裏アカで政治家にブロックされた、ぺこぱ松陰寺「『朝まで生テレビ!』大好きでネタにもちょっと世界情勢を入れてる」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『ロンドンハーツ』

それぞれが3年後、5年後、10年後の自分を予想する「芸人未来予想図」。ミキが共にMC願望がないというのが意外。とにかく明るい安村は、地元・北海道で番組を持ったり、街ブラロケをしたいと予想。だが、ネガティブバージョンの予想では「『有吉の壁』が終わっていれば僕も終わっている」と。

四千頭身・後藤は、現在は18階に住んでいるタワーマンションの高層階・54階に住みたいと野望を語る。「前に住んでた家が8階だったんですけど、18階からそこが見えるんですよ。そういう遊び方してます」とこの世代でそういう上昇志向を隠さないのが新鮮。そういえば草薙との旅番組『ハネノバス』でも高級車アウディに乗っていることについて、こういうことがやりたくて芸能界に入ったみたいなことを言っていた。朴訥とした雰囲気と裏腹なキャラがとてもいい。

石橋もトリオ初のM-1ファイナリストに向けて並々ならぬ思いを語る。その一方、都築は3年後「自分たちのキャラや芸風に限界が来て若干テレビやメディアの露出が減ってくる。深夜で冠番組が始まるもワンクールで終わる。M-1も準決勝敗退」、5年後「3年後のときに少し沈みそうになっていたところから少し息を吹き返し、『四千頭身また来てるな』という雰囲気が業界に漂い始める。だが、M-1ファイナリストになるも8〜9位に沈む」と妙にリアリストなのがおもしろい。

ぺこぱ松陰寺は意外な一面を見せる。10年後の未来を「コンビで漫才はつづけていきたいが、それとは別に冠番組を持ちたい。単にお笑いバラエティではなく世界情勢、日本経済、歴史など、若者が目を背けがちなどんな歴史を経て、今どんな世の中に生きていて、どういう世界を目指していきたいのか、すべての人が同じ時代に生まれた奇跡に感銘し、文化文明、価値観を次の世代へ渡していきたい。報道番組のMCをやってそのキャスティング権を握りたい」と回答。

「昔から『朝まで生テレビ!』とか大好きで僕らのネタの中にもちょっと世界情勢とかも入れつつ、それを考えるきっかけの橋渡しをしたいんですよ。テレビでそういうことを言うと、芸人はお笑いだけをやってろって言われるじゃないですか。それも僕は違うと思っていて、意見を持ってていいじゃん。そういうところを変えていきたい」と語る。

シュウペイは松陰寺が政治的なことをつぶやく用の裏アカウントを持っていることを明かすと、政治家に意見しブロックされたこともあるという。

「リアルにそういうの言いたいから僕たちの漫才で松陰寺さんの肯定の言葉って入ってるんですよ、実は」とシュウペイが言うと、「直接的な言葉にならないようにすっごい分厚いオブラートに乗せて漫才として届けてるんで、みんな気づかず笑ってるんですけど」と松陰寺。共演者たちからウーマンラッシュアワー村本みたいになるんじゃないかと言われ松陰寺「違います。そこじゃないです。全然違う場所です、あの人とは!」。

『霜降りバラエティ』

「大阪第7世代」と題してせいやが「全員、大阪のEXIT」とうそぶく、ニッポンの社長、ビスケットブラザーズ、からし蓮根がゲスト。この番組では一貫して“仲間”を引き上げようとする、パンサー向井の言うところの霜降り明星の“主人公感”が際立つ。 

同期のビスケットブラザーズ原田は粗品は怖かったと証言。劇場でジェスチャーゲームをするという企画で、「シュッとしてるけどネタはおもしろいかわからない後輩」に対して、「おもんないぞ! おもんな芸人!」と野次ってたと。粗品「ちゃうねん、後輩がおもんないんじゃなくて、ジェスチャーゲームを考えてきた人がおもんない」。

1年先輩のニッポンの社長・辻は、粗品を食事に誘うと嫌々な感じでついて来たと述懐。ボケだと思っていたら、食事後「ごちそうさまでした」などではなく「飯、お疲れ様でした」と不可解な言葉。「なんやねん?」と返すと、粗品「僕、飯とかいらないんですよ。お腹減るの病気やと思っていて、治すためだけに食うんで、飯とか今後大丈夫です」。

ビスブラ原田が野心家過ぎて、ABCお笑いグランプリの決勝に行っただけで「売れてまうかもせらん」と妙な言葉を使い「せらん人」と呼ばれていたとか、下積み時代の話をしながら笑い合う空間に漂う幸福感がたまらない。


今日観たい番組:『水ダウ』で「芸人の親が選ぶ“息子が最も輝いていた説”SP」

『有吉の壁』(日テレ)は「印刷会社の人選手権」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)は「芸人の親が選ぶ“息子が最も輝いていた説”SP」。

『爆チュー問題』(フジ)、地上波放送。

『今夜くらべてみました』(日テレ)に菅野美穂。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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