ウイルス検査と大人猫との対面、人に慣れる
我が家には「きり」「てん」「ふく」という成猫がいる。2回目のウイルス検査で問題がなければ、彼らと会わせることができる。
未来の里親さん宅に先住猫がいる場合もあるし、大人猫とのじゃれ合いを通じて甘噛みを覚えていったりするので、ほかの猫とのコミュニケーションは大事。
「人は苦手だけど猫は大好き」な猫もいれば、「人は大好きだけど猫は苦手」な猫もいる。こればかりはやってみないとわからないのだ。
それにしても当初に比べると、このころはもうずいぶんふっくらしている。
ウイルス検査も陰性で、いよいよ同じ2階にいる「てん」(9歳メス)と対面。てんは子猫慣れしていて、扱いも上手。柵越しに面識もあったので、大丈夫そう。ひとまず安心。
「えん」が行き来できるように2階の寝室も開放した。ぎこちないながらも楽しそう。余計な事は、しすぎるほどいいよ。スピッツもそう歌ってる。
〈猫はいるだけでいいからしつけない 仕方ないから叱らないこと〉
そして、どんどん家猫の顔になっていく。
保護してから1カ月を過ぎると、さすがに人間に対する不信感もだいぶ薄れてくる。そうなると、もう谷を駆け下りるかのように一気にデレデレになる。慎重なだけで、甘えたくなかったわけじゃないのだ。
〈幸せなことだ 暮らしに猫がいて泣いたり笑ったりすることは〉
これくらい甘えん坊になってくると、今度は人間側が「もうウチで飼ってしまえばいいのでは?」みたいな気持ちになってくるのも、いつものこと。
そこはグッとこらえて「いやいや、こんなに健康で飼いやすそうな猫をウチに留めてどうする。ちゃんと里親さんを探すんだ!」と決意を新たにするのも、いつものこと。
〈里親に猫を出したり看取ったりするとき僕を筒だと思う〉
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