先月4日、吉村府知事によるイソジン会見。あれを鼻で笑って終わらせるのは簡単だけど、わかりやすい言葉の危うさに気づくにはよい機会だったのではないか。印象的だった「ポビドンヨード」すら忘れ去られていくなかで、書評家・豊崎由美は、武田砂鉄の近刊『わかりやすさの罪』を読んでほしいと訴える。 「うそみたいな本当の話で、うそみたいなまじめな話をさせていただきたいと思います。皆様もよく知っているうがい薬を使ってうがいをすることによって、コロナの患者さん、コロナがある意味減っていく。コロナに効くのではないかと
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先月4日、吉村府知事によるイソジン会見。あれを鼻で笑って終わらせるのは簡単だけど、わかりやすい言葉の危うさに気づくにはよい機会だったのではないか。印象的だった「ポビドンヨード」すら忘れ去られていくなかで、書評家・豊崎由美は、武田砂鉄の近刊『わかりやすさの罪』を読んでほしいと訴える。 「うそみたいな本当の話で、うそみたいなまじめな話をさせていただきたいと思います。皆様もよく知っているうがい薬を使ってうがいをすることによって、コロナの患者さん、コロナがある意味減っていく。コロナに効くのではないかと
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(とよざき・ゆみ) ライター、書評家。『週刊新潮』『中日(東京)新聞』『DIME』などで書評を多数掲載。主な著書に『勝てる読書』(河出書房新社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇』(本の雑誌社)、『文学賞メッタ斬り!』シリーズ&『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』..
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