松本人志『水ダウ』で2丁拳銃ら“くすぶり芸人”に激励「ここに選ばれたのもスゴい幸運」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『水曜日のダウンタウン』

「芸人なら誰しも自分なりの浅草キッドある説」では、一度は注目されながらも芸歴20年以上でくすぶっている芸人として、エルシャラカーニ、2丁拳銃、ブラックパイナーSOSが『浅草キッド』のメロディに乗せて芸人人生を歌にする。

「ナイツ オードリー U字工事まで 同じ年次の奴らは売れた 座る席はもうないと思ってた それを覆す錦鯉」「あきらめ悪いと言わないで 1度も売れてない2人なのに」(エルシャラカーニ)。

「鳴り物入りで東京進出 カッコつけスカし嫌われた ひな壇黙りボケもせず 笑いとるのは『漫才でいい』 いつか売れると信じてる… 気付きゃ減ってた舞台の出番」「ネタを作るのやめないで お前が書くネタ大好きなのに」(2丁拳銃)。

「制服脱ぐと価値は暴落 テレビ呼ばれず劇場追われ 今じゃ頭下げ若手ライブ 宮下草薙にイジられる日々… 年下バイトに怒られる日々… 居場所を失った42の春」「いつか必ず言ってやる 『お前ら誰だ?』『芸人だよバカヤロー』」(ブラックパイナーSOS)。

それぞれが沁みる歌を披露するなか、スタジオの浜田は「な、何? 賞狙ってんの?」「やっぱり賞狙ってる?」としきりに言って、感動に寄り過ぎることを牽制していく。

「漫才で売れたい」と2丁拳銃の修士はしきりに言っていたけど、芸人として生きていく手段としてならともかく、「売れる」手段として漫才というのは、『M-1』などの賞レースに出られない彼らにとってあり得るのかなとその難しさを考えてしまった。

「でもね、ここの3組に選ばれたっていうのもスゴい幸運なんですよ。ここにも漏れたコンビが腐るほどいるっていう現実も知ってほしいですよね」という松本の締めもよかった。

『あちこちオードリー』

「常連客」若林が復帰。テンポよく回す春日は「危機を乗り越えると人は強くなる」と笑う。

子供の誕生をラジオで発表した若林だが「なんでもかんでもラジオで発表するっていうのに飽きてた」と言い、「狙ってたの。『あちこち』で誰か子供の話をしたときに、ここで急に春日にぶつけるっていうのを」と密かに考えていたプランを明かす。

ゲストはハリセンボンと森三中・黒沢。「角野卓造じゃねーよ!」誕生は『ロンハー』の「女芸人格付け」に2年目で呼ばれたとき。淳に「角野卓造に似ています」と自己紹介すると、それ以降、淳が「春菜どう?」ではなく「角野さんどう?」と振ってくれ、そこで「角野卓造じゃねーよ!」と言ったら大ウケし定番化したという。

改めて「そのメガネしてたら角野卓造だよ」と若林が言うと「正直メガネは意識している」と明かす。太いフレームをすると竹山寄りになり、女性らしいものをかけると和泉節子やステラおばさんになる。どちらかにならないよう「誰にでも見えるフレーム」をかけているそう。だから「世界中の中年男女」になれると。

黒沢は「今の森三中があるのはハリセンボンのおかげ」だと言う。ハリセンボンが「女性芸人枠」ではなく、「イチ芸人としての枠を勝ち取った」から女性芸人の実力が認められたのだと後輩を高く評価する。

そんな黒沢は松本人志愛をほとばしらせたり、「マジ歌」での悲劇を語ったりとトークで圧倒。極めつけは「自分のことをアーティストだと思ってた」と、親戚の通夜でのエピソードを語り出す。

最期のお別れとして1曲歌いたいと思った黒沢は「歌っていい?」と遺族の妹に告げると、「かっちゃんが歌ってくれるって」とアナウンスしてくれ、親戚一同がひと部屋に集まったそう。

いざ歌おうとしたときに「あ、ヒット曲ない」と気づいた黒沢が、どうしようと思って絞り出したのが「六本木には外国人多い~♪」という歌詞とメロディ。これは違うと思いつつ歌詞が出てこないまま「六本木には外国人多い♪」を繰り返し1曲終わってしまった。

さらに「パソコン、唐揚げ、テレビが好き」と遺族から聞き、今度はバラード調でもう1曲「唐揚げ~ 食べ過ぎると~ 死ぬ~♪」と歌ったというあまりに狂ったエピソード。若林「復帰一発目で黒沢さん、重いよ!(笑)」。


明日観たい番組:『脱力タイムズ』『タモリ倶楽部』『ジロジロ有吉』ほか

『脱力タイムズ』(フジ)みやぞん&吉野北人。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「決定神7船橋総選挙」。

『ジロジロ有吉』(TBS)「7日間で180度開脚できる!?謎の体操に挑戦」。

『しくじり先生』(テレ朝)「野田軍団を作りたいを考える」。

『星野源のおんがくこうろん』(Eテレ)「アリー・ウィリス」。

『心のベストテン』(フジ)「ボーイズグループについて熱く語る」。

『ドキュメント72時間』(NHK)「福岡 あの日の遊園地は永遠に」。

『A-Studio+』(TBS)篠原涼子。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。