神田伯山が語った「歌なんて誰も詠まない」時代の戦い方(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


昨日観た番組:神田伯山の家族の歴史が明かされる

『ファミリーヒストリー』×神田伯山。曽祖父・古舘清太郎は直木賞で有名な直木三十五らと同級生。神田豊穂と共に「春秋社」設立メンバー。のちに神田と対立し独立、小説『国境』を出版したそう。深く関わったのが「神田」姓というのもなんだか因縁深い。

そしてなんと言っても高祖父の福岡庄太郎。格闘技界最大のレジェンドのひとり「コンデ・コマ」こと前田光世と共に柔術を世界に広め、パラグアイの英雄になった人物だと。連続物の講談で福岡庄太郎伝とか前田光世伝をやってほしい。なんだったら『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』をベースにすればいいんじゃないか。

伯山の父も柔道に熱中し、転勤先の南米で柔道を教えていた。そのころに生まれたのが、克彦(のちの伯山)。その名前は柔道家・柏崎克彦から採ったと。ブラジリアン柔術全盛のころ、格闘技雑誌に寝技の達人として何度となく登場し、僕はその考え方にめちゃくちゃ影響を受けたから、びっくりした。

学生時代、伯山が独特な授業で最も印象に残っているという国語教師・森本平。「1回1回の授業がステージのつもりでやっていた」と。歌人でもあり「女子高生をガスバーナーで焼いてガングロにする」みたいな「完全にコンプライアンスアウト」な歌を詠っていたそう。伯山によると「今ジャンルとして歌なんて誰も詠まないし聞かない。どうやって現代のほかのものと戦っていくんだっていうときに、ある種キャッチーなどす黒いエログロな面とかも見せていかないと勝てない」という考え方だったと。講談師としてのスタンスにも大きな影響を与えたのだろうな、と思った。

「すごく悪巧みしてそうだけど、弱いものに対してすごく優しい」という姉弟子・鯉栄による伯山評。師匠の神田松鯉「時代に生きるんじゃなくて時代を作ってもらいたい。力のある人とか志の高い人たちが歴史を作ってきている。新しい講談の歴史を作ってもらいたい」と最上級の言葉を贈る。 

『青春高校3年C組』。ショート動画企画で頓知気さきなの「私とグラビア語りませんか?」。グラビア専門の古本屋の店主とグラビアの魅力を語り合うという企画なのに、ほぼ頓知気のひとり語り。よどみなくグラビアの魅力やこだわりを語る姿がおもしろい。黒木美佑と涌嶋茜は「BL将棋」。グッとくるBLのシチュエーションを言い合い相手もグッときたらポイントというもの。こういう趣味全開の企画は楽しいし、本人の個性もよく表れるのでどんどんやってほしい。

『日向坂で会いましょう』、濱岸ひより発案の宝塚企画。宝塚風の名前も提案。春日=春野翼(はるの・つばさ)、若林(娘役)=和香響(わか・ひびき)だと。実際に春野翼が宝塚メイク。めちゃくちゃ、っぽかった。『ヒルナンデス』的なパネルクイズをやりたいということで「○カバヤシのスゴいところTOP5」に挑戦。日向坂のメンバーから耳元で「スゴイところ」を囁かれる若林「これはどういうイジられ方ですか?」「初めての打席なんだけど!」。

『有田ジェネレーション』、「研修生下克上ネタバトル」。桐野安生による「氷漬けになったピン芸人・マグナム武井」のネタはけっこうちゃんとしてた。けど、ケンコバの「桐野が用意した音源を出す人にも家族がおる」というコメントには笑った。

『有吉反省会』。篠原冴美が憑依しやすいというエピソードを語る際にチラッと出た松原タニシの名前に反応し、有吉「バカリの弟子?」バカリズム「違う違う。無関係! 髪型だけ!」有吉「バカリズム一門じゃないの?」となぜか盛り上がるレギュラー陣の流れが妙に可笑しかった。そこに岩井志麻子も参戦。「私もね、松原タニシさんと事故物件巡りしたことあってね。そのとき、私、童貞の生霊にとり憑かれたのよ!」

今日観たい番組:大悟と柴田の『志村友達』が開始

いわゆる「志村枠」の新番組『志村友達』(フジ)スタート! MCは大悟、柴田英嗣。初回ゲストは肥後克広と上島竜兵。

『石橋、薪を焚べる』(フジ)にIKKO。

『マツコの知らない世界』(TBS)は「今、若者に大人気!昭和ポップスの世界」。

【毎日更新】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
4月27日 水野美紀のハンパない振り幅
4月26日 鬼越トマホーク「この番組はさんまさんが死ぬまでの思い出作り」
4月25日 有吉vsアンジャッシュ渡部の抗争「ヒューマンステージの乱」
4月24日 加藤茶「志村には負けちゃうのかなって吹っ切れるまではしばらく悩んだ」


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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