SKY-HIが下した苦渋の決断「彼自身の人生を考えても、ここで脱落させるしかない」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#17】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第16回では、プロのアーティストであるSKY-HIへ挑むボーイズたちの様子が放送&配信された。

そして7月23日に公開された第17回では、合宿最終審査の結果発表の模様が映し出された。次なるステージへ歩みを進める10人はいったい誰になるのか──。

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「世界に存在するどんな言葉を使っても表現することができない」

[THE FIRST 合宿最終審査 / ステージ映像] To The First / ショウタ、ジュノン、レオ、リョウキ、ソウタ、マナト、ラン、レイ、シュント、リュウヘイ、ルイ

「あまり泣くと見えなくなるから、我慢してたんだけど……」と口火を切ったSKY-HIには、さまざまな感情が押し寄せてきているようだった。必死に言葉を探しながら、次のようにつづけた。

「この曲を作ったときから、こういう瞬間が来ることはわかっていたから、曲を体現してくれてうれしい。そして、それ以上に『To The First』が君たちの言葉や歌になっていたこと、音楽を鳴らす人の顔であったこと、バラバラな想いを抱えているみんながひとつのチームとして素晴らしいものを見せてくれたことに対する感情を、世界に存在するどんな言葉を使っても表現することができない」

「筆舌に尽くし難い」という言葉は、こんなときのためにあるのだろう。泣きそうになりながら微笑むSKY-HIの表情には、感謝も感激も興奮も滲んでいるように見えた。

パフォーマンスを終えて感想を尋ねられた場面では、リュウヘイが「心の底から、今までの合宿をがんばってきてよかったと思える」と答え、ルイは「単純に音楽はすごいって頭の中でわくわくしてる」と興奮を語った。長くて短い1カ月を“やりきった”とでも言わんばかりに、ステージに立つ11人の表情は晴れやかだった。

ここで合宿最終審査が終わりかと思いきや、「お返しできるものないかなと思って……」とSKY-HIからBMSGのロゴ入りパーカーがプレゼントされるというサプライズ。その流れに乗るようなかたちで、ボーイズから「一緒に『To The First』を踊ってもらえませんか?」という提案をされ、おそろいのパーカーに身を包んだ12人でパフォーマンスをすることに。そこでSKY-HIは、わずか5分でサビの振り付けを完璧にマスター。15年以上にわたって第一線を駆け抜けてきたプロの意地を見せつけたのである。

迫られる苦渋の決断

12人でのパフォーマンスが終わったあと、結果発表をすることなく会場を去ろうとしてスタッフに呼び止められるSKY-HI。「今は高揚していて審査をできる状態じゃないから、しっかりと切り替えたい」と話し、移動車に乗り込んだ。

宿舎へ向かう道中、SKY-HIは自問自答するように話し始めた。「順位だけなら絶対に下のほうにならない人間を、ここで脱落させなきゃいけない。わかっているけど決断ができない」。グループとしての最終形態の理想とは? 「クオリティファースト、クリエイティブファースト、アーティシズムファースト」とは? どういう人生を送ることが彼らにとって一番の幸せなのか? さまざまな要素を同時に考え、決断しなければならない局面にSKY-HIは立たされていた。

「生まれてくる最初のグループのことを考えても、彼自身の人生を考えても、ここで脱落させるしかない。だけど、好き過ぎて決断ができない」と、すでに自分の中で結論が出されていることを明かした。だけど、その答えをうまく飲み込めないでいるようだった。

1カ月に及んだ合宿、最後の結果発表


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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