クソっぷりがパワーアップして帰ってきた『おそ松さん』に大期待(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


うんこ、クスリ、素っ裸、パロディ、全部のせだった第1話。最強のクソアニメ

『おそ松さん』

「とっても優良な作品で無害で誰も傷つけることなく、登場人物はみんな性格がよくてお子さんの教育にもオススメでき、文部科学省も推薦してるとかしてないとか。見れば感動すること間違いなしのパーフェクトジャパニメーション」というナレーションで始まった待望の第3期。

登場したのはイケメンの六つ子たち。わざわざ声優も新メンバー(しかも豪華!)。対する旧六つ子たちはうんこになるというクソ展開。さらに新おそ松さんたちは、クスリで捕まり、素っ裸の旧六つ子たちが残るというヒド過ぎるオチ。怒られそうなところがまた随所にあって、これぞ『おそ松さん』な第1話だった。

『クイズ!THE違和感』

回を追うごとに見どころが増えていく。デヴィ夫人vs大悟の小競り合いもそのひとつ。前回、ほとんど正解だったにもかかわらず正解とされず、大悟が答えを整理し正解の判定をもらったことに対し、「だって地雷発見機は……」としっかりその問題まで記憶し、改めて抗議する夫人。「前までワシのこと大悟くんとか大悟さんって呼んでたのに、あれから『彼』と呼ぶ」と笑う大悟。そして今回も同様の事態が。デヴィ夫人「アナタ、いつも私の盗んでいく!」「おかしいわ、(判定する)天井の人たち!」と激昂。結果、点数を半分ずつ割るというクイズ番組としてなかなかない裁定に。

『伯山カレンの反省だ!!』

伯山×ハリウッドザコシショウ×金田朋子という異次元鼎談。ザコシはもともとしっかりトークできる人だから「(学生時代は)クラスの中で前に出るやついるじゃないですか。そういうやつを陰で『あいつバカだ』ってバカにしてましたね」などとまともなトーク。金田ももちろんちゃんとトークするも、声優界のベテランについて「(亡くなる)直前まで……お仕事されるんで」などと独特なテンションでナチュラルに毒を吐いていて、絶妙な噛み合わなさがおもしろい。

『ももクロちゃんと!』

『ももクロChan』とプロデューサー陣は同じだが、直系の後継番組ではなくあくまで新番組という位置づけらしい(以前からあったテレ朝動画での『ももクロChan』は継続する)。同様に『にゅーくりぃむ』も一部のスタッフは『くりぃむナンチャラ』から引き継いでいるけど、旧シリーズのチームは解散したらしいのでなんだか複雑。

というわけで個人的なメモとしてスタッフロールなどをもとに『バラバラ大作戦』の主な番組の演出陣を整理すると、

『さまぁ~ず論』、『シタランドTV』は『あいつ今何してる?』、『あざとくて何が悪いの?』の芦田太郎。

『秋山とパン』は『激レアさん』、『ニュースな会』、『シンパイ賞』の舟橋政宏。

■『にゅーくりぃむ』は、『ドライブスリー』の近藤正紀と『しくじり先生』、『東京BABYBOYS9』の北野貴章。(近藤正紀は『かまいガチ』も担当。)

■『あるある土佐カンパニー』は『かみひとえ』の三枝健介。

『イグナッツ‼︎』は2015年入社の篠宮康希。

今日観たい番組:『ロンハー』大好評の仲良し5人衆の「慰安旅行」など

『ロンドンハーツ』(テレ朝)は淳・有吉・ザキヤマ・竹山・フジモンで「慰安旅行~都内編~」。

『霜降りバラエティ』(テレ朝)は「せいやバンジー克服」後編。

『あちこちオードリー』(テレ東)はニューヨーク、岡田結実の後編。

『にゅーくりぃむ』(テレ朝)は有田遠隔操作。

『シタランドTV』(テレ朝)は「ワクワクパニックトレイン」。

『イグナッツ!!』(テレ朝)は「謎ワードフィクショナリー」。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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