テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『アメトーーク!』
「大阪NSC11期芸人」。MC横ゲストのパンサー向井は「オモロいことがすべて、みたいな時代」に「戦乱の世を生き抜いた武将みたいなイメージ」と、彼らを評す。その中で実力がずば抜けていたのは、中川家。だが「見た目が地味過ぎて絶対売れへんと思ってた」「チャラチャラするのすごく嫌ってたんですよ。みんなそんな風潮あったよね? 変なイキり方しててアホやなって」と、野々村友紀子は回想。
特にケンコバは「誰もがトガッてない方向にトガッてたかもしれんね。自分のネタとかでもめっちゃウケる箇所があっても、削ったりしてましたもんね。あそこ、わかりやすいんやなって」と述懐。そんなケンコバを、元相方のユウキロックは「自分の好きなものに対して、向こうに寄ってこさせる力を持ってる」と評し「コバヤシが好きなことをやってたら、あべ静江さんと加地さんが歩いてきた」と語る。自分が好きなことを貫いた結果、いい方向に行くようなスタイルをマネし潰れていった芸人が多いとサバンナ高橋が言うと、即座に「俺ですわ!」と手を挙げるザコシショウ。
野々村は、ザコシはコバへ憧れと嫉妬のような感情があったのではないかと言い、ザコシの当時の口癖が「バヤシはなんて言うかなぁ?」だったことを明かす。その野々村とザコシは、夜中に電話する仲だったという。そこではザコシからの恋愛相談もあり、「すぐ好きになっちゃうんだ、俺」などとも言われたそう。コバも一緒にゲームをしているときに「恋って苦しいもんだな」とザコシにポツリと言われ、「盲腸掴んで、笑いこらえてた」と。ザコシ「昔はしょっぱかったですわ!(笑)」。
ザコシとケンコバの関係性はもとより、ザコシと野々村の関係性もとてもよくて、コバへの“憧れ”がにじみ出ているところや恋愛話にしても「好き」という気持ちにまっすぐな(だけど照れ隠しで変になっちゃう)ザコシの純情っぷりがなんだか甘酸っぱかった。
そんな個性派集団の11期生だが、意外とバチバチ感はなく、その要因は野々村曰く「たむけんがまとめていた」というのは、意外でもあり、納得感もあった。
『チョコプランナー』
青春時代を過ごした懐かしい地を巡る新企画「センチメンタルツアー」。松尾は、NSC生とよくたむろしていた大井町に。
「ここからチョコレートプラネットは始まったと言っても過言ではない」と指さしたのは、現在サンマルクカフェになっているところ。かつてはマックがあり、そこで長田にコンビを組むよう誘ったという。
17年ぶりに来たというその場所に、髪を立てたあのころの長田がいる。そんな過去の長田に未来の松尾が対面するという設定。松尾は過去の長田に「絶対に組みな」とアドバイス。「マックで話すヤツと組め。君は17年後、マックのCMに出てる。それもキムタクとだ!」。
その後もコンビ名を考えたという「こうなん星の公園」を訪れ、やはりあのころの長田と出会う松尾。こちらもなんだか甘酸っぱいいい企画だった。