SNS時代に大切にすべきは、「利害関係のない友人」なのではないか(UUUM 鎌田和樹)
これも新型コロナウイルス感染症の影響なのだろうか。近頃のSNSは以前に増してどこか暗く、殺伐としている。SNSが人々にとってもはやインフラとなった現代において、「健康的な向き合い方」がこれからのテーマになってくることだろう。
では、自分のメンタルを保つために、今からできることはなんだろうか。数々の有名YouTuberを擁するUUUM株式会社の鎌田和樹が、今求められる「SNSリテラシー」について考える。
今必要なのは、SNSを遠ざける勇気
2020年5月23日、恋愛リアリティ番組『テラスハウス』の出演者でもあったプロレスラーの木村花さんが亡くなった。その原因や理由は明らかにされていないが、SNS上で凄まじい数の心ない言葉に悩まされていたことは事実だ。
この出来事を「痛ましい事件」として終わらせてしまっては、なんの意味もない。一生インターネットと関わりながら生きていくであろう私たちは、この一件から学ぶべき「新しいネットリテラシー」があるのではないか。
結論から言うと、「嫌なら見ない」ことだ。一般の方々に限らず、タレントやクリエイターといった多くの人々を相手にSNSで発信をする人々にも同様のことが言える。社会的な説明責任を伴わない場合であれば、メンタルを健康に保つために「ひたすらSNSを遠ざける」ことを肯定していきたい。
「的外れなら気にしなければいい」「知らない人の言葉なんて無視すればいい」といった意見もあるかもしれないが、心ない言葉に傷つかないでいることは難しい。
ネット炎上がメンタルを蝕んでしまう理由は、「正論」が大量に飛んでくることにある。たとえばある失敗をしてSNS上で批判をされるとき、会社員、学生、無職など、あらゆる立場の人々から正論が飛んでくる。一人ひとりの立場を理解できれば建設的に受け止めることもできるのかもしれないが、一気に批判が来ると冷静ではいられない。しかも、自分も過失を認めているぶん、どんどんと「自責」の深い闇へと落ちていってしまう。こうなると、メンタルに大きな傷を負いかねない。
気になったものを見ずにはいられない気持ちもわかる。僕自身、時には「いいことも書かれてるかも?」と思ってSNSをのぞいてしまうことがある。 しかし、そんな期待は持たないほうが得策だと感じている。立ち直れなくなる前にどうか、SNS自体を遠ざける勇気を持ってほしい。
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