蛙亭イワクラ、推しのSnow Man「だて様」への愛をハイテンションに語る(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『イワクラと吉住の番組』

Snow Manの「だて様」こと宮舘涼太が推しだというイワクラが、推しについて語る回。ちなみに相方・中野の推しは目黒蓮で、中野の妻の推しが佐久間大介だそう。

ファンになる前の2021年3月と11月にバラエティ番組で共演したときはうまくいかなかったという思いが強かったそうだが、2022年1月にYouTubeのダンス動画で髪を下ろして踊っている宮舘を観て「えー!王子様じゃん!」と「雷が落ちるってあるんだな」と思うくらいの衝撃を受け、ファンに。人生で初めてアイドルのファンクラブにも入ったそう。最近好きになったからグッズの使い方がよくわかっていないのも、ファンなりたてあるあるで微笑ましい。

自分で加工したSnow Manの写真を表紙にしたネタ帳を使っているというイワクラは「やる気が全然違う。みんながんばってるんだから私もがんばろうって」と熱く語る。ファンになって以降初めて2022年3月に共演したイワクラは「記憶が飛んだ」などと興奮気味に回想。推しに対しては極端に不器用になってしまう感じがよくわかる。基本ローテンションのこの番組で、ハイテンションに推しへの愛を語るイワクラと、それに共感しつつ聞いている吉住の感じが、いつもながらちょうどよくて心地いい。次回もさらに推しについて語るそうで楽しみ。

『タモリ倶楽部』

スタッフが卒業生だという東京モード学園で凱旋ロケ。そのスタッフはこの番組がきっかけである方と“ゴールイン”したという。その「ある方」とはレキシ。そしてそのスタッフとは、ヘアメイク歴26年、タモリ倶楽部歴24年というメイクの安田有里。“お父さん代わり”のタモリを前に、公開ヘアメイクをしながらふたりの“なれそめ”などを話していくという企画。

レキシといえばアフロだが、そのアフロをうまくできる人がいなかったそう。レキシが初めて『タモリ倶楽部』に出演したのは2013年8月。そのときは緊張で意識していなかったというが、安田は「綿菓子みたい!」と感動し、いかに大きく丸くするかを楽しみながらヘアメイクしていたそう。その後、レキシが何度となく『タモリ倶楽部』に出るたびに、マネージャーは周りの人から「丸がキレイだ」と言われていたという。そのため、安田がヘアメイクしている姿を動画に撮り、ほかのヘアメイクに見せたりもしたが再現できなかったと。

2018年、2年ぶりに『タモリ倶楽部』に出演した際には、久しぶりということもあって心がざわついたそうで、ついに今年2月、マネージャーが番組プロデューサーに「『タモリ倶楽部』のメイクさんはアフロが最高に丸くなるので連絡先を教えてほしい」と相談。結果、安田はレキシのアフロ担当になったそう。確かに彼女が作るアフロはどの角度から見ても美しい。アフロは「うしろが大事」ということもよくわかる。

安田がアフロ担当になって以降、レキシが『ミュージックステーション』に出たことがあったそうで、現場に安田がいることに驚いたタモリが「一瞬顔見て、あれ? 最近ずいぶんボケてきたのかな?」と思ったというのも可笑しい。一つひとつ丁寧な仕事をしていると大きな仕事につながるというお手本のような話でとてもいいし、何より、心底楽しそうにヘアメイクしているのが素敵。最後に“お父さん代わり”のタモリからふたりに手紙。紙を広げて読んでいるようにしていたが、言及はなかったけど、赤塚不二夫への弔事と同じく「勧進帳」だったのではないかと思うと、さりげないけどあまりにも貴重なシーンだった。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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