11人のパフォーマンスと対峙するSKY-HI「人生の集大成を掲げる日になった」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#16】

2021.7.22

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第15回では、合宿第2次審査となる擬似プロ審査の結果発表の様子が放送&配信された。

そして7月16日に公開された第16回では、合宿最終審査の様子が到着。1カ月間、合宿を駆け抜けてきた彼らが最後に挑むのはプロのアーティストだった──。

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年内デビューできる才能を見極める

富士山合宿で、クリエイティブ審査と擬似プロ審査を乗り越えてきた11人。己のクリエイティビティや仲間と向き合い、心身共にプロ意識を磨いてきた彼らに待っていた次の課題は、プロのアーティストに挑むチーム戦だった。チーム構成は11人全員。そして、倒す相手はBMSGの代表にしてオーディション『THE FIRST』の首謀者、SKY-HIである。

SKY-HI / To The First (Prod. Ryosuke “Dr.R” Sakai) -Freestyle Performance Movie-

ボーイズが求められるのは、課題曲「To The First」をただなぞるのではなく、自分たちとパフォーマンスとして表現することだ。彼らは歌い分けやコレオグラフ(振り付け)を自分たちで考え、1曲を仕上げて披露する。そこには、「各参加者が自身の課題をクリアできるか見たい」というSKY-HIの狙いがあった。

ここまで数々の審査を通過してきた11人に対し、「ものすごくレベルの高いアマチュアが集まっている状態。明日デビューは難しいと思うが、年内でデビューできる人たちしか残っていない」と語るSKY-HI。そして、「1カ月で培ってきたものをすべて出していただいて、年内デビューに届かないと判断した方を脱落させることになる」とつづけた。

オーディションであると同時に、育成プログラムとしての役割も担っている富士山合宿。ボーイズの現在を知り、1カ月での成長速度や基礎能力も測る目的もSKY-HIにはあるようだった。

また課題曲に「To The First」を選んだ理由については、「楽曲が持っている感情や自分の意志を、ちゃんとステージで表現できる人間になってもらいたいから」と話す。キーの高低やリズムのメリハリなど技術的な難易度も高いナンバーだが、それ以上に乗せる感情の成分をコントロールすることが必要とされる1曲でもある。技術を使いこなす気持ちが備わっているかどうか、11人は試されるのだ。

11人の想いを落とし込んだコレオグラフ

いざ審査へ向けての準備が始まると、11人のチームワークは鮮やかだった。年長者のレオやショウタが話し合いを先導したかと思えば、14歳のリュウヘイも積極的にアイデアを出す。自薦・他薦を織り交ぜながら行われた歌の振り分けは、約4時間で完成された。

歌のパートが決まり「ちょっといいですか」と口火を切ったのはソウタだった。「任せてくれるなら、俺が大雑把な振り付けを作る。ただのパフォーマンスでは(擬似プロ審査でコレオグラフを担当した)s**t kingzさんを超せないと思うし、みんなのことを知ってる俺だからこそのコレオグラフを作りたい」と提案した。

さらに、コレオグラフの精度をより高めるため、それぞれの想いを語り合うミーティングの時間まで設けた。ソウタが「同世代を超すために、自分が有名なアーティストになって全部作ればいいのだと思いついた」と熱い胸中を語ると、マナトも「高いレベルで同じ夢や目標を持っている人が切磋琢磨できる環境ってなかなかない」と、今置かれている状況の奇跡を口にする。

それぞれがこのオーディションに懸ける想い、不安、期待、すべてを洗いざらい告白。それぞれの言葉を受け止め、歌詞の意味と11人の想いを振り付けに落とし込んでいった。

一人ひとりの課題と向き合って

今回のチーム戦は11人でSKY-HIへ挑むといえど、一人ひとりが自分自身で超えるべき課題を抱えていた。歌唱のコントロールやピッチを指摘されたのは、レオ・ラン・シュントだ。もともと持っていた能力を思うように表現へとつなげられていない場面もあったが、りょんりょん先生こと佐藤涼子の指導を経て劇的に成長。歌の安定感がよりいっそう増していった。

マナトとリュウヘイは感情の表現、ショウタはグループメンバーとしてのパフォーマンスなど、それぞれが抱える課題とまっすぐに向き合っていく。

グループとしての表現の追求、個人課題のクリアと、いくら練習しても時間が足りないくらいのボーイズだが、合宿当初からつづいている基礎練習はけっして打ち切られることがなかった。「基礎の向上には限界がない。1日やったら1日分の基礎能力がつく」と口にしながら、11人と一緒に基礎練習へ打ち込むSKY-HIには抱いている想いがあった。

「(最年少や未経験者の)ルイやレイに必要なのは当然。でも、ソウタくらいのレベルになっちゃうと、教えなきゃいけないし振りを考えないといけなくて、基礎練をする時間がなくなってしまう」という。できているからこそ、ついつい後回しにしてしまうのが基礎練習というもの。その本質を突き、キャリアがあるメンバーのためにも基礎を培う時間を意図的に与えていたのだ。

人生を懸けた11人の「To The First」


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ライター_坂井彩花

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