出川哲朗「泣いちゃうねぇ」。内村がさまぁ〜ずではなく出川を助ける理由(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


フワちゃんのトンデモ話に「お前、気合い入ってんなぁ」と笑う加藤浩次

『笑いダネ』。出川哲朗は「40歳過ぎて友達ができるとは思わなかった」という“親友”中岡と一緒に。出川の奥さんは中岡を「モジャモジャ」と呼んでるそう。中岡は品川軍団の一員でもあるため、出川は「もし俺と品川が同じ川で溺れてたらどっちを助ける?」と迫る。「品川さんです」という答えに本気でショックを受ける出川。「チェン(内村)、このままじゃ俺、帰れないから。ツラ過ぎて……」と、内村に対してさまぁ~ずと出川どちらを選ぶかで同様の質問。

「本当にお笑い(の流れ)抜きでいい?」と確認した上で内村が、「助けるのは哲ちゃんです」と答えた瞬間「お!」と本当にうれしそうな表情をする出川。「なぜなら、本当に溺れるからです(笑)。さまぁ~ずのふたりは岸に上がれると思う」と内村。それでも「やばいやばいやばい、うれしいよ。まさかの答えだったから」と心底喜ぶ出川。

三村「出川さんがいないところでは(内村さんは)いっつも出川さんの心配してます」、出川「いや、してないしてない! 俺の前で絶対言わないもん!」、大竹「葬式のことまで考えてますから。出川さんが棺桶で鼻に綿が詰まってるのをみんなで見て、烏龍茶を口に含んで笑った人の負けって」、三村「(内村さんが)『でも、泣いちゃうのかな』」、大竹「(内村さんが)『泣きながら笑いたいな』って」。この話に出川「うわー、泣いちゃうねぇ。よかったぁ」。

ミルクボーイは転機になったという「蕎麦」のネタを披露。いわゆる「行ったり来たり漫才」はデビュー当初からやっていたが、そこに「おかん」の存在を入れたことで観客に伝わりやすくなりブレイクにつながったことはよく知られた話。「蕎麦」はその前夜のネタだという。このときはまだ「駒場が忘れた」という入口だった。

内海「最初やったときはめちゃくちゃスベリまして、全然ウケてなかったんですけど、駒場が2017年のM-1でどうしても蕎麦のネタをやりたいって。無理やろ!って言ったんです。あんなにスベったネタはと言ったんですけど、どうしてもやりたいって言うんで、そっから改良を重ねて」。駒場「絶対そうであるものをそうじゃないって言えたのが、蕎麦か蕎麦じゃないかだったので、なんか変わるぞ、と。なんかのタネになってるって思ったんです」。

坂元裕二が脚本の『スイッチ』、めちゃくちゃおもしろかった。会話劇が絶品なのは坂元裕二だからもはや驚かないけど、まさに「スイッチ」が入るように後半加速、重層化していく物語が圧巻だった。阿部サダヲが会見で「ラブシーンも、松さんがアカデミー賞帰りだったから、ちょっとハリウッドっぽくなっちゃってます(笑)」と言っていたという記事を読んでいたので、激しめのラブシーンで確かにハリウッドっぽいとちょっと笑ってしまう。その会見で坂元が「5年ごとに書きたい」と言っていたそうだけど、5年は待ち切れない! 終わり方も最高だった。

『ガキの使い』、「稲垣吾郎の100のコト」後編。女性を見て最初にチェックするのは「その人の持っているオーラ」、プロレスラーだったとしたらリングネームは「ジェット稲垣」、最近泣いたのは「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観て」など相変わらず予測が難しい回答ばかりで楽しい。『ガキ』のメンバーで新しい地図に入れるなら「松本さん。芸能界で力持ってそう」。

『人生最高レストラン』ゲストはフワちゃん。芸人としてデビューしたばかりにもかかわらず、テレビ局でダウンタウンの楽屋を見つけて行こうとしたら怒られたとか、ネタ見せで相方がアドリブを入れたとき、笑い過ぎておしっこを漏らしちゃった、などフワちゃんがトンデモエピソードを語るたびに「お前、気合い入ってんなぁ」と笑う加藤浩次。

今日観たい番組:「かまいたち激推し芸人」「しくじり学園お笑い研究部」など

『有田ジェネレーション』(TBS)に「かまいたち激推し芸人」としてアイロンヘッド、蛙亭。

『ストーリーズ』(NHK)は「あのとき、タクシーに乗って~緊急事態宣言の東京~」。

『ファミリーヒストリー』(NHK)は柳葉敏郎。

『アベマの時間』(テレ朝)は「しくじり学園お笑い研究部」の「好感度を考える」SP。鬼越トマホーク、久保田かずのぶ、中山功太、納言が出演。副音声にアルコ&ピース。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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