伝説になった『THE FIRST』
『THE FIRST』の“卒業式”である『THE FIRST FINAL』も、この夜公演でついに終わりを迎える。参加者全員で円陣を組むと、SKY-HIはメンバーに次のようなメッセージを送り、最後には気合いを入れた。
「いよいよラストです。これが終わったらそれぞれの人生があると思うんですけど、いつでも振り返るところにこの素敵な一日があったということは、今後の人生でとてもいい方向に作用すると確信しています。5年後あたりにみんなでもう一回この映像を観て、エモ散らかしましょう。それまでいい人生を送れるように、今日がっちりアクセルを踏むので……行くぞ! THE FIRST!」
“卒業式”を前に、参加メンバーの気合いもじゅうぶん。SOTAが「悔いもだし、何も残してこないように、全部出してきます」とコメントすれば、JUNONは「『THE FIRST』はいったんおしまいですけどなくなるわけじゃないし、最後の最後でいいものにできたらなって思います」と話した。
「泣いてしまうのでは?」とスタッフに聞かれたAile The Shotaは、「泣きはしないですよ。門出なんで」と爽やかに笑っていた。さらに、「スイッチが入ったらすぐに泣くので、ちゃんとスタートだと意識します。ありがたいことにデビュー直後のタイミングでの『THE FIRST FINAL』だから、最後の瞬間まで『THE FIRST』への感謝を出し切りたいと思います」と決意を明かした。
そして、とうとう『THE FIRST FINAL』最終公演の幕が開いた。
この公演限りのサプライズが行われたのは、「14th Syndrome」と「me time」のときだった。「14th Syndrome」のパフォーマンスが終わり、これまでどおりステージからはけようとするedhiii boi&TAIKI&RUIに向かって「ストップストップストップ! 待ってって(笑)」と声をかけるSKY-HI。
すると「預かりものがある」と言い、『THE FIRST』合宿3次審査合格メンバーに渡された青いラバーバンドをRUIに贈ったのである。つづけて「1個飛ばして青でごめんね」と、TAIKIにも同様のラバーバンドが贈られた。さらにedhiii boiには「(「118」の歌詞で)<遅れて貰ったフーディーにはname>って言わせちゃってるからさ。間に合わせたぜ!」と言って、名前入りのBMSGパーカーを手渡した。
プレゼントをもらった3人は、ステージ裏に戻ってからも心底うれしそうだった。RUIとTAIKIはイスに腰をかけながら仲よくリストバンドを眺め、パーカーを着用したedhiii boiは「どうすか?」と得意げに笑みを浮かべる。さらに、「こんなに自分を思ってくれる事務所や社長って、本当にいない。世界で比べてみても、こんな素敵な居場所を作ってくれる事務所なんてない」とBMSGやSKY-HIに対する感謝を語った。
「me time」のパフォーマンス終わりでは、名前入りのBMSGパーカーをAile The ShotaにプレゼントしたSKY-HI。「SHOTA」パーカーがお蔵入りになり、「Aile The Shota」パーカーを新調したと明かした。舞台裏に戻ったAile The Shotaは、「これはやばい。うれしいなあ」と喜びを嚙み締めていた。
そして、大トリの「To The First」を全員でパフォーマンスして、『THE FIRST FINAL』は閉幕した──。
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