「有田は“第2の松本人志”」出川哲朗が『しゃべくり』メンバーを分析(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

文=てれびのスキマ 編集=高橋千里
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.104より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『しゃべくり007』

ゲストは、「国民的好感度スター」と紹介され、4年ぶりに登場の出川哲朗。4年の間にメンバーを見て感じたことを発表したいと、上田に代わって出川が司会席に。

名倉潤には「第2章の開幕」。数年前の名倉は少し大人しくなっていたが、2020年5月にぼる塾がゲストに来た回で、あんりにボロクソにイジられ爆発。その後、メンバーからの「おじいちゃん」イジリで新しいキャラが開花し「第2章」が始まったと、無類のテレビ好きらしい鋭い分析。

ホリケンに対しては「本当は天才」と評す。台本に自分のギャグを書き込んだりして、アドリブでやっているように見えてそうではないと説明すると、有田から「それは努力家ということだ」とツッコミが入る。徳井「出川さん、今、日本語の勉強してるんですか?(笑)」。

有田には「第2の松本人志」と賞賛。出川自身が手書きした「第」の漢字が違うことを指摘する有田に「照れるな」と出川。「演者としてもすごいんだけども、それ以上に企画力、番組の裏方とかも、実は全部この男がやってる。下手すりゃそろそろ第2の松本さんに近づいてるんじゃないかって」と出川は言う。

一方で出川は「ひとつ納得してないのは、クイズ番組とかだとすごい力抜く!」と抗議。すると上田が「かばうわけじゃないけど、抜いてます」と笑い、出川も「俺と視線さえ合わせない」とつづける。有田「どの番組でも視線合わせないですけどね」、出川「合わせろ!(笑)」。

カットされたのか番組上はここで終わってしまったけれど、ほかのメンバーに対する出川評も観たかった!

『捜査一課長』

塙演じる刑事・奥野のメイン回。

彼が鷲見玲奈扮する美月にプロポーズする場面から始まり、捜査一課長(内藤剛志)が「何? 辞世の句をパクったご遺体が?」と事件の始まりを告げる。

いつもながらまじめな顔でふざけたセリフ。塙メイン回だけでなくずっとこの調子(というか、もっとふざけてる回も少なくない)からすごい。

塙自身も「流れるような棒読み」「表情筋が殉職してる」と酷評されるとネタにしている演技だが、土屋演じる谷保(ヤホー)が「奥さんを亡くしてから奥野は心に大きな穴が空いたようで、感情が表に出なくなり、言葉も抑揚をなくして、まるで棒のようでした」と、なんと物語上で「棒」演技の伏線が回収されるという荒業。

「美月さんのおかげで徐々に感情を表に出せるようになった」と言うと、斉藤由貴が「あれでも感情を出せるようになったんだ……」と静かにツッコミ。

かつては熱血刑事だったという回想シーンでは、錦鯉が登場。渡辺がまったく違和感なく後輩刑事役、長谷川は白スーツのまま違和感丸出しの犯人役で「私が錦鯉を17匹盗んだんです」と泣きながら自白。完全にふざけている。

「目は死んでますが、奥野は今、熱く語っています」だとか、至るところで棒演技イジリを入れ込んで笑いを誘い、極めつきはエンディング。

死んだ妻として写真で登場したのが、まさかの清水ミチコ。大河ドラマにつづき、ひと言もセリフなしですべてを持っていった。

ちなみに次回予告では、事件の一報を受けた捜査一課長が「何? 一発屋のご遺体?」。小島よしおがメインゲストのよう。

【関連】松本人志「漫才の台本は作らない」ビートたけしとの“特異性”を劇団ひとりが分析


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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