かまいたちは「笑える狂気」千鳥・ノブ、サンドらが解説する“ブレイクの理由”

2020.9.24
特集:かまいたち(『クイック・ジャパン』vol.151 )

編集・文=佐々木 笑田島太陽


かまいたちが東京での本格ブレイク間近だ。9月17日放送『アメトーーク!』(テレビ朝日)での「東京って難しい芸人」で、ダイアンや天竺鼠らが雛壇に並ぶなか「東京にハマった芸人」としてMC側に座ったのがかまいたちだった。今秋からは冠番組『かまいガチ』(テレビ朝日)のレギュラー化も決定している。

2018年に上京してから2年。漫才、コント、ロケ、トーク、MC……芸人に必要なあらゆる能力を兼ね備えるふたりが東京でも活躍するのは必然だろう。特に、芸人にとっての基盤となる「ネタ」は、ほかの芸人からも非常に評価が高い。その理由は何か? 千鳥・ノブ、サンドウィッチマンにかまいたちの能力と魅力を聞いた。

千鳥・ノブ「クリエイティブ」、サンドウィッチマン「笑える狂気」

大阪時代から長年かまいたちを見てきた千鳥・ノブは、彼らのネタを「クリエイティブ」と表現。かつては千鳥もかまいたちも、漫才の“球種”を多数持つタイプであり、定まったスタイルがなかったという。ノブは、主にネタを作っている山内について「世間の人に認められるまでに時間がかかっても、0から1を生み出すクリエイティブなことをしたいんだなと感じていた」と振り返る。新しい笑いを作りたいという貪欲な気持ちがあってこそ、現在のかまいたちはあるのだろう。

さらに「ツッコミ・ボケの役割にこだわらず、最短でおもしろいものが生まれることを基準に選んでいる」とも評す。本来はボケである山内がツッコミにまわるネタも人気であり、それは山内が日常的に「ツッコミ目線」を持つからこそ為せること。そして濱家のツッコミも「めちゃくちゃうまい。“間”を一瞬も外さないし、声量も完璧」とベタ褒め。

一方サンドウィッチマンのふたりは、かまいたちのネタを「笑える狂気」と表現。伊達は家でYouTubeを観る際はかまいたちの動画ばかり探していると公言し、「たまに漫才とコントの二刀流として比べられるけど、かまいたちのほうが僕らよりうまくやってますよ」「違うテイストのネタが多いから、どんどん観たくなる」と絶賛。

富澤は「同じパターンをつづけることって怖いんですよ」と前置きしながら「同じボケのパターンを繰り返しても、ずっと笑える」ことを特徴として挙げる。「漫才もコントも、途中から感情を上げていくのがふたりともうまい」「器用というか、天才じゃないですか」「狂気を感じる」と、独特な目線で魅力を熱弁した。

2月からはYouTubeにも進出し、登録者数はすでに60万人以上と絶好調。芸人たちからも尊敬されながら、今後も盤石の活躍を見せてくれるだろう。

発売中の『クイック・ジャパン』Vol.151では、60ページにわたるかまいたち特集を掲載。ソロインタビューはもちろん、TBSラジオ『かまいたちのヘイ!タクシー!』や、今年スタートしたYouTubeチャンネル『かまいたちチャンネル』の取材レポート、中でもかまいたち本人によるコント・漫才解説は必読。ほかにも、天竺鼠らNSC同期生しか知らないかまいたちの若気の至りエピソードなど、充実した内容となっている。

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  • かまいたち『クイック・ジャパン』vol.151 表紙

    『クイック・ジャパン』vol.151

    定価:1,200円(税別)
    サイズ:A5/168ページ
    発売日:8月26日(水)より順次発売

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