家にこもり気味だがさらにこもってみる(パリッコ)

2021.4.27

パリッコの QOALクオリティオブアルコールライフ 第3回 家でも外でもとことんこもる! ポップアップテントで非日常な「おこもり酒」を

文・写真=パリッコ 編集=森山裕之


コロナウイルスの影響により、我々酒飲みに「家飲み力」が問われつづける昨今。あらゆる手段を講じて、生活における飲酒の質、つまり「クオリティ・オブ・アルコール・ライフ」を向上させるべく、僕は日夜研究を繰り返している。

シリーズ第3回は、僕が昔から妙に好きな「ポップアップテント」を使い、こんな時代だからこそ、屋外でも屋内でもとことん“こもって”酒を飲んでみようと思う。


ポップアップテントが好き過ぎて

また買ってしまった。もちろんポップアップテントの話。

ポップアップテントとは、バネのように弾力のあるポールがあらかじめ組み込まれていて、収納袋から取り出すとややこしい組み立て作業は一切不要で設営が完了するテントのこと。その簡易性から本格的なキャンプには向かないが、大きな公園へ行くと家族連れなどがあちこちに置いてピクニックをしている、ああいうやつだ。コロナ禍の昨今は、ベランダに置いて子供の遊び場にするのも流行っているらしい。

僕が今回買ったのはこのアイテム。

「サングッド シングルテント」

「また買ってしまった」と言ったからにはそれ以外にも持っていて、実はこれで3個目になる。

中央が今回買ったもの

あきらかに家にあり過ぎだ。が、これには理由があるので大目に見てほしい(主に家族に)。

数年前、最初に買ったのが写真左の水色のテント。実はかねてから「家の中もしくはベランダにテントを広げてキャンプごっこがしたい」という夢を抱きつづけていた。そんなときにポップアップテントの存在を知り、これならばガチャガチャと骨組みをあーだこーだする本格テントと違い、家で気軽に使えるのではないか? と思って買った。

ところが、自分のいつもの無計画さから、絶妙に大き過ぎて、部屋にもベランダにも置けないのだった。まぁ、家族や友達とピクニックをするときに使えばいいさと自分を納得させ、実際、かなり低めの頻度ではあるがそのように使っている。

一番右のピンクの小さいやつは、昨年の緊急事態宣言で娘がしばらく保育園へ行けていなかった時期、遊び場として買ってやったもの。今度はきちんとサイズを測ったので、無事ベランダに置くことができた。ただ、娘はこれを1、2度使っただけで飽きてしまい、以降はたまに僕が「ならピンク色じゃないのがよかったな……」なんて思いながら、ベランダキャンプごっこに使っている。

普通に考えて、一般家庭におけるポップアップテント需要としては、このふたつがあればじゅうぶんだ。ところが僕はいろんな環境で酒を飲むことに異常なまでの執着を持つ男。ピンクのやつだと若干小さい。狭い自室にギリギリ広げられるくらいの、ちょうどいい大きさのテントが欲しいな、と、思ってしまっていた。

そんな折、通販サイトで見つけたのが今回の「サングッド シングルテント」。これなら部屋に置けそうだと、測ってみるとやはりいける。もはや、欲しいという欲望に負けるのは時間の問題だった。

後日届き、さっそく部屋で広げてみる。

自宅の僕の部屋です

「落ち着くから」という理由で、自宅マンションで一番狭い部屋を自室に使っている。なので、ご覧のとおりの手狭感。採寸はしてあるにもかかわらず、本当に広げられるのか……? と不安になる。

まぁやってみよう。

うわっ、でか!

と、想像を遥かに超えた圧迫感ではあるものの、ジャストサイズで部屋に配置することができた。思っていたよりひと回り、いや、3回りはでかいなこれ。電気屋でテレビを選んで家に運び込むとやたらと大きく感じられるのの究極体験だ。

というわけで、次ページからはいよいよ、おこもり飲みをしていきます。

マンガ喫茶気分で怠惰な「おこもり酒」を堪能


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パリッコ

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、ほか。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』『酒場っ子』『ほろ酔い!物産館ツアーズ』、スズキナオ氏との共著に『“よむ”お酒』『酒の..