窮鼠、さんかく窓……2020年BL実写化作品の魅力を、専門家が解説

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2020.5.24

BL情報サイトが解説、

2020年注目のBL実写化作品

文=ちるちる 編集=鈴木 梢


映画化やドラマ化など、BLが様々な形で世に広まりつづけている2020年。日本最大級の商業BLレビューサイト「ちるちる」編集部が、今年実写化される注目作品を解説する。

盛り上がりを見せる2020年のBL業界

2020年、BL業界は過渡期です。これまでにない作品数が映画をはじめとしたメディアミックス、そして「タイ実写BL作品」についてのツイートがいいね数10万超え……。10年前のBL業界ではありえなかった世界です。

そんな盛り上がりを見せるBL業界。今回は2020年に実写化する作品の沼へ、皆様をお誘いします。

※BLの定義や、BLの前にゲイ作品なのでは等の議論はありますが、本記事では「男性同士のラブを伴った関係性に主軸を置いた作品」という広い意味とします。

何もかもガチ。『窮鼠はチーズの夢を見る』

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』90秒予告 近日公開

前回の記事でもご紹介した、『窮鼠はチーズの夢を見る』。大伴恭一役の大倉忠義さん(関ジャニ∞)が主演、相手の今ヶ瀬渉役を成田凌さんが務める実写化映画が今秋公開予定です。原作マンガの作者は、『失恋ショコラティエ』の水城せとな先生。作品の詳しい内容はぜひ前回の記事をご一読ください。

本作はとにかく、何もかもガチ。配役はもちろん、監督は『GO』や『世界の中心で、愛をさけぶ』など数々の名作映画を手がけてきた行定勲監督。本気で作品を作って売りに来ている気概を感じます。個人的には、『おっさんずラブ』以来の大ヒットを飛ばしてしまうのではないか……と大いに期待している作品です。

原作マンガには、男女それぞれ性的な描写が含まれています。主役のふたりが肌を重ねる行為そのものや行為に対する姿勢にも、深い意味が込められています。読者へのサービス、物語の盛り上がりのためだけに用意されたわけではない性的なシーンは、本作に込められた大切なメッセージそのもの。
一方で、映画は全年齢向け。性描写自体もですが、作品に込められたメッセージが映画でどのように表現されるのかが気になるところです。

『さんかく窓の外側は夜』

映画『さんかく窓の外側は夜』超ティザー映像

本格ホラーBLの本作。映画として実写化され、10月30日公開予定です。わかりやすいBL表現はかなり控えめな、ブロマンス(性的な関わりがない)作品です。しかし、原作が連載されているのがBL雑誌の金字塔の『月刊MAGAZINE BE×BOY』であり、筆者が声を大にして愛を叫びたいので、本記事で取り上げます。

メディアミックスのニュースが流れると、ファンからよく「(原作と)配役のイメージが違う」といった声が上がります。
その点で本作はどうかと言うと、幽霊が見えちゃう怖がり・三角庸介役が志尊淳さんで100点満点中1億点。サイコパスな一面のある優男除霊師・冷川理人役が岡田将生さんで10億点。さらには、ふたりの関係性に大きな影響を与える女子高生呪い屋さん・非浦英莉可役に平手友梨奈さん、主題歌を担当するのはずっと真夜中でいいのに。でボーナスポイント含め総合5000兆点です。
特に平手友梨奈さんの配役はイメージどおりどころか非浦英莉可本人降臨レベルになってしまうのでは……?

原作は8巻まで発売されており、現在も連載中。BL的な表現の少ない作品ではありますが、メインキャラクターたちの関係性の深さを匂わせる表現はしっかりあります。
例えば、冷川から三角への執着や束縛。さらに、除霊時にふたりで魂と触れ合うと快感を得てしまうという設定も(笑)。志尊さんの喘ぎ声が飛び出てしまうかもしれません。しかし、あくまで魂であって性的ではない! ので、エロくない! 友人と観に行っても気まずくならない! 魂シーンがどういう表現になるか、我々は期待に胸をときめかせてさらなる情報公開を待ちましょう。

映画化に限らず、実写ドラマ化作品も


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