有吉・夏目で5年ぶり『怒り新党』マツコとの深い関係性を雄弁に語る“沈黙”(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『かりそめ天国』

前半はいつものとおりトークから。「高校の友達の話がおもしろくありません。どうしたらいいでしょうか?」という投稿に、「趣味が合わないか、ノリが合わないか、お前のプライドが高いかっていう3種類」と鋭く言い放つ有吉。

「たいがい3番だと思います」とマツコ。「あれ、あとから恥ずかしくなるんだよ」「今思うとなんでもっと心を開かなかったんだろうって」「青春を無駄にしてしまったな」とつづける。

本当にノリが合わないこともあると前置きした上で「自分ができないことは否定したいっていうのがあるじゃない? そうしないと自分がなんか惨めだもんね。『できないよぉ……』って言うんじゃなくて、『ダッセぇなあ』って言って自分をごまかす」と見事な心理分析をする有吉。

マツコは学校卒業のとき、友人から「俺のこと嫌いだった?」と言われたことがあったという。その友人は屈託なく天真爛漫なタイプ。そういう人にガーッと話しかけられて、自然とガードしてしまっていた。「それを『この人は嫌ってる』ってずっと思ってた。天真爛漫にずっと接してくれてたんだなって思った瞬間に、あたしはなんてヒドいことしたんだろうって」と振り返る。

だから「テレビ収録終わって、スタッフも家庭があるだろうに放課後ノリで話しちゃうわけよ。たぶん取り返してるんだと思うんだよね、青春を」

マツコ・有吉に「へぇ」を言わせるロケ企画にはもう中学生、ブラマヨ小杉が初登場。「お笑いを目指している者です」と自己紹介するもう中が、「でっこり」「クンさかな」「フィッシュライン」「キッチン ペー・パー」「吉川見(きっかわみ)」「巨大みそ汁」など独特なフレーズ・小ネタでずっとおもしろい! しかも過去最多の13へぇを獲得。マツコ「異常性が高かった」。

夏目も復活の『怒り新党』でマツコ「その言葉はある意味、結婚ですよ」

そして番組後半は、夏目三久が参加して5年ぶりの『怒り新党』復活で「臨時党大会」。塙のナレーションにテンションが上がる。マツコを待つ有吉・夏目の沈黙のツーショットから始まり、ウエディングドレス姿で登場のマツコ。有吉「精一杯ふざけていただいて(笑)」。

「今から思うとあれね……」と言って言葉が出ないマツコ。その沈黙の分だけ、感慨深さが伝わってくる。結婚報告が事後報告だったことに「気にしない」と言いつつ「寂しかったけどね……」「なんで言ってくれなかったんだろう……って」とつぶやくマツコ。

マツコと総裁(番組プロデューサーの藤井智久)にだけは先に伝えようと決めていたそうだが、「何回も楽屋を覗きに行ったんですよ。でもいっつも誰かと談笑してて」と、伝えるタイミングを逸したそう。ここにきて「青春を取り返して放課後ノリで話しちゃう」弊害が! 夏目「『伝えられずに帰ってきた』と非常に悔いてました」。

その後も「親族だと思っております」と有吉が言えば、「親族だと思ってるなら当日言ってほしかった」と恨み節を言われ、有吉は「これが義理を欠くということなんだな(笑)」。

夏目は秋で仕事を辞めることを発表。結婚発表の文面にそれを感じていたけど、残念。『アニマルエレジー』だけでもつづけてほしいと思ってしまう。そう決断した理由を、有吉が「離婚の理由ってすれ違いか価値観の違い。価値観のほうは無理だとしても、すれ違いだけは潰しておくかって」と説明すると、スタッフから「おーー!」という声が漏れたのが可笑しかった。

「なんとかマツコさんも一緒に暮らすことはできないのでしょうか?」という投稿に、「そこよ!」とマツコ。有吉が「『そこよ!』じゃないだろ。一喝してよ、こんなの!」と反論するも「有吉弘行がこれから、今まで他人だった人と暮らすわけじゃない? これはものすごい変化。ひとりもふたりもも一緒じゃない?」とマツコが言うと、「そういうもんかなあ……? そうだね、マツコさんさえよければねえ」と有吉。

マツコが「夏目はどうなのよ?」と尋ねると夏目は「私は嫌です」とキッパリ拒否。これぞ、夏目三久!

「どうなっちゃうんだろうって思ってたのよ。夏目ともすごい久しぶりだし。意外と普通だったわね。この空間が。すっと戻った。すごいいい関係だったんだよね、3人」とマツコが最後に語ったように、本当にこの3人は“奇跡”の座組だったなあと改めて思う。

有吉はマツコのことを「どっかでお笑いコンビの相方だと思ってますんで」と言うと、一瞬、絶句して「それは……普通にうれしい」とわずかに唇を震わせて喜ぶマツコ。「今日はその言葉を抱きしめて寝ます。ある意味、結婚ですよ」

今回の『怒り新党』復活、ところどころで一瞬訪れる沈黙が3人の深い関係性の機微を雄弁に語っていた。

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『タモリ倶楽部』

「春のねこ祭り」と題して工事現場などで使われる一輪車タイプの手押し車「ねこ車」の特集。タモリは「小学校3年のときに、うちの半分の土地を売って隣に家が建ったの。その基礎工事から毎日、学校から帰ると観察してた。つぶさに。3年で工事現場の作業はだいたい見て覚えた」と語る。

タモリは子供のころ、近所の製材所もずーっと観察していたという話もある(それが小松政夫との「製材所」コントにつながる)から、本当にそういうものを観察するのが好きなんだなと思った。


明日観たい番組:『ドラゴン桜』がスタート

『一般人、全員笑わせたら勝ち PIKOOOON!』(フジ)かまいたち、くっきー!、チョコレートプラネット、堀内健、アイクぬわら、岩井ジョニ男、おいでやす小田、川原克己、ハリウッドザコシショウ、サンシャイン池崎、島田珠代、飯尾和樹、田中卓志、辻井亮平、野田クリスタル、ひるちゃん、もう中学生、レイザーラモンRG。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)「ムービングアウト」三四郎、藤井サチ。

『ガキの使いやあらへんで』(日テレ)「遠藤章造のホホホイ!ノーベル賞授賞式」

『関ジャム』(テレ朝)三浦大知、s**t kingzで「ダンス特集」

『ボクらの時代』(フジ)鈴木敏夫×吉岡秀隆×あいみょん。

阿部寛・主演『ドラゴン桜』(TBS)スタート。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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