有吉「友達いない」出川「辞めてもホリケンと飯食いたい」ベテラン芸人たちの意外な交友関係(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『ロンドンハーツ』

有吉、陣内、ザキヤマ、出川、ホリケンといったベテラン芸人を迎えて「みんなどう思ってる?の会」。「何歳まで仕事するか決めてる?」など各々が聞いてみたいことを質問し、全員が一斉に「○」か「×」で回答した上で、本音で語り合うという新企画。

亮からの「激辛・ゲテ物・バンジー…1人の体張る仕事受ける?」(1人で、というのがポイント)には、淳以外全員「○」を上げる。時間帯や並びなど条件つきだという面々に対し、有吉は「一番簡単な仕事なんだから!」とうそぶき出川からツッコミを浴びる。

その後、本気トーンで「若手のころはこの仕事を早く辞めたいと思ってたじゃないですか。でもまたやりたくなってきました。1周回って」と言うと、『ロンハー』からオファーがあるかもと言われ、有吉「ロンハーは信頼するスタッフがいないから(笑)」。

陣内からは「他の番組には出ないで向こう20年安泰なら通販番組MCする?」という質問。「通販番組はいいけど縛りが生まれるのが嫌」「何この質問?」「このメンバーはもう金じゃない」「愚問」と口々に言われ、全員が当然のように「×」を上げる。

「確かめたかったのよ……」と弱々しく言う陣内も「×」を上げたが、実は打ち合わせのときは「○」を選択していた。みんなの様子を見て「×」を出したと責められ、必死に弁明する陣内がおもしろい。出川「即答で全員『×』よ! なんの迷いもなく」。

有吉の質問は「友達いますか?」。これに有吉だけが「×」と回答。有吉は「何かを相談する人がいない。同級生なんて高校卒業して以来、口もきいたことない。地元に帰っても会う人がいない。実家の家族と飯食ってひとりでフラッとして終わり。だからなんとかしてこの世界に留まらなきゃ……」と吐露する。

陣内、淳、ホリケン、亮は、芸能界にはいないが一般の人にはいて、芸人仲間はカウントには入れないという考え方。一方、ザキヤマは一般の人にはいないが芸人仲間が友達だと。

出川も同様にウドや松村邦洋らを挙げ、ホリケンも友達だと言うと、即座に「先輩です」と否定するホリケン。「友達じゃないの? ショックだわ……」と出川。

ホリケンが「もし俺が辞めたら果たして一緒に飯行くかっていったら行かなくなるでしょ」と言うと「ホリケン! 俺をナメてる!」と反論する出川。「関係ないから、そんなの! 関係なく誘うに決まってる! 辞めたって関係ねぇよ、ホリケンと飯食いたいんだもん!」。

想定したよりも早く収録が終わったというが、取材などでも本当にうまくいったときはそういう短くて濃い時間だったとき。きっと編集で切るところがほとんどなかったであろう、わかり合えた者たち同士の濃密で興味深く、かつ笑いあふれる対話だった。

『新しいカギ』

トークゲストに今田耕司。売れたと思ったときを聞かれ「厳密には売れたことはない」と答える。

『ごっつええ感じ』にいた演出家が『誰でもピカソ』に呼んでくれたとか、ドッキリでの伝説のブチギレ事件が実は一度帰ったときに仕掛け人の女性から「ドッキリなんで戻ってくれ」と泣かれて戻った話など興味深い話連発。今田「ドッキリって知らんのが一番楽。知ってたらめちゃくちゃ考える」。

おかっぱ頭でキャラをつけていたチョコプラ松尾が坊主にしたのも、「松尾は変わったこと、印象に残ることをやってるから、(髪型が)邪魔してるんじゃないかなって」と思った今田のアドバイスからだという。翌日すぐに髪を切った松尾「そこから調子が上がってきました」。

先日の『激レアさん』では、カズレーザーがコンビを組んだときに「腰まで伸びた長髪の赤いやつ」と「130キロの女性」のコンビでは要素が多過ぎるため「1個キャラ削ってもいいんじゃない?」とアドバイスされ髪を切ったと言っていたが、キャラをつけるだけではなく、キャラを削るというのも大事なことなんだと思った。

『オールスター感謝祭』の司会では、「全員にひと言いきたい」と考えているため「振ったと思ったら名前に印をつけてた」。それでも今田は「基本的には島崎和歌子の司会やから」と言う。

「島崎和歌子が司会の、アシスタントやからね俺は。あれはもう島崎が80ぐらいになってもずっとやってるのが一番おもろいと思う」。もちろん謙遜や最初からやっているのは彼女だという思いもあるだろうが、それを抜きにしても「島崎が司会で今田がアシスタント」という視点はとてもおもしろい。

さらに『M-1』で3回目から司会を務める今田に、岡部が「一番おもしろかったのは誰?」と質問。

今田「むちゃくちゃ難しいな……。アンタッチャブルとブラマヨは、ちょっとなんかもう、ビリビリビリってきたな。笑うというよりは、すごいなっていう。ネタをやってるという感じよりは、なんかこう、ソウルじゃないけど、歌ってるみたいな感じ。段取りがとか、噛むとか、間がとかいうよりも、ドーンいったときのワーッて。爆発した!みたいな。司会やってて一番笑ったのは、去年のマヂカルラブリー。あの電車のやつ、おかしなるぐらい笑ってもうた」。

チョコプラ長田は結婚して子供もでき、公園で遊んでいるときなどに「幸せだなあ」と感じる一方で、昔観てた芸人像からは逸脱してしまっているのではないかと悩みを吐露すると「今はええんちゃう? 公園で遊ぶ人を、みなさん求めてはるやんか」と今田は答える。

「昔やったらその話は世の中が拒否したわけよ。芸人さんの家族トークとかは聞きたないってなってたんが、今は聞きたいわけでしょ? ほっこりした話を。全然それが、今じゃん」。


明日観たい番組:『クセがスゴいネタGP』クセスゴ界を揺るがすニューカマーが続々登場!

『ぐるナイ』(日テレ)「ゴチ」にマヂカルラブリー。

『クセがスゴいネタGP』(フジ)にエハラマサヒロ、Everybody、COWCOW、かが屋、金の国、サンシャイン池崎&Yes!アキト、霜降り明星、スリムクラブ、タイムマシーン3号、男性ブランコ、ちゅうえい、Dr.ハインリッヒ、とにかく明るい安村、どぶろっく、FUJIWARA&もう中学生。

『アウト×デラックス』(フジ)にアンジュルム川村文乃。

『アメトーーク!』(テレ朝)ケンドーコバヤシ&バカリズム&麒麟・川島&かまいたち&アインシュタイン稲田で「マンガ大好き芸人」。

『かまいガチ』(テレ朝)「ガチオンエア会議」第2弾。

『ペアキュン』(日テレ)「芸人コンビの結成秘話を原案に勝手にドラマ化」錦鯉、鬼越トマホーク。

『NEWニューヨーク』(テレ朝)「特番どうする会議」。

『川島・山内のマンガ沼』(日テレ)に和山やま。

『櫻井・有吉THE夜会』(TBS)に木村拓哉、長澤まさみ。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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