ニッポン放送が誇る5組の“ラジオスター”が集結『お笑いラジオスターライブ』全編レポート

2022.3.12
お笑いラジオスターライブ

文=佐々木 笑 編集=鈴木 梢


ナイツ、アンガールズ、オードリー、三四郎、ぺこぱ。芸歴も事務所も別々の5組に共通するのは、ニッポン放送でラジオパーソナリティを務めているということ。

2022年3月6日(日)に開催された『ニッポン放送 お笑いラジオスターライブ2022』は、この5組(お笑いラジオスターたち)が集結し、ネタとシャッフルトークを披露する、貴重で豪華で一夜限りのスペシャルなライブだった。本記事は、その様子をレポートしたものだ(ネタバレ含む)。


ナイツのラジオマウント炸裂

17時ぴったりに満員御礼の会場が暗くなり、ライブがスタート。それぞれの芸人やラジオのカラーすべてを取り入れたかのような、カラフルかつポップなオープニング映像が流れる。

お笑いラジオスターライブ
左から、ナイツ(塙宣之、土屋伸之)、オードリー(若林正恭、春日俊彰)、アンガールズ(山根良顕、田中卓志)、ぺこぱ(シュウペイ、松陰寺太勇)、三四郎(相田周二、小宮浩信)

出演者全員が登壇すると、各々が同時にしゃべり出し、しばらく、誰も何も聞き取れないうるさい時間が流れる。オープニングのMCを担当する三四郎・小宮の「やりづれー」のつぶやきも、見事にかき消される。そして、ナイツ塙のひと言であのタイムリーな話題へ。

塙「山根さん、ご結婚おめでとうございます」
山根「俺? だいぶ前だけど」
小宮「できたら僕ですが」

結婚祝いの流れすらも、ひと筋縄ではいかない(春日の「おめでトゥース」は出た)。

担当番組と共に5組を紹介するくだりでは、アンガールズに対して“ポッドキャスト”を強調する小宮。「ポッドキャストは正式なラジオです!」と声を大にする田中。

月曜日から木曜日の『ナイツ ザ・ラジオショー』だけでなく、木曜日には『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』にも出演しているナイツは、「週イチの奴と一緒にしてほしくない」「ポッドキャストのやつは帰ってください」と、マウントを取る。それに対し田中は、「夜のほうがみんな好きなんだから」と返し、イベント開始5分でバトルがすでに始まっていた。

後半で出演者全員をシャッフルするフリートークコーナー「シャッフルトーク」があることを観客に伝えると、若林「(誰とも)そこまで仲よくないから、嫌だ」と一蹴。普段はあまり直接会うことがないパーソナリティ同士、「シュウペイは意外とデカい」「春日は意外と小さい」と、それぞれが感想を言い合う。田中は、まだ“バトル”したことのない「……松陰寺とか」と指名するが、「今スッと名前出てこなかったですよね」と、松陰寺の悲しい返し。いったい、どの組み合わせの即興トークが観られるのか。

松陰寺、ご無沙汰のローラーシューズ。ナイツ、圧巻の時事ネタ披露

オープニングが終わり、前半は5組つづけてネタ披露。

ぺこぱ
ぺこぱ

松陰寺、久々のローラーシューズでの登場に観客が湧く。上手から下手へ、スーッと捌けていく松陰寺。「ずるいよー」と言いながらマイクを上げるシュウペイ。

“時を戻そう”を中心としたネタだったが、シュウペイが時折アドリブを入れて、『ぺこぱのオールナイトニッポンX(クロス)』のような生放送ラジオの雰囲気も見せる漫才に。10分という長尺&シュウペイのアドリブボケにより、終盤は松陰寺が噛みまくることもしばしば。最終的に、松陰寺がシュウペイのあごを撃ち抜き、ふたりで一緒に地球を回して終わった。

三四郎
三四郎

通常の漫才が始まるかと思いきや、「それにしても俺への結婚報告遅かったね」と、今しか聞けない話題もしっかり組み込まれたスペシャルな漫才に。もっとたくさん結婚の小ネタを聞けるかと思いきや、ほとんど「キャイ〜ン」と言っていた。ふたりにとっては、結婚前・後より、キャイ〜ン前・後のほうが大事なのかもしれない。これ以上の説明は難しいので、詳しくはネタを観てほしい。

アンガールズ
アンガールズ

唯一のコント師、アンガールズは、『水族館』のネタ。舞台のうしろにはなんと豪華な水族館のセットが。田中が“タコを見る時間”を再現したあとは、会場からは拍手が起きる。モニターにはタコを見る田中の顔がアップで映し出され、おもしろさに迫力が追加されるネタの見せ方となった。東京国際フォーラムの大舞台をチンアナゴのようなふたりが追いかけ合う時間は、観客全員が「いったいこれはなんの時間だ?」と感じただろう。

オードリー
オードリー

会場の大きさをものともせず、いつもの漫才どおりゆっくり登場する春日。ネタは『パチンコ』。シンプルに余計なことを言う春日。『お笑いラジオスターライブ』のパチンコ台があったらというくだりで、このライブ禁忌(?)の出演者層イジリも炸裂した。

「トゥース」も「鬼瓦」もモニターにアップで映し出され、細部まで観ることができる贅沢。全力エアロビ披露もあり。相当体力のいるネタだと感じたが、それを感じ取った若林が、春日に疲れたかどうかを聞くと、春日はコソッと「座りたい」。若林に甘え、少しの間ステージ上で座る春日。最後は春日の左乳首がモニターに映し出されて終了。

ナイツ
ナイツ

ナイツの時事ネタは、記事媒体にどこまで書いていいのかわからないので割愛。昨今の芸能界事情を把握したい人は、このネタ一本で網羅することができるので、オススメだ。ほかの漫才ネタを披露した3組は『お笑いラジオスターライブ』に触れるくだりを用意したが、ナイツだけはどこまでも芸能界事情に触れていた。そしてなぜかトム・ブラウンのネタも観ることができた。

見どころ:アンガールズ田中の独演会


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佐々木 笑

(ささき・えみ)1996年生まれ。宝島社ムック局編集部のち、フリーランスの編集者・ライター。笑と書いてエミ読みます。本名通りお笑い大好き人間に育ちました。『フワちゃん完全攻略本』『#麒麟川島のタグ大喜利』『KOUGU維新 公式本で、イザ参ラン!』(すべて宝島社)など。アイコンは川島さんに描いていただ..