【動画あり】4代目バチェラー黄皓「惚れたら負け。でも、それでいい」“真実の愛”を見つける方法とは

2021.12.4
バチェラー 黄皓

文=佐々木笑 撮影=須田卓馬 編集=高橋千里


2021年11月からAmazonプライム・ビデオで独占配信中の『バチェラー・ジャパン(以下:バチェラー)』シーズン4のバチェラー、黄皓(コウコウ)。2020年配信の『バチェロレッテ・ジャパン(以下:バチェロレッテ)』シーズン1では最後のふたりに残るも、ファイナルローズを受け取ることができなかった彼が、今回まさかの“リベンジバチェラー”として参戦した。

前代未聞の新ルール、バチェラーと女性のスキンシップの嵐など、参加者も視聴者も翻弄されまくりのシーズン4。『バチェラー』の旅で見えた、男女の恋愛観とは。


今までのバチェラーは「ヘイ、カモンベイビー」。今回は……?

──今回、黄(皓)さんが参加された『バチェラー・ジャパン』シーズン4は、シリーズ史上初、参加女性たちがバチェラーの正体を知らない状態からスタートしています。

黄皓(以下:黄) そうですね。そもそも、今までのシーズンでもバチェラーからローズを渡されて女性が断ることはできるので、正直『バチェラー』はフェアな関係だと思ってます。僕が“選ぶ”という立場ではなくて、女性も僕を見定めて、この先の関係に進みたいかを考える旅だと思っているので、全然安心できなかったですね。むしろすごい不安でした。

──確かに、黄さんは女性と同じ立場で恋愛しようとしているように感じました。

 今までのバチェラーは「ヘイ、カモンベイビー」じゃないですか。ないんですって、そんなの! 今回の女性陣はバチェラーが僕だと知らずに来てるから、僕が待ってたところで「お前誰やねん」って人も当然いるわけですよ。だから、追われてる・求められてる感覚は全然なくて。

「好いてもらってるかなあ?」とか「ここで言わなきゃ嫌われちゃうかなあ?」とか「手握っていい?」とか。相手に自分の感情を伝えないと、興味を持たれないと思ってたから。

──今までのバチェラー男性陣とはだいぶ違う……!

 ズルいんですよ(笑)。俺、またひとりで『バチェロレッテ』やってましたよ。

──(笑)。『バチェロレッテ』の男性は追う側、『バチェラー』の男性は追われる側かと思っていました。

 全然違った(笑)。「『バチェラー』とは?」と思いながら旅をつづけていました。

──日常では、女性に追われる経験もかなりあったかと思うのですが。

 すっごいありますよ(笑)。

──素敵です(笑)。自分のことを好きだと思っていた女性に急にそっけなくされたとき……いわゆる、駆け引きの“引き”をされたとき、男性としては追いたくなるものでしょうか?

 お互いにいい感じになってたら「どうしたの?」って踏み込んじゃうときはあります。でも、それを存分に楽しんでますよ。「うわ〜、今振り回されてんな」って思いながら(笑)。

むしろ、これが作戦とか戦略だったら僕はうれしいんですよ。だって、僕を好きにさせるためにそういう行為をしてるわけじゃないですか。まんまと引っかかりますし、まんまと好きになるから、戻っておいでって。

だけど、これが作戦じゃなかったときが、めちゃくちゃ焦るんです。普段だったらすぐLINEが返ってくるのに、返ってこないまま1〜2週間つづいたぞ……どっちなんだ?って。でも、これが1カ月くらいつづくと「興味ないんかな」ってこっちも不安になって、じゃあええわってなることもあるから、作戦だとしたら早めに切り上げてほしい。

──その間に男性が冷めてしまうこともありますもんね。

 あります、あります。僕もそういうケースがあったんで。「あのとき、なんで追ってくれなかったの?」って言われたけど「長い、かますのが」って答えました。ずっとやられると、メンタルが持たなくなる瞬間もあるし。

──では、ベストな引き時間はどれくらいでしょう?

 LINEだったら、2〜3日か1週間ぐらいじゃないですか? だって、なんでそんなわざわざ過酷な状況に追い込まなきゃいけないんですか。よけいなことしないで、素直に恋愛楽しみましょうよって思います。

『バチェラー』は“好感度高い選手権”ではない

──バチェラーでありながらも選ばれる存在になるために、一番意識したことはなんですか?

