『M-1グランプリ2021』で優勝し、17代目王者となった錦鯉。長谷川雅紀が50歳、渡辺隆が43歳。涙の栄冠は多くの感動を呼んだ。
錦鯉の漫才といえば長谷川のバカバカしさが魅力だが、渡辺のツッコミもお笑い芸人たちからは高い評価を得ている。わかりやすいキャラクターの相方とは違い、まだまだ人物像が世間に浸透していない渡辺。ネタ中の姿からは想像できない、意外な一面を紹介する。
今でも一緒に暮らす父親の存在

優勝直後の会見で、感謝したい人物を聞かれた渡辺が真っ先に挙げたのは「父親」だった。2021年1月27日に放送された『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)ではその父が出演しており、渡辺との関係性を見ることができる。
番組では、スタッフが江戸川区の銭湯で声をかけた男性について行き、4LDKの一軒家に到着する。部屋に飾られたカレンダーの12月20日には大きな丸印と「M-1決勝」という文字が書かれており、スタッフが尋ねると「せがれが出るんです」。この男性こそが偶然にも渡辺の父であり、そこは今も渡辺が暮らす家だったのだ。
番組の収録は『M-1グランプリ2020』決勝直前。そこで大会終了後に再度スタッフが訪れ、渡辺と父親に揃って話を聞く姿も放送された。「ほかの人間よりもおもしろかった。親のあれでね」と言う父に、「親のあれって言っちゃダメでしょ」と笑ってツッコむ息子。
それから1年。錦鯉のネタを誰よりも楽しみ、今回の優勝を最も喜んでいるのは、渡辺の父かもしれない。
VTuberの魅力は、相方・長谷川に通ずる
渡辺はレギュラー冠ラジオ『錦鯉の人生五十年』(GERA)など、各所でVTuber好きであることも公言している。過去のインタビューでは「今はまあまあお仕事いただいて忙しいんですけど、家にいるときはVTuber配信をつけながら作業している感じです」「YouTubeを開きっぱなしにしているので、休みの日とかはずっとつけてるかな。配信終わると次のに飛んだりするので、そのまま観たり」というコメントのほか、異様なほどのVTuberへの愛を語っている。
魅力について「リアルの人間と幽霊の恋愛みたいな、触れ合えないエモさとかあるじゃないですか。そういうのを含んでいるんじゃないかな。触れられないからいい」と熱弁。「VTuberはキャラの個性の強さがわかりやすい」と話す渡辺に、インタビュアー(たまごまご)が「(相方の長谷川さんは)キャラ立ちにVTuberっぽさを感じます」と問うと「そうですね。だから僕も惹かれたのかも」と答えていた。

2021年4月10日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)では、バイきんぐ小峠英二が「渡辺ってめちゃくちゃおもしろいんです。大喜利もトークもネタも、全部完璧に高いレベルでできるヤツ」と絶賛。5月20日放送『アメトーーク!』(テレビ朝日)「ソニー芸人」回では、ハリウッドザコシショウが「才能がすごい」「仕切りもうまいしトークもいけるし、“未来のオードリー若林”みたいになる」と語っている。
今後はさらにメディア出演が増えるであろう錦鯉のふたり。長谷川のキャラクターだけでなく、渡辺のお笑いポテンシャルが世間に知れ渡る日も近そうだ。
【写真】事前の『M-1』優勝予想ランキングを見る(錦鯉は9位でした)
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