結成21年目、お笑いコンビ・ダイアン。ふたりから溢れでる“熟年夫婦”のような関係性に、ファンからは「こんな幼なじみが欲しかった」という声が多く上がっている。
インタビュー前編では、ふたりが出会ってから今に至るまでの歴史を聞いたり、「もしも相方がいなくなったら」を考えたりしつつ、ダイアンの関係性を紐解いた。
そして本編では、「唯一のケンカ」や「ユースケが一生感謝しつづけている津田の武勇伝」、「YOU&TUBEへの想い」などを通して、さらにふたりの核心へと迫っている。
取材中、ユースケはこう語る。「結局僕ら、アホやってるだけなんで──」。
コンビ歴21年目。唯一のケンカで津田ふくれる
──今年でダイアン結成、丸21年ですね。
津田 まさか芸人自体をこんなにできると思っていませんでした。45歳まで仕事できているなんて。そりゃ当然売れたいって気持ちはありましたけど、なかなか厳しい世界じゃないですか。だからできていることに、感謝。……って感じ。

(左)「普通取材中にそんな食べへんねん」とツッコむユースケ
──もし芸人にならず、ダイアンとしてコンビを組んでいなかったとしても、友人として連絡を取る関係だったと思いますか?
津田 地元おったらしてると思うけど、おらんと思うねん。たぶん俺はニューヨークとかでバリバリやってるタイプだし。
ユースケ どこがやねん。
津田 西澤はずっと滋賀におるやろな。
ユースケ それお前やん。ずっと実家でおかんと住んでるやろ。おかんに飯作らせてさ。まあでも、地元におる仲いい友達とかもいますけど、状況によって違うでしょうね。もし僕が弁護士とかやってて、相方がずっと実家におったら、やっぱ会いづらい。
津田 ……弁護士?(笑)
──おふたりは、仲が悪い時期はありましたか?
ユースケ この時期、とかっていうのはないですね。
津田 まず、めちゃくちゃベタベタするようなコンビじゃないんで。一定の距離感はずっとある。
──印象に残っているケンカがあればお聞きしたいです。
津田 営業先でケンカしたやん。どの芸人が聞いても「それはあかんやろ」ってなる話ですよ。
ユースケ 今この話を自分からしてきて、ビックリしてます。言ってええんやな? 2ステの営業があったんです。2回目のお客さんが1回目と被ってる感じだったから、1回目と違うネタをやったんですよ、相方に何も言わずに。でもそれも、ようやってるネタですよ。そしたらね、(津田が)ちょっとできへんかったんです。終わったら、すごいふくれた顔してて。キレるとかじゃなくて、ふくれてて。「違うネタやるんなら、言ってくれやぁぁぁあ!」って。いやいや、よくやってるネタなんだからできるやろって僕は思いました。
──これはいつごろのお話でしょう?
ユースケ 一昨年くらい?
津田 辞めてまえよ、そんなやつ(笑)。15年前くらいですよ。

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