マヂラブ野田、憧れのモダンタイムスを語る「テレビを変えちゃうんじゃないか」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『ひみつのイチバンボシ』

スターたちが衝撃を受けた、まだ世に知られていない才能「イチバンボシ」を紹介する番組。

野田クリスタルは17歳のころに出会い、「その人に近づきたいと思ってずっとやってきた」というモダンタイムスを紹介。駅から歩いて30分の劇場のライブに一緒に出たとき、初めて彼らのネタを見て「エッチなビデオ見せられたくらいの衝撃」を受け膝が震えたのだそう。当時の映像が残っているのもスゴい。

「ミトコンドリア」「ポップジャム」「ハツ」の映像に「名作!」「幻のネタ!」とスタジオで嬉しそうに声を上げるマヂカルラブリーのふたり。「お笑いでの収入は月10万ほど」というVTRでの説明には、野田が「見栄張ってるな! 10万ももらってるわけない(笑)」。

野田はモダンタイムスに対し「お笑いの純度が高い」と評し、「僕ら、いくら漫才じゃないとか独特なことやってるとか言われても、テレビでやれるようにはしてる」と語る。マヂラブは漫才論争も巻き起こしたが、モダンタイムスのネタと比べれば「正統派」「王道」「ありきたり」に見えると。

「僕らはやっぱり(天才)風だったりする。結局僕らがやってるのは隙間産業。みんながやってないことをただやってる。こっち(モダンタイムス)はナチュラルでこうなっちゃってる。狙ってもない」「こういうネタをやる人たちっていう定義もない。全ネタがまるで違う。違うのに全部筋が一本通ってる」と野田が絶賛すれば、村上も「芯にある、ぐちゃぐちゃの汚い玉みたいなのが一緒なんですよ」と語る。マヂカルラブリーが『M-1』で優勝し、「地下芸人」や「大宮セブン」などが引き上げられて、テレビにおけるお笑いの地図が更新された感じがする。

MCの劇団ひとりは「こういうスタイルの人たちはハマったらめちゃくちゃ揺れるからね!」「ならないときは一切ウケない!」とザコシショウのような大ブレイクの可能性に触れつつ、モダンタイムスが売れたとしてもテレビ的な振る舞いをするのはイヤじゃないかと問う。それに野田は「夢があるのは、もしかしたらテレビに出てもモダンタイムス(のまま)かもなって。テレビを変えちゃうんじゃないかって」。

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『かりそめ天国』

「達成感を得られるのはどんなとき?」という投稿から、「お風呂のカビ取り」→「業務用洗剤」→「死体処理をしてる清掃会社」と話題が変わっていき、有吉は突如「よくあんじゃん。『ここ、人が死んでるのよ』って。『どこだって死んでるわ、バカ!』」と話題を切り替え、「アホがさぁ、また言うのよ。『この世に未練があったんですよ』。ないヤツいねぇんだよ! 腹立つわぁ、アイツら」とヒートアップしていく。「未練なく死ぬ人なんてほとんどいないのにさ、『あの人は未練があったからここに怨念が残ってますね』。バカなこと言うな! いい加減なこと言うな。広島ナメんなよ!(戦争で)どんだけ大変な人が未練残したまま死んでんだって」。

つづいて、後藤ファミリーの家族写真撮影企画も。ヨシダナギの登場に、すぐ「『クレイジージャーニー』の人」と反応する有吉。妹の急速な垢抜けっぷりがスゴい。VTR明け、特に感想の言葉が出てこないふたり。有吉「後藤家ってこんな感じよ。VTR観たあとも」、マツコ「感想なんて野暮なこと」、有吉「総括なんてない(笑)」。


『漫才JAPAN』

すゑひろがりずが、ガチャで引いた「『ジャンプ』絶好調」というテーマで新作漫才。

『週刊少年ジャンプ』は「週刊わらべ跳躍」、『ONE PIECE』は「ひとかけら」、ルフィは「麦帽腕伸び若人」、『HUNTER×HUNTER』は「マタギ×マタギ」、『ろくでなしBLUES』は「ろくでなし浪曲」、『DEATH NOTE』は「絶命帳面」、『テニスの王子様』は「編み羽子板のお世継ぎ様」、『約束のネバーランド』は「契りかわしの粘り気の国」、『ドラゴンボールZ』は「龍鞠(たつまり)集め 乙(おつ)」、フリーザは「凍り箱」と、見事な和風変換の数々。

『鬼滅の刃』は「鬼滅ぼしの刃物」とほぼ「訓読みしただけ」だが、映画大ヒットに対し「おめでとうございます!」と南條が鼓を叩くと、それに合わせ四方に回りながらお辞儀を繰り返す三島。小鼓の鬼・響凱が鼓を叩くと部屋が回転する描写を再現した秀逸なボケ。最後に「直鞠籠入れ」こと『スラムダンク』の名場面を再現。「諦めればそこで大政奉還じゃよ」というセリフの直後に流れる「幕府が滅ぶまでは~♪」という曲。本ネタにしてほしいほどの完成度だった。

明日観たい番組:「アインシュタイン稲田の七変化」など

『週刊さんまとマツコ』(TBS)「2人でお弁当作ってみた」。

『シンパイ賞』(テレ朝)「芸人シンパイニュース」「シンパイな生き物図鑑」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「芸人ポーカーグランプリ」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)バカリズムらと「FIFA21」。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「アインシュタイン稲田の七変化」。

『おしゃれイズム』(日テレ)に尾野真千子。

『おかべろ』(フジ)にブラックマヨネーズ。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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