有吉の新しい食レポスタイルに竹内涼真も「抜きん出てませんか?」と驚愕(てれびのスキマ)

クイック・ジャパン vol.153

文=てれびのスキマ 編集=梅山織愛
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.153より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『有吉クイズ』

ゴールデンSP。まず有吉がうどんのおいしさを「確認」しに香川へ。早朝5時、日の出を背にする有吉の姿がドローンカメラで映し出されると「画力がゴールデン!」「これ騙されて観る人いるぞ」とパネラーのせいやや出川が言う美しい映像。

朝6時半から店に行き、うどんを食べるのだが、いわゆる食レポもなく、おいしそうにただただ黙々と食べる。麺をすする音だけが流れる異様な光景。その後もうどん店をはしごしたり、別のロケでジビエやカレーを食べるのだが、常に有吉は食べている最中はほとんど感想を言わず、咀嚼音だけ。特にジビエを食べているときは、「肉を喰らう」と表現がぴったりくる豪快な食べ方。

これにはゲストの竹内涼真が「こんなにも食べるロケなのにあんまり説明してくれないじゃないですか。でもそっちのほうがなぜか食べたくなる。逆になんか新しいスタイル」「料理番組として抜きん出てませんか?」と評す。

確かに本来なら画があるテレビは言葉で説明する必要はない。この番組は今、当たり前になっているテレビ的なルールを何度となく、さりげなく破っているが今回もそう。どれだけ自分流の言葉でおいしさを表現するかという戦いになっている食レポに一石を投じるかのようなロケだった。そんな有吉の食べっぷりに出川「やべえ、これ新番組始まっちゃうんじゃねえの?」。

ちゃんと行列に並ぶのもこの番組の特徴。香川では途中、錦鯉と合流するも1軒だけで次の仕事の時間が迫る。西村京太郎サスペンスばりに渡辺が時刻表をにらみ(似合い過ぎ!)なんとか2軒目に行くがけっこうな行列。それでも並んでギリギリで食べるのだ。

カレーのロケでは竹内も特別扱いはしない。9時半から記帳して予約するシステムで、有吉らは8時半から並び記帳するが、竹内はその時間はドラマの撮影。有吉が予約した11時半の少し前に合流するも、当然予約枠はすでに埋まっている。

スタッフが代わりに予約していそうなものだが、それもなし。竹内はカメラマンと代わってもらおうとするも拒否され、外で待たされるヒドい扱い。「これは審議審議!」「ホリプロ総出で番組に言ったほうがいいと思う!」と出川。結局、インサート用にテイクアウトしたというカレーを食べるのだが、「後日食べに行きました。悔し過ぎて!」と竹内。カレー仲間と土砂降りの日に8時半から並び、全部のメニュー頼んだそう。さらに限定メニューも食べたと言う竹内に有吉「まさか竹内くんにマウント取られるとは(笑)」。

竹内は、自分が出ているロケだけでなく、クイズにも積極的に参加していたし、コメントも的確でとてもよかった。

「出川のナビなしドライブ・マイ・カー」第2弾は三浦半島へ。いきなり渋滞にはまると、クイズも出題されてないのにボタンを押して「こういう人生」と答える有吉。「お前の感想だろ! 心にしまっとけ!」と出川がツッコむなか、せいやもボタンを押し「来世もこう」と被せる。さらに案内標識や街の人に聞いたりするだけで目的地へ向かうと趣旨を説明し「命令された道は走りたくない」という出川に再びボタンを押した有吉「でも仕事は人の言いなり(笑)」。

最初から道を間違え、大幅に遠回りしてしまう出川。「なんでこの街は人が歩いてないの?」などと嘆きながらも、人を見つけ「3つ目の信号を曲がる」と教えてもらったが、雰囲気で違うと判断した出川は4つ目の信号を曲がる。これが大正解で「これはあるあるなんだけど、聞いたことがちょっとズレてることがある」と得意げ。が、教えてもらってもメモなども取らないため、結局、道に迷い「やっちまったぁ」と行き止まりになったりもする。

ナビでは1時間50分の道のりを4時間+寄り道1時間かけた、まさに「珍道中」。観ているとなんだか幸せな気分になってずっと観ていられる。帰り道の光景にはサザンの曲が流れる。出川「前回もそうだったんだけど最後にサザンをかけたらどうにかなる(笑)」。

『マツコ会議』

ゲストは錦鯉。「錦鯉さんってスゴい今のテレビっぽい。だって今のテレビってどっちかっていうと、年齢層高めの人が支えてくれてるじゃない? 若い子の笑い意味わかんねえよなって言ってるじいさん、ばあさんから見たら若手だから」「テレビ的に言ったらちょうどいい新人」などと錦鯉を評すマツコ。

渡辺に対しても「今日も絶好調でエロいね。なんか漂うのよね、エロが」と評した上で「ただのジジイじゃなくて不謹慎な感じがするジジイでいいんだよね。ふたり共。バイオレンスとエロティシズム。バイオレンスっていっても暴力じゃなくて狂気。エロスと変人。『老人と海』みたいなもん」とマツコ独特の表現で形容。特に渡辺のことを気に入っているのが窺える。

よく聞くと普通のことしか言ってない長谷川に対しては「長谷川さんは台本とかめちゃくちゃにしちゃうくらいでいいと思う」と持論を語ると、「ただマツコさん、この人めちゃくちゃマジメなんですよ。コンビ組んで10年間でこの人がボケたの1回も見たことがない」「雅紀さん、台本読んでくるんですけど1段ズレてたりする(笑)」「クラスにひとりいたマジメなのにバカなヤツの代表」などと渡辺が解説。マツコ「マジメなのにバカなヤツって一番愛される!」。

【関連】『有吉クイズ』正解のパターンがふたつ?「テレビのタブー」を問いかける気概


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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