「ゆりやん&友近」「チョコンヌ」など、反則級のユニットを期待
さらに今年から出場資格が改定されたことも大きな見どころのひとつだ。「芸能事務所に所属する芸人同士の即席ユニットが出場可能」となった。これはおそらく『R-1グランプリ』に「芸歴10年以内」という出場制限ができたことで、目標を失ってしまったピン芸人に対する救済措置という側面もあるだろうし、昨年の『M-1グランプリ』で即席ユニットである、おいでやすこがが決勝に進出し、大いに大会を盛り上げたということも無関係ではないだろう。
これにより「3冠王者」を狙えるもうひとりが現れた。『THE W』『R-1』王者のゆりやんレトリィバァだ。
ゆりやんはかつて『M-1』においでやす小田とユニットで出場したことがあるとおり、ユニットでの出場に抵抗はないだろう。誰と組んでも彼女の強烈なキャラを生かしたキャラコントになるはずだ。万が一、番組やライブなどでも組んでいる友近と組んで出場すれば反則級で驚異だ。
反則級といえば、このルール変更に「チョコンヌ解禁」(長田庄平)、「チョコンヌで出られるってわけね」(松尾駿)と真っ先に反応したチョコレートプラネットとシソンヌの同期ユニット「チョコンヌ」。2014年の『キングオブコント』ファイナルステージで最後まで優勝を争ったこのふた組。しかも、彼らは若手時代から現在に至るまで頻繁に組んでおり、もし本当に出ることになれば、優勝候補筆頭ともいえるユニットになるだろう。
もちろん、すでに参戦表明をしたおいでやすこがや、ルシファー吉岡、岡野陽一、三浦マイルド、マツモトクラブといった『R-1』決勝常連組の動向も注目だ。
また、『THE W』王者・吉住やヒコロヒー、紺野ぶるまら女性ピン芸人たちも、現在も水面下で相方選びに奔走しているのではないか。相方選びからすでに勝負は始まっている。
「今年がラストイヤーのつもり」空気階段
本命のひと組といえるのが空気階段だろう。
2019年、2020年と2年連続で決勝進出。昨年は3位と着実に順位を上げ、コロナ禍で行われた今年の単独ライブ「anna」はチケット即完はもちろん、オンラインチケットも1万枚を超える販売を記録した。
テレビでの露出も増え、知名度も申し分がない。そんな彼らは「今年がラストイヤーのつもり」だと事あるごとに発言し意気込んでいる。こうした賞レースで優勝するためには、新鮮味という意味合いでも「3回目」が限界。それ以降はどんどんハードルが高くなっていってしまうからだ。彼らはそう考え、今年の『キングオブコント』に背水の陣で立ち向かってくるはずだ。
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