マツコが「まだ貴方はちゃんとするの?」と驚く、有吉の生活(てれびのスキマ)

クイック・ジャパン vol.153

文=てれびのスキマ 編集=鈴木 梢
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.153より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『かりそめ天国』

約2年前に有吉、マツコと一緒に京都旅行に行くと約束したにもかかわらず、実現しないことにしびれを切らした仁支川峰子が「考えられないです」「信じられません」と、子分肌全開の「家来」平子を連れて京都を下見。「これ、いいね。行く行かないで10回は引っ張れるね」とつぶやくマツコ。

前回は猛烈なダメ出しをしていた食レポだが、去年の年末3時間SPの収録後LINE交換し、舞台も観に行き、急速に距離が縮まった平子に終始好意的。有吉を「大食らいの貯蓄野郎」呼ばわりし、「食べ方がキレイ」と言われると「弊社の有吉が食べ方にうるさいんですよ。後輩で変な箸の使い方した奴に1~2時間、箸のレクチャーしてましたからね」と有吉を“売り”、さらに意気投合。イチャつくふたりに有吉「これは世間で言う“何活”っていうの?(笑)」。

トークコーナーでは「この前ショックなことがあって」と切り出す有吉。番組からもらったサボテンを「喜ばしてやろうと思って日当たりのよい場所に移した」ら、実は「直射日光に弱い」というまさかの特徴を持つサボテンが、腐ってしまったという。そんな話や、旅行の荷物が少ないこと、スーパーの刺身をトレーからちゃんと皿に移して食べるなど「ちゃんとした」生活をしている有吉にマツコは「長年お付き合いさせていただいててホントに驚かされるのよ。数カ月に一度くらい。まだ貴方はちゃんとするの?って。サボテンを喜ばせようと陽に当てたのよ。『サボテンを喜ばせよう』という言葉が自然と出てくる。今日また久々にやっぱ『かわいい~』と思っちゃった」と褒め殺す。思えば平子がいう「食べ方にうるさい」というのも「ちゃんと」してる故だろう。

有吉は話題を変えようと「財布はスッキリしてるの?」と聞くと「気持ち悪いんだよな~、私の財布の話」とマツコはテレビで初めて話すという話をし始める。お札と小銭とカード類を別に分け、3つ常に持っているという。それはそれぞれをコンパクトにするためではなく、きれいに見えなきゃダメという意識。お札も全部そろえて、しかもきれいな順に並べてないと気が済まない。一日一度は並べ替え汚い順に使っていく、自ら「変質的」だというこだわり。「聞きましたか! これですよ! こうならないとダメ!」と有吉。マツコ「アタシのせいだ。やり返されたんだ……(笑)」。

そして「変質的な話」として「竜さんの葬式で」と話し始める有吉。有吉が上島が亡くなったあとのことを話すのは、テレビでは恐らく初めて。それが「松村さんが、お焼香の回数がわからないって葬式中みんなに聞いてるの」とまさかの松村邦洋の話。お坊さんのお経をずっとマネたり、宗派を気にしてお坊さんのトイレについていき話を聞いたりしていたと。有吉「みんな泣いてるのにお坊さんに夢中(笑)」。

『ものまね師弟バトルMANE-1』

Netflix『浅草キッド』でたけしを演じた柳楽優弥に松村邦洋が指導していたことが話題になったように、モノマネのスペシャリストが師匠となりモノマネ素人のタレントに教えるという企画。司会は『浅草キッド』の監督である劇団ひとり。松村もたけしのモノマネのまま「見届人」として参加。「松村はゆっくり教えるのよ」とたけしに扮した松村。普通の人なら「ダンカン、ばかやろう」と一連で教えるが「ダ~ン~カ~ン~ば~か~や~ろ~う~」とひと文字ごとに声質を教えたと。モノマネしながらそれを言うので、半分冗談だと思いきや「これね、ホントなの」とひとり。「車で走ってても景色は見えない。歩いていくと景色は見える」と言われ「なるほど!」と思ったそう。

みかんが指導するのは王林。鈴木奈々をベースに渡辺真知子、倖田來未、LiSAの歌マネ。ほぼ初めてのモノマネとは思えないクオリティに涙ぐむみかん。 圧巻だったのは、荒牧陽子が伝授した佐藤仁美。「喉の使ってる部分を誇張して」「鼻は鼻なんですけどちょっと奥らへんで」「軽くなりすぎない。でも声量は軽く」「『て』を『た』で歌ってほしい。ただの『た』じゃなく英語の『TA』」などハイレベルで繊細な指導で披露したのは中島みゆき、工藤静香、松任谷由実の歌マネ。これに劇団ひとりは「別格ですよ」「これが観たかった!」と絶賛。本当にモノマネ番組に出ていても上位を狙えるんじゃないかというレベル。やっぱり俳優は、特徴さえ教えられれば、それを表現する力はずば抜けているんだなと改めて思う。同時に特徴を“発見”し抽出する力こそ、モノマネ芸人の凄さなのだろうなとも思った。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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