星野源とオードリー若林、あまりにも素敵なシンクロ人生(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】星野源論──サウンドとしての芝居。星野源的バックグラウンド表現を考える。


『あちこちオードリー』

ゲストは星野源。

かつては、春日同様、阿佐ヶ谷の六畳一間の風呂なしに住んでいたという星野は「世界すべてを憎んでいるみたいなときが阿佐ヶ谷時代」と振り返る。自転車でバイト先の中野まで行きながら「クソ―! 絶対売れてやる!」と歯を食いしばっていた。阿佐ヶ谷から江古田に引っ越したという星野。そのころの場所をGoogle Mapで見ることがあるという話に「わかる!」と共感し「感情って道に乗り移ってる」と若林は語る。

星野と若林の出会いは、2011年に開催されたお笑いライブ『共感百景』。その翌年、『ダ・ヴィンチ』の対談で再会。若林は高望みして空回りすることが多かった時期。「ある程度のことは諦めて、合ったことをやっていこう」という旨をインタビューで話すと、その移動中、耳元で星野が「僕は諦めませんよ」と言ったのが、忘れられないそう。

「今田さんと同じチャカが見えた」と笑う若林に、そのときは「なんで諦めるんだ、若林さん」という気持ちだったと説明。「そのあと、僕も続々と諦めるようになっていった」と。

ちょうど、それを星野が感じ始めた時期に2013年の『日曜×芸人』若林号泣事件を観て、一緒に泣いたという。ふたりとも、見た目から「癒やし系」と括られがちだが、心の中に「太い銃」を持っているタイプ。枠にハメられるツラさがあり、そこからはみ出そうとすると似合わないって言われたり、らしくないって言われたりする。「いや、『らしい』は俺が握ってるんだけど」と。それで揺れ動いている中での号泣だったのではないか、と複雑な言葉にしにくい感情を丁寧に言葉にする星野に、若林「なんでそこまでわかるんですか! 俺も当時わかってなかった」。

忙しさのピークのとき、おかしくなってドン・キホーテにあるセブンティーンアイスを泣きながら端から全部食べたという若林の話を受け、自分を殴りながら歌詞を書いて深夜の山手通りを絶叫しながら歩いていたことがあると星野。それが「化物」で、レコーディング終了し拍手が起こっているときにくも膜下出血で倒れたという壮絶な話。

オードリーのよさを「ふたりが目を合わせてしゃべる」と言っていたのは、まさに!という感じだった。若林は「わかんない、わかんない。絶対世の中わかってくれない。でも伊集院さんと星野さんはわかってくれる」と呪文のように唱えているというだけに、終始、シンクロし合うふたりの会話はあまりにも素敵だった。

そんな関係性の深さからどうしてもふたりだけの話になってしまいがちなところ、ふたりが事あるごとに春日のエピソードを挟んだり、春日に振る感じもとてもいい。

先日の『オールナイトニッポン』でのクミさんとの「Family Song」の生歌話も。サビのところで春日が入っていく超名シーンがあったが、実はあれはクミさんが合図したものだったと若林が暴露。クミさん、どこまで有能なんだ。

バラエティ番組に出る際、気取っていると思われたくないからちゃんとやろうとして、真剣にやっていることをバカにされたりすると、やっぱり「傷つきますね……」と話していた星野。

「どうしても腐すみたいな方向があるけど、その流れの中に乗りながらも若林さんは違うところを模索されてるので、日本のテレビ界の希望」と若林を絶賛すると「聞いたか! どうも希望でーす!」と叫ぶ若林。春日「希望とコンビ組ませてもらってる(笑)」。

『水曜日のダウンタウン』

「SONY芸人、SONY製品持ってないとは言わせない説」で、小峠がソニー芸人たちの家を抜き打ちチェック。売れていない芸人もテレビなどの大型家電は難しくても、隈なく探すと乾電池やVHSテープなどは見つかり、逆にSONYを完全に避けるのは難しいという結果に。

そんななか、ザコシショウはテレビ、デジカメ、DVDプレイヤー、PC、プレステ3種、ビデオカメラなどさまざまなSONY製品を所有。もともと「メーカーとしてSONYが好きだから」とザコシショウ。「買えるやつでSONYがいけるんやったら、全部SONYにするよ」とSONY愛があふれ出ていてなんだかよかった。

ちなみに調査した小峠は「Panasonicまみれでした(笑)」。


明日観たい番組:ケンコバ、ダイアン津田、本仮屋ユイカ出演の『酒のツマミになる話』など

『爆笑!ターンテーブル』(TBS)岩橋良昌、おいでやす小田、怪奇!YesどんぐりRPG、COWCOW、神山智洋、久保田かずのぶ、クロちゃん、河本準一、斎藤司、SAKURAI、ずま、DJ KOO、独唱の塔天、どぶろっく、中山功太、ニッチェ、はるな愛、パニーニ、松村邦洋ら。

『酒のツマミになる話』(フジ)ケンドーコバヤシ、陣内智則、清春、ダイアン津田、ナヲ、本仮屋ユイカ。

『脱力タイムズ』(フジ)よゐこ濱口優&渡邊圭祐。

『タモリ倶楽部』(テレ朝)「バスグッズ・オークション」後編。

『A-Studio+』(TBS)に中条あやみ。

『警視庁ゼロ係5』(テレ東)最終回。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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