今シーズンの福岡ソフトバンクホークスは強かった。ひょっとすると、V9を達成したころの川上監督率いる東京読売ジャイアンツくらい強かったのではないか。いや、王や長嶋のような国民的スター選手を欠いていると考えれば、今年のホークスの強さのほうが本物とすらいえるのではないか。そのくらい10月怒濤の22勝4敗と11月に開催された日本シリーズの快進撃は記憶に残るものでした。
千賀滉大(ピッチャー)
1番 周東佑京(セカンド)
2番 中村晃(ファースト)
3番 柳田悠岐(センター)
4番 ジュリスベル・グラシアル(レフト)
5番 栗原陵矢(ライト)
6番 アルフレド・デスパイネ(DH)
7番 牧原大成(ショート)
8番 松田宣浩(サード)
9番 甲斐拓也(キャッチャー)
というわけで、文芸バカのトヨザキは考えたわけです。今年、自分が読んだ本の中から10作品を選んで、ホークスに負けないくらい強いスタメンを組んでみようと。でもって、「いーや、私のベストテンは違う」と、読者の皆さんもツイッターやフェイスブックでご自身のベストテンを発表してくれたらうれしいなあと。
<2020年最強文芸ベストテン>
・『おおきな森』古川日出男/講談社(ピッチャー)
・1番 『ピエタとトランジ』藤野可織/講談社(セカンド)
・2番 『十二月の十日』ジョージ・ソーンダーズ 著、岸本佐知子 訳/河出書房新社(ショート)
・3番 『ホテル・アルカディア』石川宗生/集英社(レフト)
・4番 『友だち』シーグリッド・ヌーネス 著、村松潔 訳/新潮社(ファースト)
・5番 『言語の七番目の機能』ローラン・ビネ 著、高橋啓 訳/東京創元社(キャッチャー)
・6番 『サピエンス前戯』木下古栗/河出書房新社(DH)
・7番 『バグダードのフランケンシュタイン』アフマド・サアダーウィー 著、柳谷あゆみ 訳/集英社(センター)
・8番 『アコーディオン弾きの息子』ベルナルド・アチャガ 著、金子奈美 訳/新潮社(サード)
・9番 『かか』宇佐見りん/河出書房新社(ライト)
*この連載ですでに取り上げた、遠野遥『破局』と江國香織『去年の雪』は紹介が重複するので泣く泣くベストテンからは外しました。
どーよっ。重厚感と軽妙感、笑い、技巧すべてを兼ね備えた、なかなかの世界連合軍になってやいませんか。います! というわけで、以下選抜理由を簡単なあらすじと共に述べて参りますが、今回は10作品の紹介だから長いよー。お覚悟召されよ。
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