松本人志にとっての『最強のエンタメ』とは?千鳥・大悟の答えは「餅まき」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『ツマミになる話』

18歳のとき、音楽の道に進むか、お笑いの道に進むか迷ったというノブコブ徳井。

「音楽はeastern youthっていうスリーピースバンドがいて、一番かっこよかった。お笑いは当然、ダウンタウン。ダウンタウンを超えるか、eastern youthを超えるか。18の少年は思ったんです。いろいろ考えた結果、ダウンタウンのほうが超えられるんじゃねえかなって(笑)」とお笑い芸人になったという。

そんな徳井が「お笑いと音楽が2強だと思うんですが、『最強のエンタメ』ってなんだと思いますか?」と議題を提示する。

これに少し考えて「1個浮かんだけどね」と松本。「ストリップじゃない?」と答える。「ストリップのエンターテインメント性はスゴいよ! エロだけじゃない」「何度か観に行ったけど、これはやっぱりプロフェッショナルやな」と語る。徳井が「全部ある。音楽も笑いも」と相槌を打つと、大悟も「泣くっていうよな」と同調。これに松本は「ハハハハ、それは俺知らんけど、ホンマ?」と問うと、大悟は「坂田師匠、泣くって言ってましたよ」とつづける。

松本は「泣く」という言葉に笑っていたけど、本当にストリップで「泣いた」という人は少なくない。ストリップには人間の感情が全部あるし、基本的にたったひとりで20~30分間、舞台を独占し、しかもその演出、選曲、振り付けまで自分がやるというエンタメはなかなかない。観たことがない人はきっとイメージが変わるから一度行ってほしい。

ちなみに大悟が思う「最強のエンタメ」は「近所の家が建ったときの餅まき」。

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『有吉クイズ』

ついにゴールデン進出で「これで最終回でいいんじゃないでしょうかね?」と有吉。時間帯は変わっても、チープなセットも番組のテイストも変わらず。

さまざまなゲストが変装して登場し、それが誰かを当てるクイズではまさかの関ジャニ・横山やMay J.、ロンブー淳などゴールデンらしい豪華メンツが出演。いずれも変装が完璧でなかなか正解にたどり着けない。

しかし、「誰が歌舞(かぶ)いているでしょうか?」のコーナーで歌舞伎の扮装をしたゲストが登場すると、それがノブであることをみちょぱが即答。確かにどう見てもノブ。『クイズ!THE違和感』の「ノブ違和感」などでも証明されているように、ノブの顔力の強さはスゴい。ノブ「こんなに塗ったのに!」。その後、歌舞伎の格好のまま解答席に座るノブも可笑しい。

『相席食堂』で「食ってみな。飛ぶぞ」の名言を残した長州力に、さまざまななおいしいものを食べさせて「飛ぶ」か「飛ばない」かを当てる「長州力“飛ぶぞ”タイムショック」もバカバカしい。次第に解答者たちから「飛べ!」「飛ぶな!」などというガヤが飛ぶのがまたバカバカしさを増す。全然飛ばない長州に有吉「飛び方、忘れたの?」。

毎回恒例、有吉の「プライベート密着クイズ」では、今回も写真家のレスリー・キーが登場。有吉がプランを考えて衣装を発注、それに合わせてレスリーがシチュエーションを用意して撮影することに。

有吉が考案した衣装は、日本髪にふんどし、『キル・ビル』のGOGO夕張、拘束マスク+ロリータ衣装、デニム地ビキニ+杖、日本人形の金太郎など、やはり変態度高め。さらにヨウジヤマモトの黒い衣装を身にまとい高岡早紀と2ショット撮影。めちゃくちゃカッコいい。高岡の前では「飲まれちゃった」と謙遜した有吉だが、スタジオでは「負けてないでしょ? がっぷり四つでしょ」と自画自賛。

最後は、前回のこのコーナーで“パートナー”に選んだ美人ドール・りりさんとの別れを写真に収め、涙を流す。その儚かった関係に「本当に幸せでした」と有吉。小峠「新婚の人がやる仕事じゃないですよ(笑)」。

全編、バカバカしくて最高で、多幸感に包まれたゴールデンSPだった。カレンダー販売してほしい。

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明日観たい番組:「佐藤健とガマンカップ焼きそば」など

『シンパイ賞!!』(テレ朝)「きつね&ZAZY怪しい私生活密着」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「佐藤健とガマンカップ焼きそば」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)「バスケゲーム NBA」。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「菅田将暉初登場!海女さん教室」。

『日向坂で会いましょう』(テレ東)「第3回 高瀬愛奈“それは盛ってるで~”」。

『関ジャム』(テレ朝)「3ピースバンドのギターボーカル特集」。

『ボクらの時代』(フジ)菅田将暉×Fukase×中村獅童。

『おしゃれイズム』(日テレ)に山本美月。『おかべろ』(フジ)に峯岸みなみ&高橋みなみ。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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