松本人志の新作コントや歴代王者たちの貴重なコラボ。今回も痺れた『キングオブコントの会』(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

文=てれびのスキマ 編集=梅山織愛
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.104より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『キングオブコントの会』

「ライスはいない」「お前、誰や!」といつものイジられ方をされるライスをはじめ、歴代王者の多くが出演。「みなさんとここでしか会えない」と関町。一方、かもめんたる・う大「ライスのあのイジりがあると、そのイジりすらされないかもめんたるっていうのがある(笑)」。

前回はコロナで欠席だったかまいたち。特に濱家は松本とのサシでのコントが予定されていたため悔し涙を流したが「今回、俺に誘われないっていう」と松本に言われ、歯を食いしばり無言でうつむくのが切ない。いつか実現したときのフリとして最高の状態。

どのコントも豪華なコラボが実現していて、かつ、誰が主体になって作ったコントなのかハッキリしているのがとてもいい。ロバート・作の『ママ友』では、ラジオブースがついた自転車が登場。スタジオトークではそれを作りたかったことから発想して作ったコントだと秋山が明かすと、松本も「意外とコントの取っかかりってそういうところあるよね。あれを作りたいって」とコントの作り方などの話になるのがこの番組の見どころのひとつ。

このコントに限らずセットが豪華。「ドラマっぽく撮ってくれって言った結果、カメラが9台ありました」とじろうが言うシソンヌメインのコントは、前回に引きつづき大竹をじろうの夫役に起用した『喫茶店』。

じろうが「大竹さんの哀愁に僕がハマっちゃって。いるだけでかわいそうな感じ」と評すと、「俺らのコントで出ない大竹」と三村。こういったコンビでは出ない魅力が出るのがユニットコントの醍醐味で、この番組はそれが随所に出ていた。そしてなんといっても、先日『伝説の一日』でもまさに「伝説」ともいえる漫才を披露した松本の新作コントが観られるのが貴重だし、痺れる。

個人的に好きだったコントは、空気階段・作の『立てこもり』、どぶろっく・作のPV風コント『誇り高き者たちへ』、バイきんぐ・作の『宅飲み』、ハナコがバナナマンを迎えた『お座敷遊び』あたり。演者としては、オープニングで「いない」イジりをされていた関町やう大が光っていた。

『さんまのお笑い向上委員会』

向上ゲストはアルコ&ピース。かつての盟友・村上から「天才・酒井」とガヤが飛ぶ。その酒井の結婚話。

井口は、結婚発表の直前、芸能人と付き合うにはどうしたらよいか授業を受ける企画(おそらく『チャンスの時間』の「しまくり先生」)に共に出演したが、そのとき、酒井はどんな人と付き合いたいかを聞かれ「地方の女子アナいきたいですね」と確信犯的に答えていたと暴露。実は彼女本人にも予告済みで「相手も喜ぶじゃん!」と酒井。

これを聞いていた安藤なつは自身が『向上委員会』で「結婚式」を挙げ、離婚した経験を踏まえ「公共の電波使うなら離婚する覚悟ないとヤバいですよ」と重いひと言。

井口はさらに平子も酒井も「愛妻家」キャラになってキャラ被りが起こっていることを指摘。「ご時世にすり寄ったつまんない芸人になっていってる。ご時世芸人」と辛辣に言い放つ。

これに反撃して平子「すみません、井口の今の一連の話なんですけど、2週間前に名古屋(の番組)で一緒になったんですよ。まったく同じことを中京テレビでやってるんですよ!」。


『アルピーテイル』

「マルチバースの扉が開く」とか「日本の新首都『ネオ川崎』に降り立ったアルコ&ピース」といった前フリからアニメにアテレコしたアルコ&ピースのオープニングトークという『アルコ&ピースのANN』を思わせる感じ。

そこから「テイル」と呼ばれる芸人とクリエイターが組んで生まれたコントアニメがオムニバス形式で流れる、なんとも不思議な味わいの番組。オープニングだけでなく、もっとアルピーが活きる部分があればいいのにと思った。

明日観たい番組:『しゃべくり007』に明石家さんまなど

『クイズ!THE違和感』(TBS)春のエンタメクイズSP!「名作ドラマクライマックス違和感」。

『しゃべくり007』(日テレ)明石家さんま、ヒロミ、高橋みなみ、塚本高史、ナヲ、ROLAND。

『激レアさん』(テレ朝)「幼い頃から誰にも見せず趣味で描き続けてきた模様を奇跡的に出会ったあの歌姫に見せたら、国内外で大注目される様になった人」。

『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレ朝)「グレープカンパニーの歴史」後編。

『ここにタイトルを入力』(フジ)「マヂラブ村上MCクイズファイブセンス」。

『見取り図じゃん』(テレ朝)に、小籔千豊。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「福田の彼氏を内面で選ぶ夜」。

『もう中学生のおグッズ!』(テレ朝)「お菓子を食べながらこれからのおグッズ企画を考えよう」。

『ソウドリ』(TBS)「ソウドリ大賞」。

『映像の世紀バタフライエフェクト』(NHK)「アインシュタイン 科学者たちの罪と勇気」。

朝ドラ『ちむどんどん』(NHK)、綾瀬はるか×大泉洋『元彼の遺言状』(フジ)、増田貴久×田中みな実『吉祥寺ルーザーズ』(テレ東)スタート。

【関連】松本人志の新作コント2本の凄さを考察『キングオブコントの会』が最高だった!


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。