テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。
『華大さんと千鳥くん』
「ランキング、ピッタリ当てたら100万円」という企画で、千鳥、博多華丸・大吉、麒麟・川島、かまいたち山内の6人のうち、去年の『M-1』ファイナリストが選ぶ「お笑い賞レースの審査員をして欲しい人ランキング」。6人の予想は、ギリギリでノブが大吉と、大悟が川島と入れ替わり、1位から順に大悟、川島、ノブ、大吉、山内、華丸。
予想どおり票を集めたのは川島と大悟。川島は「86点と87点の1点の違いをちゃんと言語化できる」(村上)、「酷評されても納得できる」(リリー)といった理論派の部分に加え、『ラヴィット!』でよくしてもらっているという『ラヴィット!』票も稼ぎ、7票でトップに。大悟は「どんな採点基準で、どういうふうにほかの漫才を評価するのか見てみたい」(山名)というように、審査員イメージのない大悟の審査が見てみたいというものと、「優勝できなくても大悟さんの票が入ったらいい」(小田)といった大悟に評価されたらそれでいいという理由で5票を獲得して2位に。
一方、ノブは「厳しいことを言わないんじゃないか」と錦鯉・長谷川が1票入れた(同様の理由で華丸に2票入っている)だけで、逆に「審査して欲しくない人」のほうに「好感度を気にして全部92点とかつけそう」(畠中)、「自分の映りしか気にしていないから同じ点つけそう」(井口)、「『おもしろい』って言葉しか聞いたことない」(きむ)などとほぼ同じことを言われたのに加え、仲の良いアキナからも「人を審査してはいけない」(山名)などと断罪され、放送されただけで5人が名前を挙げた。
最終的な順位は、1位:川島(7票)、2位:大悟(5票)、3位:大吉(3票)、4位:華丸(2票 ※2位3票)、5位:山内(2票 ※2位2票)、6位:ノブ(1票)。審査員を評価する時代ならではのランキングで、出場者それぞれの審査に対する考えや各芸人評が聞けておもしろかった。
『ロンドンハーツ』
「自分の良いトコ自分で答えましょう」という企画に千鳥。まずは一般女性が思う千鳥の良いイメージの第4位を千鳥本人が当てるというもの。ちなみに1位は「面白い」、2位は「仲が良い」、3位が「優しい・良い人そう」、5位は「コンビバランスが良い」。ノブが一度外すも、大悟が恥ずかしそうに「カワイイ」と回答。「いかついど!」とノブは困惑するも、これが正解。「カッコいい」ではなく「カワイイ」という女性の評価こそが、千鳥がここまでテレビを席巻している理由のような気がする。その「カワイイ」の対象もノブと大悟、半々だという。
まだ東京でブレイクする前の、8年前の飲み会隠し撮りの映像からも出題。世間的には、「ノブがツッコミができて仕切りができてというイメージがまだない」と言う放送作家の言葉を受け、「ない。絶対ないです。(本当は)できるから! できるから!」と暗示するように繰り返すノブ。
さらにノブは、千鳥はワイプでVTRを観る番組が苦手だと自ら分析。自分はニコニコ笑おうとしているが、「いっつも横見たら、(大悟が)網走みたいな顔してる。それをやめたら大悟はカワイイ奴やなってなる」と“予言”。でも、そんな“網走戦略”を取る大悟が「頼もしい」とノブは語っている。
そのあと大悟が言った言葉が問題に。ノブは「中学時代のワシを笑わせたい」、大悟は「ワシは中学生の大悟が見てオモロない思う芸人にはなりたくない」と、ほぼ同じ回答。さすがコンビ。が、不正解。正解は「本当にトップ取るためには、ワイプで(不必要に)笑わない戦略が必要」。
芸人たちには大悟におもしろいと思ってもらいたいと思わせ、視聴者には「カワイイ」と見られる。そしてさんざんイジられても揺るがないノブ。その両輪がある強さを改めて感じた。
明日観たい番組:『アメトーーク!』で「行ってらっしゃい光浦さん」
『クセがスゴいネタGP』(フジ)。おいでやすこが、COWCOW、空気階段、ジャルジャル、スリムクラブ、粗品、滝音、チョコレートプラネット&みかん&Mr.シャチホコ、土佐兄弟&フワちゃん、どぶろっく、とろサーモン、堀内健、松村邦洋&アキラ100%、見取り図。
『櫻井・有吉THE夜会』(TBS)に日村勇紀、バカリズム。
『アメトーーク!』(テレ朝)で「行ってらっしゃい光浦さん」。
『川島・山内のマンガ沼』(日テレ)、和牛・水田と「表紙-1グランプリ」。
『NEWニューヨーク』(テレ朝)、「キモ肝試し」。
『ストーリーズ』(NHK)、ノーナレSP「コロナの風景 2020春-21夏 街と人々の記録」。
『平穏世代の韋駄天達』(フジ)スタート。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。
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