俳優・宮崎吐夢が選ぶ<2020年に劇場で観られてよかった演劇ベスト10>

2020.12.29

文=宮崎吐夢 編集=碇 雪恵


新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2020年に予定されていた演劇公演の多くが延期・中止される事態となった。劇場の窮状を訴えた、劇作家や演出家たちの声明がかえって批判に晒されるなど、逆風が吹きつづけた今年の前半だったが、後半には劇場が徐々に再開したほか、WEBでの公演配信も新しいスタンダードになるなど、状況への対応を試みる劇団が多く見られた。

そんな2020年に「劇場で観られてよかった」と思う演劇作品を、俳優として活躍しながら、演劇鑑賞を趣味とする大人計画の宮崎吐夢さんに選んでもらった。

<2020年に劇場で観られてよかった演劇ベスト10>
1位 東京夜光『BLACK OUT~くらやみで歩きまわる人々とその周辺~』
(作・演出:川名幸広、三鷹市芸術文化センター星のホール、8/29観劇)
2位 東葛スポーツ『A-②活動の継続・再開のための公演』
(構成・演出:金山寿甲、シアター1010 稽古場1、12/13観劇)
3位 iaku『The last night recipe』
(作・演出:横山拓也、座・高円寺1、10/28観劇)
4位 劇団俳優座『雉はじめて鳴く』
 (作/横山拓也(iaku)、演出/眞鍋卓嗣、俳優座劇場、1/10観劇)
5位 城山羊の会『石橋けいの「あたしに触らないで!」』
(作・演出:山内ケンジ、小劇場B1、12/18観劇)
6位 『殺意 ストリップショウ』
(作:三好十郎、演出:栗山民也、シアタートラム、7/19観劇)
7位 小沢道成 ふたり芝居『みんなの宅配便2020-distance ver.-』
(作・演出:小沢道成、本多劇場、8/10観劇)
8位 演劇ユニット巨乳の彼女を創る『まつげが伸びきっちゃった』
(作・演出:葛井大雅、ARAKAWA dust bunny、3/15観劇)
9位 フランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス─もう一人のオーランド─』
(振付&出演:フランソワ・シェニョー、音楽監督・演出:ニノ・レネ、彩の国さいたま芸術劇場大ホール、12/19観劇)
10位 竹内蓮企画ロチュス第0回公演『モノクロチュス』
(作・演出・出演:竹内蓮、RAFT、9/3観劇)

1位・2位はコロナ禍における演劇界を描いた作品


この記事の画像(全1枚)


この記事が掲載されているカテゴリ

Written by

宮崎吐夢

(みやざき・とむ)俳優。1992年、舞台『冬の皮』より大人計画に参加。劇団公演に出演するほか、外部公演への出演や、自身でイベント・ライブの企画・演出を行う。またCD・DVDリリースや、ドラマ脚本・小説・コラムの執筆などさまざまな分野で精力的に活動。1998年発表の動画作品『ペリーのお願い』は根強い人..

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。