BE:FIRST、MANATOが語ったオーディションの成果「音楽をする仲間と出会えた“人生の宝物”」【『あの日のTHE FIRST』レポート#5】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけたオーディション『THE FIRST』。その模様を7人組ボーイズグループ「BE:FIRST(ビーファースト)」と、『THE FIRST』に参加していたBMSGの練習生や所属アーティストのコメントを交えながら振り返る番組『あの日のTHE FIRST』

第5回でフィーチャーされたのは、SKY-HIから「あなたの声が楽器だし、あなたの感情表現は絵の具だし、あなたの体からなされるものすべてが“音楽”で構築されている」と称され、パフォーマンスにおいて抜群の安定感を持つMANATO(マナト)。小学校6年生のころからアーティストを目指してまじめに音楽との距離を縮めてきた彼は、どのような心境でオーディションに臨み、その最中に何を考えていたのか──。

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心に響いたSKY-HIからのアドバイス

1次審査の書類選考をくぐり抜けた231人を対象に、日本全国で行われた『THE FIRST』2次審査。ここでMANATOは正確なピッチとリズムで「366日」を歌い上げ、SKY-HIから「音楽が好きな人の歌だなと感動しました」と称賛を得た。

[THE FIRST 2次審査] 廣瀨真人 (歌唱) / 366日

──2次審査はいかがでしたか?

MANATO 2次審査の段階から、オーディション主催者の方がパフォーマンスを直接見てくださり光栄でした。実物のSKY-HIさんは、フェイスシールドをしているとはいえオーラがすごくて……。目の前でパフォーマンスをするのは緊張したんですけど、コロナ禍という状況にもかかわらず、実際に見て評価してもらえたことが本当にうれしくて。「音楽が好きな人の歌」と褒めていただいたのも、ダンスのアドバイスをいただいたのも、本当にありがたかったです。オーディションの段階で、こんなにプロの方からアドバイスをいただいていいのかなって。

30人中10位で2次審査を通過したMANATOは、3次歌唱審査で藤井風「もうええわ」を披露。SKY-HIから「髪型が変わったね。心境の変化かな」と尋ねられると、「身長は変わってないです」と天然な一面をのぞかせた。

グループ審査では、チームCのメンバーとしてDa-iCEの楽曲「BACK TO BACK」に挑戦すると、練習では積極的に意見を出してパフォーマンスの向上に貢献。「今は体が使えていないから、少し本来のスキルより下に見られていることが絶対にある」と辛口な評価をSKY-HIから受けつつ、13位での通過となった。

──3次審査はいかがでしたか?

MANATO コミュニケーションがなかなか取れないなかで、ナオキ君がチームを引っ張ってくれました。「なんだこいつ」って思われないかなと心配しつつ、けっこう僕も意見を出したんです。審査前の段階でSKY-HIさんから「もうちょっと崩していい」とアドバイスをいただいたのをきっかけに、よりコミュニケーションを取りながら練習できたんじゃないかな。練習していても“崩す”ってできないし、チームで「どこを抜くか」を話し合う必要があったので。

歌に追いつかなかった“伝える技術”

13位という際どい順位で15人で挑んだ合宿審査へと駒を進めたMANATO。合宿1次審査の“クリエイティブ審査”では、長年の経験や音楽愛の深さから音楽との距離の近さを発揮。順位も5位へと大幅アップをし、「短い時間で完全に空気を掌握するという、アーティストとして一番かっこいいことをしていた」とSKY-HIから称賛を受けた。つづく“疑似プロ審査”では、使いこなせていなかったスキルがいよいよ開花。「感情をむき出しのMANATOがもっと見たい」と、声を弾ませるSKY-HIがいた。

[THE FIRST 合宿クリエイティブ審査] “A” Life / Team A (レオ、ナオキ、ソウタ、マナト、テン)

──合宿で最も印象に残っていることを教えてください。

MANATO 合宿初日にやった、夜のバーベキューです。3次審査で顔を見ていたとはいえ、ほぼ初対面の人ばかり。「気まずいな」って思いもあったんですけど、あの夜があったからこそみんながどういう人か知れました。「この人は、こういう話し方をするんだ」とか「歌とダンスのどっちが得意か」、「曲を作ったことがあるかどうか」ということを聞くことができたので、あのバーベキューがあるのとないのでは、その後の進み具合が違ったんじゃないかな。

──朝練習に、積極的に取り組まれていましたね。

MANATO 僕自身は、基本的に朝練をするタイプなんです。前日にがっつり落とし込まれた振りとか、睡眠で体に定着させているとはいえ、翌日には絶対に抜けている部分があるので。放送を観ていると“朝練に全振りしている男”みたいになってますけど、チームAのみんなで話し合って「朝練しよう」ってことになったんですよ(笑)。自分自身の予習復習になるし、みんなが同じ振りを覚えようとしているのなら、教え合える時間があったほうがいいですしね。

「Be Free」のとき、3人ずつに分かれてお互いのダンスを見てアドバイスをし合ったのは、今でも強く印象に残っています。みんなちゃんと意見を言えていたし、決められた練習時間以外にも自分たちで時間を見つけて練習しました。1カ月の中で、向上心もグーって伸びたんじゃないかな。

──「Be Free」のパフォーマンス後に「感情むき出しのMANATOが見てみたい」と言われたことについては、どう感じていましたか?

MANATO 自分ではけっこう感情表現をしていたつもりだったんですけど、いち視聴者として疑似プロ審査の映像を観返してみると「まだまだいけたな」って。「Be Free」のときは、表情と感情表現が歌に追いついていなかったんです。もっと楽しめる余裕があればよかったな、と思いました。

自称、サブサブリーダー!


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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