アンガ田中の「カニ」はラクーアで誕生。日々の観察が芸になった瞬間(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『笑いダネ』

内村が「うれしかった」話として明かしたのは、第1回の『ザ・ドリームマッチ』(2005年)でのこと。ココリコ田中とコンビを組んで優勝した三村は、内村に電話をし「優勝しました。『内P』代表でがんばりました」と報告したという。三村「ダウンタウンさんとかとそんなに絡む前だったので、緊張してて。でもなんか“内村さん軍団”みたいなのを背負ってる感じもあったから」。

宮川大輔は、約10年前の内村と松本人志との食事会の話を明かす。松本から「ウッチャンと飲みたいねんけど」と言われセッティングした宮川。『イッテQ』の収録のときに内村に伝えると「松っちゃん、言ってるの? いいよぉ」と返答。ほかのメンバーは松本に委ねたそう。

宮川は当日、30~40分前にお店に到着。内村と松本はほぼ同時刻にやって来て、そのあとに松本が呼んだ宮迫が合流。最後に来たのが三又又三だった。「俺、腹立って」と振り返る宮川。「三又さんは大先輩やけど、なんで来んねん!って」。

堀内健とアンガールズがゲストのパートでは、田中の「カニ」誕生秘話をホリケンが語る。20年以上前に堀内・大木・田中で「スパ ラクーア」に一緒に行ったそう。風呂のヘリに寝転んで、誰がうまく風呂に落ちるかという遊びをしていたとき、手足の長い田中のもがき方がおもしろく「網で揚げている松葉ガニ」みたいだという思いが頭の片隅にずっと残っていたと。

それから約10年後、生放送の『27時間テレビ』でホリケンが「出たな、カニの怪物!」と突然ムチャ振り。そこで田中がやったのが「カニ」の原型だった。「普通カニって言われたらこう(カニの手を上向きに)やるじゃないですか。俺がすげえなって思ったのは、こう(手を下に向けた)だったんですよ」とホリケン。田中「ちょっと前に水族館のロケがあって、タカアシガニを見てたんです。ああ、カニってこうなんだなって思ってて」。

日々の観察が瞬時に生かされ、それが代表的なギャグになったと思うと、改めてすごさを感じる。

『霜降りバラエティ』

おいでやす小田が進行役ということで「おいでやバラエティ」というタイトルコールから始まる。「R-1グランプリ(の出場資格)がなくなってしまいました。この番組しかないんや!」「ルシファー、ヒューマン! 聞いてるかぁ!?」と叫ぶ小田。

そんな彼に「M-1優勝おめでとう!」とせいや。対して「よく観るよ、2パターン撮っときましょうって。俺ら、あるかぁ!」と再び叫ぶ小田。この収録の翌日が準決勝だったようで、決勝の結果はおろか進出も決まっていないころ。小田の反応からも、ピン芸人同士のユニットである“おいでやすこが”が決勝に勝ち上がり、最終決戦3組まで残るなんてどれだけ現実味がなかったかが窺える。

せいや「最終決戦の小田さん観たいですわ。ラスト3組の小田さん、めっちゃオモロイですよ」、小田「笑てまうよな(笑)」。

『教場II』

今回もいくらなんでも問題児が多過ぎだろとは思うけど、おもしろかった。前作に引きつづき、やはり木村拓哉が木村拓哉たらしめる重要な要素には「緊張」というものがあるんだなと改めて。自分にもまわりにも「緊張」を強いることで発揮される強烈な“木村拓哉感”。

続編を作る気満々の終わり方だったので、つづくのは既定路線だろうけど、連ドラで観たい。絶対に連ドラ向きだと思う。

あと、明石家さんまはああいうかたちのカメオ出演だと、再現ドラマで観る“ほいけんた味”が強くなる。

今日観たい番組:森川葵がフォーク曲げに挑戦

『有吉ワールドリポート』(TBS)テーマは「ドラッグ王」「正統派ユダヤ」「人身売買」など。

『家、ついて行ってイイですか?』(テレ東)4時間半SP。

『ねほりんぱほりん』(Eテレ)は「“LGBT”カップルのもとで育つ子ども」。

『TOKIOカケル』(フジ)に関ジャニ∞。

『それって!?実際どうなの課』(日テレ)は森川葵がフォーク曲げに挑戦。

『世界SF作家会議』(フジ)に新井素子、藤井太洋、高山羽根子、小川哲。

草刈正雄主演『おじさまと猫』(テレ東)開始。声の出演に神木隆之介。

アニメ『BEASTARS』(フジ)第2期開始。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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