ニッポン放送が誇る5組の“ラジオスター”が集結『お笑いラジオスターライブ』全編レポート

2022.3.12


見どころ:アンガールズ田中の独演会

アンガールズ

お笑いラジオスターたちがメンバーをシャッフルし、10分間のフリートークに挑戦するコーナー。組み合わせは、くじで決定。4人→3人→2人と組み合わせが決まっていき、最後に残った者は、ひとりで10分間のトークに挑戦する。

くじで組み合わせを決めるというシステムに安心する塙。理由は「指名制だと最後まで選ばれないから」と、『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ2020』(TBS)を彷彿とさせるひと言。「元ギャル男シュウペイとギャル好き土屋のコンビが観たい」と盛り上がったり、山根と若林がお互い嫌がったり、「誰とでもいいし、ひとりでもいい」となぜか自信満々の相田をみんなで不思議がったり、各々が理想を述べ合う。

ここでシュウペイが選ばれず、彼のひとりトークの現実味が帯び、恐怖する松陰寺。残されたメンバーを見て、「もう誰がひとりでも怖い」と、こちらも怯える田中。

アンガールズ山根、三四郎小宮、オードリー若林、ナイツ塙
アンガールズ山根、三四郎・小宮、オードリー若林、ナイツ塙のシャッフルトーク

山根がナレーションを担当する番組(『突撃!隣のスゴイ家』(BSテレ東))の説明に10分の1を使い、そのあとは若林と小宮の「おめでたい話」に。小宮はトム・ブラウンみちおからもらったコーラにお返しはいるのかを相談したり、若林は武井壮にだけご祝儀を返してないことに気づいたりした。

4人のトーク後、残された芸人たちは「10分は長い」と焦るが、視聴者が共通して思ったのは、おそらく「10分は短い」。4人が繰り出すトークは聴き心地がよく、このまま2時間番組を担当してほしいほどだった。

お笑いラジオスターライブ
ぺこぱ松陰寺、オードリー春日、ナイツ土屋のシャッフルトーク

3人は何を話すのか、回し役は誰なのかと期待が高まるなか、話し始めたのは、トークを用意しないことで有名な春日。内容はご祝儀の話。松陰寺「(前のトークの)つづき行きます?」土屋「回し役は春日?」。

早々に話題が尽きるなか、松陰寺は春日に対して「動揺しているのを見たことがない」と春日マインドに言及。春日は春日であるための心得を教える。そのあとは松陰寺が話題を出し、アドバイスをもらうかたちでトークを進める。聞かれても答えが出ない春日。ツッコミと傍観が半々の土屋。

もともと松陰寺が用意していた「ぺこぱの通信簿」をつけてほしいという要望にも、「人(聞く相手)が悪かったね」と春日、土屋は「髪の毛ってどう? いい歳でしょ?」と、お笑いとはまったく関係のないアドバイスを述べる。松陰寺「髪の毛の質問は、営業先でやる質問コーナーでもお客さんが気を遣って最後のほうに出てくるやつですよ」。

最後は「俺、本当に法律事務所(番組のCM)読むよ」という土屋のひと言で終了。なぜそんな終わりになったかは、配信で確認してほしい。

いつまで経っても10分経たない3人。時計の進みが遅い3人。たびたび沈黙にもなる3人。絶妙なヒリヒリ感を味わいたい人にはオススメの組み合わせだ。

ぺこぱシュウペイ、三四郎相田
ぺこぱシュウペイ、三四郎・相田のシャッフルトーク

田中がボックスから紙を引く前に、「中を見たか見てないか論争」で少し揉めたあと、引かれた紙には「三四郎・相田」。相田「ありがとう、ニッポン放送!」。つづいてシュウペイの紙が引かれる。最初はふたり共「安心した〜」と言うが、「安心はしたけど、この時間はお客さんにとってハズレ回」と悲しい客観視をする相田。

松陰寺が結婚発表する際、シュウペイは裏でどうアドバイスをしたのか。相田は結婚発表を『有吉の壁』(日本テレビ)のオープニングでするのかなど、話は終始結婚トーク。おめでたい雰囲気がつづいていて、会場もあったかい。

相方が結婚した先輩として、「(相方への)ご祝儀ってどうするの?」と聞く相田に対し、シュウペイが額まで丁寧に答えて(?)無事終了。

アンガールズ田中
アンガールズ田中の独演会

コーナーMCでありながら、最後にひとり10分トークも担当することになってしまった田中。

「いや〜、悔しいね」から始まる田中のひとりトーク。以前、『オードリーのオールナイトニッポン』の代役を自宅から務めたが、今日、それ以来で顔を合わせた若林からまだお礼がないことをとにかく嘆く。嘆きで10分つないだ田中。トークというより、演説。独演会だ。 リトルトゥースたちに、「若林をどう教育しているのか」と問う田中。ヒートアップし、リトルトゥースの“皆さん”から、リトルトゥース“ども”と呼び方が変わる。あの夜の惨劇(『オードリーANN』代役回)を、叫びながら再現する田中。あの「ししおどし」は、いったいなんなのか。ゆんぼだんぷのような指示だったらできたのか。真相は誰にもわからない──。

「俺は必ず若林にお礼を言わせる」と意気込み、10分では足りないくらいと思わせるほどの熱量で観客をトークに引き込み、最後は得意技「セミの鳴き声」を披露して終了。マイクなしでも2階席まで声が届くのではないかと思わせた。

エンディングでは、オールナイトニッポン名物の田中vs若林の争いが行われたり、全員で集合写真を撮ったりして、無事終演。

昨今、なかなか飲みに行くこともできない環境で、芸人同士がゆっくり話をする機会も減っているのだろう。そんななか、顔を見合わせ、普段話すことのない者同士で話ができることに、芸人たちがどこかうれしく思っているようだった。

全組のラジオを聴いていなくても、どこかひと組のコンビに特別詳しくなくても、まったく問題ない。19時からのゴールデンバラエティ番組のように、老若男女が笑えるようなライブだった(それぞれのラジオで、ライブの裏側エピソードを披露するだろうから、二度おいしい!)。 配信は3月20日(日)23:59まで視聴することができる。ぜひこの機会に、お笑いラジオスターたちに酔いしれてみてはいかがだろうか。


この記事の画像(全19枚)



  • 『ニッポン放送 お笑いラジオスターライブ2022』

    ■配信視聴チケット
    販売期間:3月20日(日)21:00まで
    (アーカイブ配信期間:3月20日(日)23:59まで)

    関連リンク


この記事が掲載されているカテゴリ

Written by

佐々木 笑

(ささき・えみ)1996年生まれ。宝島社ムック局編集部のち、フリーランスの編集者・ライター。笑と書いてエミ読みます。本名通りお笑い大好き人間に育ちました。『フワちゃん完全攻略本』『#麒麟川島のタグ大喜利』『KOUGU維新 公式本で、イザ参ラン!』(すべて宝島社)など。アイコンは川島さんに描いていただ..

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。