ダウンタウン松本が、ランジャタイに最高の賛辞「僕は漫才だと思う」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『ガキの使い』

毎年恒例「山-1グランプリ」トップバッターにまさかのランジャタイ。後半になるにつれ中毒性が高くなる彼ら特有の漫才に対し、松本が方正に囁くように「おもしろくなってきた」と耳打ちしたのが印象的だった。

その松本は「M-1で優勝してたらこれは漫才なのかって絶対言われる」「僕は漫才だと思う」と最高の賛辞。

そのほかにも、木村拓哉の「はじめてのチュウ」、平井堅の「PPAP」、千原ジュニアの『すべらない話』風の「サザエさん」といった独特の視点でものまねをする広音や、楽器を擬人化したコント(大好き!)のロングコートダディ、『有ジェネ』の「アングラ芸人」でおなじみのゴスケなど、例年以上に多彩でレベルの高いメンバーでおもしろかった。

『シンパイ賞!!』

蛙亭・岩倉と吉住に密着。

岩倉はオズワルド伊藤、森本サイダー、ママタルト大鶴肥満とルームシェア中。3LDKでひとり部屋の伊藤と岩倉が5万5千円、ふたり部屋の肥満とサイダーが3万3千円ずつ家賃を負担しているそう。

肥満の「まーごめ」に「大鶴義丹さんが浮気疑惑の謝罪で当時の妻に言った『まーちゃんごめんね』を略したギャグ」と丁寧な説明テロップがつくのが可笑しい。

男3人の中に女性ひとりという状況でも、気を遣われないように「かましてやろう」と下半身下着姿でいたり、「肥満の腹を枕に菓子を頬張る」など、まるで家族かのよう。

密着時はちょうど、『M-1』決勝のころ。伊藤は「感染症対策で10日間ホテル暮らし」だったという。決勝の放送を涙ぐみながら見守る3人。ファイナル進出の道が絶たれると肥満が「まーごめだぁ」とひと言。伊藤が帰ってくると、「潰せ!」という岩倉の号令を合図に抱きつく3人。「悔しい」「ごめんね、優勝できなかった……」と涙を見せる伊藤に「お酒飲む?」と気遣う岩倉。伊藤「安心しちゃった、家に帰ってきたら……」。とても素敵な“家族”の光景だった。

吉住の密着には事務所の先輩である岡野陽一が登場。彼女にお金を無心する姿に「彼女が努力して掴んだ賞金に群がっているクソみたいな人間がいる」と事務所へお叱りのメールが届いたそう。これを見た社長が「吉住の優勝に水を差すな!」と激怒し、岡野は呼び出しをくらったという。岡野「ガチで怒られるらしいから、昼間人力舎に入れない(苦笑)」。


『イグナッツ!!』

お題を10文字ぴったりで表現する「森羅万象10文字委員会」。今回のお題は「芸能界」。

兼近は「事実よりももりあがり」と回答。週刊誌に嘘ばかり書かれることを例に挙げ「事実とかは関係ない世界なんだ。見てる人がただただ盛り上がりたい世界」だと語る。

それとつながっていると松永が出した10文字は「有名税って割にあうの」。「芸能人が平等に心が強いわけじゃない。むしろ、心が繊細だから表現できるものがいっぱいある。そういう人に課せられる有名税ってけっこうキツい」と主張すると、りんたろー。は「俺はペイできちゃってる。自由にできなくてもいいことがこんなにあるから、じゃあもうしょうがなくねえ?って」と語り、芸能界を「ほんわか確率変動空間」と表現する。「外に出ればモテるし、何か発言すればそれが仕事になる。いいことしかないじゃん」と。

松永は「バラエティ出てる人ってバラエティ適正のある天才とかネジ飛んでる人とかが残ってる。繊細な人は離れていっちゃうのかなって」と言うが、まさにりんたろー。は、「ネジ飛んでる」側の人間なのだろう。

まわり「みんなが優しい」というりんたろー。に「誰も愛してくれなかったあの日」のことを思うとそれが逆に「怖い」と兼近。「だからうれしいじゃん」というりんたろー。に松永が「今が異常なの」と言うも、まったくブレないりんたろー。は「異常を楽しもうぜ!」。

繊細さで共鳴する3人に対し、“芸能人の才能”全開のりんたろー。という構図がめちゃくちゃおもしろかった。

そんななか、「テレビは稼げない。割に合うのはライブ」というミュージシャン側の実感を語る松永が「お笑い芸人の場合はライブのチケット料は基本1000円程度。お笑い芸人はライブでは儲けられない。だからテレビにいっぱい出る」という芸人側の事情を知って「ええ!」と絶句する場面も興味深かった。

兼近を指し、「この業界にシラフの人がいてホッとしました」という松永にりんたろー。「泥酔しようよ!」。

今日観たい番組:アンタッチャブル初登場『しゃべくり007』など

『しゃべくり007』(日テレ)にアンタッチャブル初登場。

『クイズ!THE違和感』(TBS)に戸田恵梨香、桐谷健太、間宮祥太朗。

『激レアさん』(テレ朝)は「失恋の腹いせに働いているカフェで『元カレが好きだったカレー』という重い名前のカレーを出したら、看板メニューになってバズった人」「日本を代表する超有名作詞家で印税も数億円あったけど、18歳年下のトルコ人男性に財産をほとんど貢いじゃった人」。

『しくじり先生』(テレ朝)はダイノジ。

『有田ジェネレーション』(TBS)は「有ジェネガールズバー」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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