若手芸人339名が『キングオブコント』生放送裏でガチ採点。審査員との相違は?(てれびのスキマ)


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『水曜日のダウンタウン』

「生放送の裏で色々やってましたSP」。

最初は「『ラヴィット!』の女性ゲストを大喜利芸人軍団が遠隔操作すれば、レギュラーメンバーより笑い取れる説」。

パネラーに『ラヴィット!』レギュラーの大木がいるのが心強い。『ラヴィット!』を観たことがないダウンタウンが、大木の「ここで問題です。ってなった瞬間に背もたれつくのやめるみたいな」といった説明で番組自体に興味を持った様子。

遠隔操作するのはジュニア、笑い飯・西田、粗品、金曜レギュラーのくっきー!、全曜日ゲスト出演の春日、MCの相方である田村と、完璧な布陣。そして遠隔操作されるのが「あのちゃん」。

掴みどころのない彼女なら大喜利が強かったり、おかしな言動をしたりしてもおかしくはないと思ってしまえるから、本当に絶妙な人選。トーンや言い方も抜群。あのの暴走回答にこれ以上空気が荒れないように正解を出して終わらせる柴田もさすが。

実際の放送中、SNSはざわつき、一部では「矢田さんの削り歯茎」などの回答から「くっきー!が操作しているのでは?」という憶測も出たとおり、くっきー!の強烈な個性は隠しようがない。

一方で、「ロケ中の三島によるカラーコンタクトの『和風変換』は何?」という問題に、ジュニアによる「目玉のおやじの衣替え」と答え、正解の「彩まなこ被せ」よりもうまい回答で驚かせる。

ぶっ飛んだ回答だけでなくストレートな大喜利の強さを見せつけ、川島のツッコミもどんどん強くなっていく。これに松本は「強くいっても大丈夫やっていう安心感があるからだろう」と分析。

生放送が終わり、ネタバラシでジュニアたちが登場するも「何が、何が、何がなん?」とすぐには何をされていたかがわからない。「おかしなところがなかったか」と聞かれ、混乱しているなかでも「一番うしろに田村がいること」とボケる川島のすごみ。そして、あのが遠隔操作されているとわかり、川島「え、あの? あなた方があの?(笑)」。

説自体もおもしろかったし、『ラヴィット!』のプロモーションにもなっている、とてもいいVTRだった。

つづいて「天才松本人志と全く同じセンスを持つ芸人発掘プロジェクト」として『キングオブコント2021』生放送の裏で、芸人339人が同時採点する企画。

ただし、企画主旨は説明せずガチ採点をしてもらう。つまり、松本に寄せずに採点することで、松本と同じ得点をつける人を探すという主旨。だが、それよりも若手芸人たちの採点と実際の審査員との相違のほうがより興味深かった。

上位3組は一緒で、ファイナルステージの空気階段の優勝も同じ。いかに今回の審査が納得のいくものだったかがよくわかる。一方で9位だったマヂラブが芸人審査では5位と高い順位になったのが味わい深い。

キングオブコント採点表

なお、同時進行で昨年の『M-1』放送中、ゲーム実況の生配信をして物議を醸した津田の放送中の様子も隠し撮りし、笑いどころもしっかり作る周到さ。

今回はまわりから言われることを恐れて配信こそしなかったが、生放送はほとんど観ず。「生で観るのが苦手なんですよ。怖いから。しんどいんです」という言い分はとてもよくわかる。

『それって実際どうなの課』

イメージしづらいいろいろな単位を検証する、ということで春日が登場。

そのキャスティングの理由を「中途半端な運動能力の方だと検証にならない。だから芸能界屈指の運動能力のある春日に」と聞くと「相変わらずいい会議してる。この番組の会議ってテレビ界の頭脳が全部集まってるんじゃないか」と春日。

まずは「馬力」を検証。成人男性の平均は0.3馬力だが、0.8までは余裕でクリア。0.9になると失敗を繰り返すも、12回目の挑戦でクリア。その勢いで「1馬力」もクリアし、馬に並ぶと「春日、人間やめるよ」とうそぶく。

それでは満足せず、1.2までクリア。よって「1.2馬力=1春日」に。大吉「春日くん、カリスマ性増してませんか。背中越しのバックショットがほぼアントニオ猪木(笑)」。


明日観たい番組:『上田晋也VS人気芸人トーク検定2時間SP』鬼教官・くりぃむ上田が人気芸人のトーク力を検定!

『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日テレ)に春日俊彰、奥菜恵。

『上田晋也VS人気芸人トーク検定2時間SP』(フジ)に飯尾和樹、大久保佳代子、鬼越トマホーク、柴田英嗣、田中卓志、ヒコロヒー、ぺこぱ、ぼる塾、マヂカルラブリー、丸山礼、見取り図、宮下草薙。

『脱力タイムズ』(フジ)にコロチキ・ナダル、山田杏奈。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「秋のブックカバー掛け祭り!」。

『ジロジロ有吉』(TBS)「製作時間42時間…遂に完成!サンシャイン池崎の巨大オノ」。

『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジ)に永野。

『ねほりんぱほりん』(Eテレ)「漫画の同人誌」。

『ドキュメント72時間』(NHK)「夏の終わりに 駅地下の駐輪場で」。

『和田家の男たち』(テレ朝)開始。相葉雅紀×佐々木蔵之介×段田安則。


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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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