 正直に、誠実に向き合うこと。これって普通の生活だと当たり前のことなんで、旅の中でもやろうと。でも、この旅は“限られた時間しかない”から、それだけだと足りないんですよ。参加者の不安な気持ちを僕は誰よりも知ってるんで、正直・誠実は当たり前のようにありながら、自分から「好きだよ」とか「君のことを想ってるよ」ってことは極力素直に伝えるようにはしてましたね。

──そのお気持ちの伝え方、言葉だけでなくスキンシップでも表現しているなと感じました。時間が限られている旅ということで、普段の恋愛よりもスキンシップのスピード感を意図的に早めたりも?

 相手にもよりますけど、普段からあんな感じです。相手も「いいな」と思ってくれてたり、自分も「素敵だな」と思ってたときに、そういう感情って抑制する必要もなければ、誰かに咎められるものでもないんで、やりたいようにやるのが当たり前の行為だと思ってるんですよね。スピード感を持って距離感を詰める、スキンシップを取ること自体は、して然るべきだと。

だから、短い旅だし、次いつ会えるかわかんないから、いつもよりスピード感を上げたって感覚はあります。でも全然ムリはしてないし、私生活で時間があるときでも、ああいうスキンシップを取ったことは過去にあります。

──少なからず、ほかの女性からの反感も頭に浮かんだかと思うのですが、そこはどう意識されていましたか?

 人それぞれ誠意のあり方は違うので、僕は自分の行動・言動に不誠実さは感じないんですよ。僕にとってはうしろめたい行為でもなんでもないので、当たり前のようにしたし。ただ、それを受け入れないという誠実さが女性にあるのも当たり前だし。だから、お互いの思いのぶつかり合いだけだと思ってるんですよね、誰が良い・悪いではなくて。

当然、僕はひとりの女性に対するスキンシップがほかの女性に対する不信感につながることも理解はしてました。

ただ、この旅って皆に好かれるための“好感度高い選手権”ではないので。僕は純粋に、自分の人生のパートナーは誰なんだろう、僕のありのままの誠意とか誠実さを疑わずに信じてくれる人は誰なんだろうってことを見極めたかっただけなので。

──付き合う前に体を許さないほうがいい、という考えを持つ女性も多いと思うのですが、男性は、体を許された段階で恋愛感情が冷めるものなんでしょうか……?

 登れない山を登るのが好きな男性からすると、一回手に入れたらもういらないってなることもあるとは思うんですけど、僕はあんまり当てはまらないですね。大切な時間とか行為を僕に対して許してくれた、自分もそれがしたいと思った。そういう相手って希少な存在だと思ってます。

「付き合う前に体の関係を持っちゃったら、そのあと連絡が来なくなったor冷めちゃった」って人、けっこういるじゃないですか。気持ちはわかるんですよ、搾取された感覚になるの。でも、関係を持ったからといって、好きじゃないのに同情で付き合ってほしいかというと、そうじゃない。

──そっちのほうが失礼かもしれないですよね。

 そうそう。そこまでに至るほどの感情はあったけど、関係をつづけたいって感情にその行為の中でなれなかっただけだと思ってるので、どっちにも非があるし、どっちにも非はないと思ってるんですよ。相手のせいにして楽になりたかったり、ストレスを発散したかったりする気持ちはわかるけど、「さらに深い信頼関係を築けなかっただけ。以上!」と、僕は思ってます。


「追う恋愛」と「追われる恋愛」どっちが幸せになれる?

──黄さんって、恋愛面では「追われる」よりも「追いたい」タイプなのかなと感じていました。

 追う恋愛、したことあるんですよ。自分がひたすら追いかける恋愛。付き合ってるのに、自分の感情のほうが圧倒的に強いなって思う瞬間もあって、それはそれで楽しかったんですけど、めちゃくちゃ辛かった印象があるんです。過去の恋愛ってみんな美化するじゃないですか。でも、僕にとってその恋愛はまったく美化されないんですよね。しんどかったなーって感情しかなくて。

──お付き合いの期間はどのくらい?

