有吉、蛭子能収からの結婚祝いに感動「すげえ!」「また一緒に仕事したい」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『有吉クイズ』

「有吉のプライベート密着クイズ」は前回、豚の脳みそなどを爆食いしたロケのつづき。

東京港野鳥公園に訪れた有吉は、突然「何がいたんだろう?」と茂みの中に入っていく奇行と、カニに挟まれるイカれた野生児っぷりを見せつつ、ついに本題の「待ち合わせの人物」と対面。

「ずいぶんご無沙汰」というその相手は蛭子能収。認知症を番組で公表して以来、テレビ出演がなくなっていた。おそらく『あさイチ』に認知症のテーマで出演した以来ではないか。

『かりそめ天国』では「ご本人とご家族がOKなら出るっていうわけにはいかないのかね?」「蛭子さんまだまだ働きたいだろうし。またご一緒したい」と語っていた有吉。それを有言実行したかたち。

麻雀もパチンコも今はやってない、自然を見てると楽しいと語る蛭子に、有吉「ずいぶん真人間になりましたね。あんな不良だったオジさんが(笑)」。

その後も有吉「性欲はどうですか」、蛭子「それはまったくないんですよ。どうやったら(性欲)生まれるんだろうね。生まれてもやり方がヘタだからうまいこといかないだろうけどね」、有吉「まあね、それは昔からですもんね。でも好きは好きでしたよね」、蛭子「好きは好き」とふたりで笑い合う。そんな会話がたまらなくいい。

「絵はめんどくさくて描かない」「本が出てるけど、本当に書いたのかな?」と前から変わらない蛭子。

「もうちょっと仕事したいですか?」と有吉が聞くと「仕事したいです」と即答。「どんな仕事でもやりたい」と言う蛭子に、有吉が「熱湯風呂とか?」と言うと「それはやめて」と笑う。

そんな蛭子は、有吉の結婚祝いに夫婦を描いた絵をプレゼント。「すげえ! ヘタ!」と笑いつつ心底うれしそうな有吉。「下書きも消さずにうれしい! 最高! うわー、カッコいい!」。本当に素敵なふたりのやりとりだった。

「賭け麻雀で捕まったことは覚えてる?」など毒っ気をまぶしつつも、踏み込み過ぎず、かつ、ちゃんと蛭子のダメな魅力も引き出していておもしろい会話にもなっている。極めて繊細な気遣いを、そうとは思わせないような自然さでやっていて本当に見事。

想像するに、有吉は認知症になった蛭子へのテレビの対応に納得がいっていなかったのではないか。絶対に自分の番組ではそんな“アンタッチャブル”な存在にしたくないという強い意志を感じた。実際、何度もオファーしていたがいろいろな事情でダメになっていたそう。

有吉「こうやってまたどんどん蛭子さんと一緒に仕事したいなって……ちょっとすみません、グッときちゃって……。脳みそ食べ過ぎかな(笑)」。

『激レアさん』

客員研究員(ゲスト)に桜井日奈子とヒコロヒー。

「人生で貫きたいこと」を聞かれ「靴が好きじゃないので、ビーサンみたいなのを履いてる」「真冬もほとんど」とヒコロヒーが答えると「ヒコロヒーには申し訳ないんだけど、春日とまったく一緒!」と若林。「ウソでしょ! すっごい嫌!(笑)」。

タキシードを着なければならない仕事でも裸足だったため、若林が無理やり靴下を履かせたら楽屋の外にぶん投げたほど靴下嫌い。「嫌なんだって、布があるのが」と若林が言うと、「そう! そうなんです」と同意する「女春日」ヒコロヒー。

さらに「悔しかった経験」という話題では、「ひな壇で足を開いて座ることが多くて、足をちゃんと閉じてやりなさいって言われることもあるんですけど、この(足閉じた)状態で『ちょっと待ってくださいよー!』はできない」とヒコロヒー。

それをニヤニヤ笑って聞いていた若林「それも春日と一緒(笑)」。

明日観たい番組:『有吉の壁』『水曜日のダウンタウン』『あちこちオードリー』など

『有吉の壁』(日テレ)「おもしろアート展の人選手権」笑い飯・西田が初参戦。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)「説教中に長渕の歌詞、自然に盛り込むこと可能説」第2弾、「モノマネ番組の子供そっくりさん今いよいよご本人そっくりになってる説」。

『あちこちオードリー』(テレ東)にボクシング入江聖奈、ティモンディ。

『キョコロヒー』(テレ朝)「ヘンテコなテレビ欄問題」「京子&ヒコ 私生活で怒ったこと3連発」。

『女優監督』(フジ)に中村ゆり、髙橋ひかる。

『まんが未知』(テレ朝)に牧野真莉愛×立葵。

『空気階段の空気観察』(テレ朝)「ギャンブルに負けた人の空気を観察」。

『ぺこぱポジティブNEWS』(テレ朝)にカンニング竹山。

『スジナシシアター』(TBS)に広末涼子。

『徹子の部屋』(テレ朝)に浅利陽介。

『TOKIOカケル』(フジ)にハライチ。

『相棒season20』(テレ朝)開始。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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