ついに対決、ヴィンチェンツォvsあの男
マフィアゲームに興じているうちに、南東部地検が乗り込んできてヴィンチェンツォを逮捕してしまった! ヴィンチェンツォの正体が露見したのだが、まったくひるまないどころか金塊探しを手伝わせようとしているクムガ・プラザの人たちがたくましい。
対外安保情報院で南東部地検の横暴を熱く訴えるアン・ギソク(イム・チョルス)にも、クムガ・プラザの人々のたくましさが乗り移ったよう。卑劣な南東部地検に乗り込んできたアン君は、スーパースターのように輝いて見えたよ。ヴィンチェンツォの役に立ちたいと熱く語っているときにやっている、両手の手のひらを上に向けて指で塊を作るジェスチャーは、イタリアでよく見られる「何?」のサイン。『ヴィンチェンツォ』関係者が集合写真を撮るときは、みんなでこのポーズをやっていたりする。
クムガ・プラザに帰ってきたヴィンチェンツォを出迎えたのは、住民による熱烈過ぎる歓迎式典。わざわざマーチングバンドを雇うのもくだらないが、横断幕に「歓迎 マフィアのコーンサラダ」と書いてあるのがもうダメ。みんなも口々に「コーンサラダ!」と言う。それを言うならコンシリエーレ! 事務長たちが釈放されたヴィンチェンツォに豆腐を食べさせるのは、韓国ドラマ(映画)あるある。昔は韓国の刑務所の食事が貧しく、栄養補給のため高タンパクの豆腐を食べさせていたという説や、豆腐のように真っ白な人生を送ってほしいという願いが込められている説などがある。
しかし、あちこちで不穏な動きが起こり始めていた。バベルグループでは兄のジュヌに不満を抱くハンソ(クァク・ドンヨン)とジュヌを恐れるウサン法律事務所のハン代表(チョ・ハンチョル)が結託。一方、鉄壁のチームワークを誇っていたヴィンチェンツォとビジネスパートナーのチョ社長(チェ・ヨンジュン)の間に不協和音の気配が……。ピアノ教室のソ院長(キム・ユネ)がふたりの話を盗み聞きしていたのも気になる。そして、クムガ・プラザの住民たちが金塊についての相談をヴィンチェンツォに持ちかける。愕然とするヴィンチェンツォ。気を取り直して、チャン・ハンソク会長探しに取りかかるところが偉いよ。
イタリアで自分のことを調べていたキム・サンユン(ミョン・ジェファン)を捕らえて、会長の正体を白状させようとするヴィンチェンツォ。尋問の手段は、ロシアン・ルーレット。ためらいなく引き金を引くヴィンチェンツォ。たとえセーフでも、また弾倉を回して一からやり直すから「恐怖」に際限がない。百戦錬磨のキムもギブアップだ。
「チャン・ハンソクは、ウサンの弁護士です。ウサンでの名前は、チャン・ジュヌです」
ジュヌの部屋に現れるヴィンチェンツォ! 銃を向けるとジュヌをひざまずかせる。「見つけた瞬間、その場で殺す」と言っていた。もはやジュヌも正体を隠さない。銃身を握って自分の頭につきつける。「早く殺せ、マフィア野郎め」「望むなら」。響く銃声──緊迫するふたりの対決の結末は、次回へとつづく! デデン!
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