ナダルのコメントに「人に嫌われる魔法みたいなひと言」と顔を歪める千鳥・大悟(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


千鳥のツッコミや解説が冴えていた『千鳥の超クセがスゴいネタGP』

『千鳥の超クセがスゴいネタGP』。「この番組、30組くらいいる中で、1組シンプル漫才入れるんですよ」「普段ならいいけどここに入れると『え? なんなん?』ってなっちゃう」という千鳥の言葉どおりのネタのラインナップ。

ネタはもちろん、それを見る千鳥のツッコミや解説がおもしろい。とにかく明るい安村のフリップネタに対し、「コンビを18年くらいやって解散した元ツッコミが『R-1』2回戦でやってるネタ」と分析するノブ。「18年の器用さが前に出過ぎててネタが薄い」、大悟「で、落ちるんです」、ノブ「で、酒飲むんです」、大悟「若手の有望株にダメ出しして嫌われるんです(笑)」。

コロチキ・ナダルは自らのネタに対し「営業ネタ」だとコメント。「お笑い好きにはまったくですが、浅い層にはウケます」という言葉に、「嫌な言い方」と顔を歪める大悟。「せっかく笑ってくれた人も嫌いになったやん。笑わんかった人はもともと嫌いやし、全員が嫌いになったやん。何今の、人に嫌われる魔法みたいなひと言」。

『ゴッドタン』、「この若手知ってんのか!? 2020後編」。「とにかくヤバい芸人」部門1位は青色1号。「(アンケートの質問で)特技特技うるさいな! ネタが特技だよ!」とネタに対してストイックな上村の鼻をさまざまな角度から折っていく劇団ひとりとおぎやはぎ。上村「(東京03)飯塚さん呼んでください!」。

2位はシェイク・ヒロシ。「シェイクスピアの後継者」という設定に爆笑。独特なタイミングで繰り出される「へ?」が妙に可笑しい。

『あいつ今何してる?』にかまいたちとミルクボーイ。中1のころの山内に「お前はすごい人間になる」と褒めつづけた担任の先生が登場。「おもしろいし、人と上手にやっていける。こういう人が有名な人になるんだろうなって」と「憧れてた」と先生に言わしめるほどポジティブで人気者だったそう。

女子生徒と先生がケンカしていたときは「変な感じになったら回してくれ」と“裏回し”を頼んだり、天気が悪い日に「晴れにして」と言うとホントに晴れた、と。その先生がひとつ後悔していることがあるという。

それは卒業式での答辞の伝え方を変えたい、と山内が申し出たとき。山内はそれを校長に直談判。けれど、願い叶わず校長室から泣いて出て来た。「本当はヤマジ(山内)の思いを僕が聞いて、僕がきちんと話をまとめるべきだった。彼に頼ってしまった」。中学時代の山内がいかに突出した存在だったかがわかるエピソードだった。

ミルクボーイ編では大阪芸術大学の落語研究会時代の1期上の会長・浪遊亭我呂が登場。迷ったら我呂にネタを見てもらいアドバイスをもらう存在だったそう。我呂は「それまでやっていためんどくさい行事とかを全部やめていた」が、ミルクボーイのふたりが「更地になったところに新しいイベントを作っていった」ほどマジメだった。その様子を見て「サークルの質が変わるな」と思ったという。

実際、大阪芸大の落研といえば、ミルクボーイの直の後輩にはななまがりや空気階段の鈴木もぐらがいるので、本当にミルクボーイの存在は大きかったのだろうなと思った。

その我呂こと河野裕は、実は売れっ子小説家。『いなくなれ、群青』は横浜流星主演で、『サクラダリセット』は野村周平主演で映画化された。基本的に仕事関連のことしかツイートしない彼のツイッターだが、『M-1』でミルクボーイが優勝したときにだけ「ミルクボーイ、おめでとう」とその関係性を明かさずツイートしていたのにグッとくる。

そして、もうひとり登場した人もスゴかった。内海は中学時代、適当なメールアドレスにメールを送りメル友を作るのが仲間内で流行っており、そうしてメル友になった同い年の女性がいたという。「内海と同じ年」「進学した高校」「『なな』という名前」だけしか情報がないなか、番組は探し当てた。

お互い知っているのは名前だけ。顔も知らない。もちろんその女性も自分がメールしていた「たかしくん」が『M-1』で優勝した内海崇だとは一致していない。だから「人生最大の事件が起きてます!」と驚いていた。彼女の「はじめまして。そして、お久しぶりです」という普通ではありえない挨拶がそのスゴさを物語っていた。内海「我呂さんに小説にしてもらおうかな」。

今日観たい番組:『有吉ぃぃeeeee!』に名波浩ら元日本代表がずらり

『NHKスペシャル』は「アウシュビッツ 死者たちの告白」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)はサッカーゲーム「FIFA20」をプレイ。ゲストはおぎやはぎ矢作、パンサー尾形、堀田茜、錦鯉・長谷川に加え、名波浩、中澤佑二、巻誠一郎。

『日向坂で会いましょう』(テレ東)は「ひな川淳二の怪談ナイト」。

『おしゃれイズム』(日テレ)に井ノ原快彦、『おかべろ』(フジ)に3時のヒロイン。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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