 4年ぐらい付き合ってました。前に婚約してた方なんですけど、「相手が自分のこと好きじゃなくても大丈夫。俺が一生好きでいる自信あるから!」みたいなテンションでした。いざ冷静に振り返ると「あのとき結婚しなくてよかったな」って思う瞬間が、意外とあるんですよね。苦し過ぎて。

かといって、「追われる恋愛」っていうのは、前提として僕の中ではないんですよね。「追われてる」って感情になった時点で、自分には感情がないって言ってるようなもんだと思ってるから。

自分が好きだよって言ったときに「わたしも同じぐらい好きだよ!」ってちゃんと反射がある、お互い同じぐらいの強さの気持ちを持てる人と恋愛してるときが、心地いいし幸せを感じることが多いですね。

──それが、難しいですよね。

 そう、それが難しいんです! 反射させるってことは、自分がまずは何かを投げなきゃいけないじゃないですか。だから今回の旅では、自分から最初に投げかけるってことをがんばっていましたね。

──この旅を終えてお付き合いされてる方とは、対等な関係ですか?

 「最後に結ばれたかどうか」も含めての旅なので、まだ言えないんですけど、少なくともそういう恋愛をしたくてこの旅には参加したし、そういう視点で残していたような気がします。

自分だけが好きなのも成り立たないし、僕に対して疑心暗鬼な気持ちを抱いたり、僕が今の見た目や収入を含めたステータスを保てなくなったときにも、フィフティー・フィフティーの状態で愛してくれる人って誰なんだろうっていうのを探してました。

──対等とは言いつつも、男性から女性に「好き好き」「かわいい」って言うような、男性側がちょっと気持ちが強いぐらいのほうがいいカップルになるのかなとも思ったり……。

 統計を取ってるわけじゃないですけど、僕も、男性のほうが「好き好き」言ってるご夫婦のほうが幸せそうなイメージはあって。

うまくいく事例としてはそういう関係性があるんだなっていうのは理解してるんですよ。でも、それが100%自分にハマるかっていうとわかんない。さっき“フィフティー・フィフティー”って言ったんですけど、別にそれはお互い好きな気持ちが半々なんじゃなくて、お互い100%でぶつかり合っても、割合的にはフィフティー・フィフティーじゃないですか。

ただ、キッカケは男性が作るべきなのかなってのは僕も思ってはいます。

──ピタッと同じタイミングで好きになることはなかなかないので、キッカケは大事ですよね。ただ、先にそのキッカケを作る側、先に好きになった側が、どうしても立場が弱くなってしまうというか……惚れたら負け、じゃないですけど。

 いや、惚れたら負けですよ。どう考えても不利な状態にはなります。でも、それでもいいから好きっていうのが人間の本心なのかな? 負けてあげるというか、「負けでいい、めっちゃ好きだから」ってところまでいくといいのかなって思いますね。

──追う恋愛ばかりしてしまいがちな女性に、何かいいアドバイスはありますか?

 え? 追う恋愛ばっかりしてたらいいじゃないですか? その人の本能でそれをやってるんだろうから、慣れないことしたってどうせ楽しくないですよ。追って追って逃げられても、最後それにぶつかってくれる人が見つかるまで追いつづけたらいい。

──見つからない場合は……?

 見つかるまでやる。それでも見つからない場合は、もう諦める。だって「追ってくれるからこの人が好き」って自分に嘘ついて、人生の最後までそれでいけるならいいんですけど、それが本心じゃないなら、本心を受け止めてくれる人が現れるまで楽しく生きたらいいですよ。結婚が人生のゴールじゃないですから。

そういう感情を持ってキラキラしてる女性も男性もたくさんいるから、そんなことにめげて自分に嘘つくくらいなら、追いつづけたらいいんじゃないかって僕は思いますけどね。

──では最後に。結婚を決断するときの、一番の決めポイントはなんでしょう?

 世界中が敵に回っても自分の味方でいてくれる人。楽しい時間を一緒に過ごせる人よりも、辛い時間を笑顔にしてくれる人のほうがいいんじゃないかなって思うような歳になりました。

いろんな経験をして、気づいたんですよ。僕は人が好きだから、男女共に誰といてもけっこう楽しいんですよ。だから「楽しい」視点で選んでたら、好きな人が多過ぎて選べないんですよね。でも、自分が本当に落ち込んだとき、たとえば「あと10分で死ぬ」って確定したときに、電話をかけたくなる人がそばにいてくれたらうれしいなって思いました。

今回のインタビューの様子を動画でもお届けします!

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佐々木 笑

(ささき・えみ)1996年生まれ。宝島社ムック局編集部のち、フリーランスの編集者・ライター。笑と書いてエミ読みます。本名通りお笑い大好き人間に育ちました。『フワちゃん完全攻略本』『#麒麟川島のタグ大喜利』『KOUGU維新 公式本で、イザ参ラン!』(すべて宝島社)など。アイコンは川島さんに描いていただ..