プリンプリン田中は「会えない息子に観てもらうため」テレビに出る。『シンパイ賞』で悲哀エピソード語る(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


「プリンプリン田中さん、死にました?」

『シンパイ賞』

爆笑問題・田中の代役として前週に引きつづき、プリンプリン田中、まんじゅう大帝国・田中、我こそは田中の「田中軍団」。元妻から息子に17年間会わせてもらえていないプリンプリン田中は、テレビに出たい理由は息子に観てもらうためだそう。「別に芸能界に興味がなくなって」いて、もはやテレビは「連絡ツール」だと。

そんななかで行われたのは、みちょぱを招いた「クイズみちょぱ」。1問目は彼女の「仕事の悩みは何?」というもの。出演者たちがボケ解答を繰り広げるが、プリンプリン田中が出した答えは「会いたい人に会えない」。その補足として自分の身の上話をゆっくり語り出す。

「10年前に(息子と)会えるチャンスがあって。元嫁のお姉さんから『自分の娘と(田中の)息子とお台場に行くから、直接会わせることはできないけど遠くで見てる?』って。哀しいからそこは我慢して、仕事で行けないってウソついたんです。でも気がついたらお台場に行ってて、うしろ姿だけどすぐにわかって。もうその瞬間、涙が止まらなくなって。息子がこっち向く感じのときに、やっぱ見ちゃいけないと思ってうしろ向いたんですよ」。

この長尺な話に「これすごい番組だよ。こんな番組観たことない」「テレビの革命が起きてる!」と太田。さらに、粗品は解答に父親の死を絡める被せ。一方で自分の解答は使われないと悟ったりんたろー。は「ハイになるやつを打つ」「愛犬をけった」などとヤバめの解答を連発。

スタッフ側も、プリンプリン田中の長尺話の流れをそのまま使うと決めたのだろう、予定よりかなり早めに最後の問題に。だが、なかなか田中が被せた解答を出さず、それを待つため、ほかの出演者はボケ解答を繰り返す。たまらず粗品は「プリンプリン田中さん、死にました?」。「ウィル・スミスみたいな顔」のプリンプリン田中の哀愁が凄まじかった。

『脱力タイムズ』

お笑い好きのゲスト神木隆之介に対し、ライブに出る芸人に詳しいことを自称するカズレーザーが、マニアックな芸人として三日月マンハッタンを紹介。すると神木が「沖縄出身でもともとフリーで現在は松竹所属」「(仲嶺の)『こち亀』のネタが大好き」と受ける。神木が詳しいことに驚いたカズレーザーは「三日月マンハッタン知ってる人、国内に7人とかですよ(笑)」。

今回は動画界で話題の人たちを特集。ふたり目の人物がしゃべっていると「あれ? どっちだ?」と悩みだすカズレーザー。3人目の「けん玉パフォーマー」として登場した人物には即座に「お忘れですか? 坂野先輩を?」とダンディ坂野に“酷似”していると指摘。

結果、番組終盤にカズと「クイズがしたい」と言う神木のリクエストを受けて出された問題が「今回の収録に紛れ込んでいた芸人は誰?」というもの。カズは「(ふたり目に出た)“ですよ。”と、ダンディ坂野、(ひとり目に出た)ERiSA」と解答するが、神木は「書ききれない」と解答。“ですよ。”、ダンディは当然正解だが、ひとり目は本物の音楽家。だが、それだけでは終わらない。道具などを持ってきたスタッフらも芸人。VTR中に出てきた人や脱力解説員までもが芸人。総勢20名の芸人が番組に隠れていた。本当にこの番組は、もうパターンは出尽くしただろと思っていても新しいタイプの仕かけを作ってきて凄まじい。

「序盤でハンド」六車4WD、「昨日のカレーを温めて」だれかのやす、「やきにく幼稚園」タケル、お醤油かける、「御華坊」豆の類の妖怪、とうもろこし、~2分59秒の人~月極現太、青臭いぞ須山、膝小僧お仕置きストしんぺー、とん汁無料……と、本当に実在するのかと疑わしいレベルのコンビ名・芸名大喜利になっているのもおもしろかった。

「芸人に詳しいのに全然気づかなかったですね」とアリタに言われ、カズレーザーは「おもしれえ芸人が好きなんです!」。

『タモリ倶楽部』

官能小説につづき、春画も好きというあいみょんをゲストに迎えて「春画脇役大賞」。話に夢中になりアクリル板の存在を忘れて手をぶつけてしまうタモリ。春画に描かれた茶釜や梅などにも意味があるとか、そこに書かれたセリフの意味などとても興味深い話が連発。かまいたち濱家も「これぞ『タモリ倶楽部』」と言っていたとおり、知的・痴的好奇心を満たす内容でめちゃくちゃこの番組らしくておもしろかった。

今日観たい番組:NHKに宮本浩次、『マツコ会議』でJ.Y. Park後編など

『99人の壁』(フジ)「秋の鉄道旅スペシャル」。

『激レアさん』(テレ朝)「演劇界の鬼才と思われたくて常軌を逸したトガリ方をしていたら、仲間全員に逃げられ仕方なく一人で挑んだ公演で火災を起こして文字通り炎上した人」としてゾフィー上田。

SWITCHインタビュー達人達』(Eテレ)は宮本浩次×挾土秀平

『SONGS』(NHK)にも宮本浩次。

『有田Pおもてなす』(NHK)に高城れに。

『伯山カレンの反省だ!!』(テレ朝)に齋藤飛鳥。

『マツコ会議』(日テレ)はJ.Y. Park×マツコの後編。

『ゴッドタン』(テレ東)は阿佐ヶ谷姉妹、ロッチ・コカド、中村静香に「アンガールズ田中の勝手にお悩み先生」。

江口洋介主演『天使にリクエストを』(NHK)スタート。

『妖怪シェアハウス』(テレ朝)最終回。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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