もはやタレントの教科書に載るレベル。アンガ田中の「勝手に悩み相談」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


安倍総理への“勝手”なアドバイスを求められた田中は――

『99人の壁』、独自の早押しアプリを開発してリモートでの収録。放送冒頭には、壁の人数が足りずエキストラを使っていたことに対するお詫び。そのため、リモート参加者の回線が切れてしまうトラブルに佐藤二朗が「人数には神経質になってるので……」と言い、正確な人数をテロップ表示。

佐藤「“超逆境クイズバトル”って言ってるけど、この番組が一番、逆境なんじゃないか」

ジャンル「花」で再挑戦のみやぞん。佐藤が話しかけても「集中させてください」と遮ったりする絡みがおもしろかった。

『M 愛すべき人がいて』。今回は副音声ですらなく、伊集院光、ナイツ塙、古市憲寿によるコメンタリー。古市からは、「エイベックスに実際に眼帯した人がいたらしい」という情報が。伊集院「(収録の間が空いたことで)演者たちにお願いしたいのは、(役者として)伸びないでほしい(笑)」。

『M』の裏で放送の『有吉反省会』や『M』直後の放送の『伯山カレンの反省だ!!』でも「浜崎あゆみ」の話題が。前者では女子プロレスラーの世志琥がファンであることを語り、後者ではカレンも「ファンでした」と明かす。「過去形?」とツッコむ伯山にカレン「鋭い!」。

『ゴッドタン』。アンガールズ田中が勝手にゲストの悩みを推測し、勝手に答えていく「勝手に悩み相談」。西野未姫には「やりすぎキャラを変えたいが、その道のりの険しさに気づき始めている」、紺野ぶるまには「丸くなるべきか? トガりつづけるべきか?」などと、相変わらず鋭く指摘。その後の対処法もタレントの教科書に載るのではないかという内容。

たとえば、リアクションは見た目や声質などある程度才能が必要。天然の人を追いかけると“養殖”の人はやり過ぎてしまう。だが、トークは努力すればおもしろくなる。「まず基本中の基本で、MCの話をよく聞く。MCの人が聞いたことに答えるっていうのが、意外とできない」「3回のラリーでオチを見つける余裕を持とう」「MCの人ってけっこう会話してくれるんですよ。なぜかっていうと、MCの人って一番オチを探してくれてる。ふたりで協力してやってんだってこと」と。

ほかにも「紺野さんは、弱みがないところが最大の弱み」「小木さんの毒舌は矢作さんの『小木、言い過ぎだぞ』ってとこまでがワンパッケージ」など金言連発。ひと言ひと言が「“キモカワ”でチヤホヤされるキャラから、キモキャラのクソミソに扱われるキャラまで全部やってきた」という経験に裏打ちされた説得力に満ちていた。冒頭、劇団ひとりに安倍総理へのアドバイスを求められ田中「1回、何も用意せずにカメラの前に出てみたほうがいい」。

今日観たい番組:『激レアさん』にも登場した獣医学博士が『情熱大陸』に!

『ガキの使い』(日テレ)は「9人大喜利」後半戦。

『情熱大陸』(TBS)は、約2年前、「人間界に背を向けて、あらゆる鳥たちに人生を捧げた結果、ダチョウについて200億円を生み出す世界初の大発見をした人」として『激レアさん』にも登場した獣医学博士・塚本康浩。

『おしゃれイズム』(日テレ)に山下智久。



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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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