6年以上“テレビでいかに遊べるか”挑戦しつづける『脱力タイムズ』(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『脱力タイムズ』

ゲストは白石聖とノンスタ井上。

コロナ禍での政策の是非を議論。井上がフリップを使って持続化給付金のことを話し始めると、カメラが無言で聞いているアリタの顔に寄っていき、「ん……? 思い切ってこのテーマでやったけどさ、よく考えたら給付金の話って今さらやるべきかね?」とアリタの心の声が入ってくる。

そのあとも心の声がつづくなか、いつものように後輩が井上のプライベートを暴露すると「やめろ~!」とツッコむ井上。それに対し、心の声で「井上ってさ……暴露されてるけどさ、なんかすげー喜んでるよね。ニヤついて。『やめろ~』とか言ってホントはやってほしいんだよな、なんか説得力がないんだよ。もっと真顔で『やめろ』って言えばいいのに。『やめろ~』って言うからさ、全然こっちに刺さってこないんだよな」と芯を食ったディス。

さらに白石も、心の声で自身が出演しているドラマを告知。「今日はいかがでしたか?」と振られて腕組みして考え込むアリタ。それを見て「アリタと白石が壊れました」という井上。そこに心の声でアリタ「まぁでも井上がゲストのときはね、けっこう前衛的な企画を試すことができるからな。ありがてぇんだよな。音消しちゃえばいいんだから」。

本当にこの番組は手を変え品を変えさまざまなパターンを作って、テレビでいかに遊べるかをやっている。開始から6年以上経ってもなお、新しい切り口を見せてくれて本当にスゴい。

いつもはムチャクチャにされスタジオの外にまで行きヒドいことをされる井上。今回は特にそういうことはなく「変な感じ」と感想を述べる井上。「あとはオンエアを楽しみにしててください」とニヤリと笑うアリタに井上「え……まだ仕かけあんの?」。

『イグナッツ!!』

名言クイズで優勝したご褒美で、持ち込み企画権を獲得したR-指定による「R-指定“恐”HEYプレゼンツ 俺的心霊動画ノススメ」。

R-指定は中学のとき、友達の家で観た『ほんとにあった!呪いのビデオ』にハマり心霊動画を観るようになったそう。1999年から現在もつづく心霊ファンにとってはド定番のシリーズだ。

R-指定はその動画を「映り込み系」「アタック系」「警告系」に分類し、解説していく。本当に好きな人の語り口。

「トイレ行けなくならない?」と聞かれ、実は怖がりなR-指定は「行けなくなるんですよ」と笑う。心霊動画を観たあとは「家の電気つけて爆音でジャパレゲかけながらトイレに行く」とまさかの「サウナ→水風呂」理論。解説を聞いたあとの兼近の飲み込みの早さに、R-指定「やってました?(笑)」。


『まんが未知』

今回の原作はヒコロヒー。

「バレリーナを夢見る女性が吐きダコとしゃべる」物語。SFの要素がありつつ『ブリジット・ジョーンズの日記』風味もあり、「宇宙」のマンガだとわけのわからないことを言うヒコロヒー。

その原作を読んで作画を担当する『ギャルと恐竜』のトミムラコタが「これギャグ漫画じゃない?」と聞くと、「えっ?ちょっと……失礼ぶっ放し発言ですね」と言うヒコロヒーは「ギャグだけないマンガ。それ以外全部ある」と答える。

これまでの原作者はコマ割りの案など細かく書き込んでいたが、ヒコロヒーの原作は比較的ざっくり。しかもトミムラコタの作風とはだいぶ違いそう。毎回いい作品が多いこの番組だけど、今回ばかりはうまくいかないかもと思っていたら、仕上がった作品は個人的には番組屈指のおもしろさだった。

組み合わせの妙が最大限活かされ、それぞれひとりでは到達できない作品が生まれた感じ。他局だけど『世にも奇妙な物語』とかで実写化されても全然おかしくない。岩井「これを読んで『人生が変わりました』って人が一定数いそう」。

明日観たい番組:IKKOがゲスト『おかべろ』など

『シンパイ賞!!』(テレ朝)「解散危機!?ぼる塾ヘンテコ同居生活に密着&爆速ケンカ!宮下草薙」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「ノブより愛らしい浴衣ブスはおらんのじゃ!!」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)『プロ野球スピリッツ』。

『日向坂で会いましょう』(テレ東)「上半期の個人的重大ニュースを発表しましょう!!」。

『関ジャム』(テレ朝)「作詞家・松本隆の音楽的スゴさを紐解く!」。

『ボクらの時代』(フジ)柳楽優弥×有村架純×國村隼。

『おかべろ』(フジ)にIKKO。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。