静岡愛され芸人・すゑひろがりず
──ロケはどうですか? ロケをするおふたりを見かけることが特に増えた気がしますが。
三島 それはね、ちょっと慣れてきたかもしれません。最初のころはロケもガチガチに台本読み込んで緊張してましたけど、最近は翌日がロケの仕事やと「あんなとこ行けるんや、お昼あれ食べれるやん」と楽しみになってきました。
──静岡の夕方の情報番組『#ORANGE』(SBS)ではレギュラーのロケコーナー「すゑひろがりずのまいるまいる」が始まりましたし、先日は初の冠番組『すゑ様のお戯れ』が静岡朝日テレビで放映されました。最近、静岡での活躍が目覚ましいですね。
三島 本当にありがたいですよねえ。静岡の方って温厚でのんびりされてるんですよ。その県民性みたいなものが、僕らのこの芸風とか、僕の性格とかとなじむのかもしれないですね。「まいるまいる」はめちゃくちゃ楽しいです。スタッフの方とも気が合うし。
──だとすると、今はまだプレッシャーのほうが大きいというスタジオ収録も、そのうち慣れて楽しめるようになるかもしれないですね。
三島 そんな日が来るんですかねえ……。
高校時代は小説ばかり読んでいた
──「のんびりしているのがなじむ」と言われましたが、確かに三島さんからはのんびりとした雰囲気を感じます。
三島 ははは! 感じますか? これはもう昔っからです。親からも、女房からも「能天気」と言われています。
──昔から。高校時代はあまり友人がいなかった、というエピソードを聞いたことがありますが、そのころは?
三島 あまりというか、ゼロです。あのころは暗黒でした。一日誰とも会話しない日もあって。あそこでだいぶ自分の人生が変わった気がしますね。ちょっとひねくれた。中学までは人気グループの端っこくらいにはいたのに、高校ではまったくなじめず、まわりからむちゃくちゃ暗いやつと思われるようになって。「ほんまはぜんぜん違うのに」と本来の自分との乖離に悩んで、やることもないから小説ばっかり読んで。
──どんな本を?
三島 入口は村上春樹さん。あとは乙一さんとか、舞城王太郎さんとか、ちょっと調べて面白そうだなと思ったものを片っ端から読んでました。
──最近も小説は読まれますか?
三島 もう全然読んでないですね。読みたい気持ちはあるんですけど……。さっき、稲ちゃん(アインシュタイン稲田直樹。三島とルームシェアをしていたこともある)とご飯食べてて、マンガの話になって。マンガも最近読めてないなって反省したとこです。僕、小説以上に自分がマンガに育ててもらったという感覚があるんですよ。小学校でイラスト・マンガ部にも入っていましたし。だからもっと読まないとなと思います。
──そういえば三島さんは、ドラマも詳しいですよね? YouTubeのドラマタイトルを和風変換する動画で、坂元裕二さん脚本の『anone』(日本テレビ)が題材になっていて驚きました。
三島 これは、女房の影響が大きいですね。女房がドラマ好きでよく観るので、一緒に観ているうちにハマってしまって。坂元裕二さんも大好きで、あの人のドラマが始まるってなったらもう毎週楽しみに録画して観てます。『anone』も、坂本作品の中ではそこまで大きく話題にならなかったですけど、好きで観てたんです。
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