ドージャ・キャット「Say So」
2020年の「TikTok発」を最も象徴するのがドージャ・キャットの「Say So」。2019年から生まれたバズがずっとつづいて、5月にニッキー・ミナージュを迎えたリミックスで全米1位。インドネシアのYouTuber、レイニッチによる日本語カバーも含めて、各地に飛び火していた。
ダンスフロアに集まれなかった一年にこういうディスコ・チューンが流行するのも、何か示唆的なものを感じる。考えてみるとBTSの「Dynamite」とかデュア・リパの「Don’t Start Now」とか、2020年はほかにもディスコ・チューンのヒット曲は多かった気もする。
サブ・アーバン「Cradles」
LAを拠点に活動するシンガーソングライター、サブ・アーバンのデビュー曲「Cradles」も、2019年から2020年にかけてTikTokでバズっていたのをきっかけに知った曲。音数を絞ったダークポップな曲調も、ホラー仕立てのミュージックビデオの映像も、とてもいい。“ビリー・アイリッシュ以降”という感じがする。韓国出身のラッパー/シンガーREI AMIをフィーチャリングに迎えた「Freak (feat. REI AMI)」もすごくいい感じ。
ただ、「Cradles」のMVの再生回数が2億8千万回を超えるビッグヒットになっているわりには日本のメディアにはまったくと言っていいほど情報が載ってなくて、そのへんもちょっと謎。
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