「ひとりの人間として接してくれた」母の存在

──「自分で自分を肯定できる」とサラっとおっしゃいますが、なかなかできることじゃないですよね。それくらいお母様の存在が大きかったんでしょうか。
わりと母親の意見とか言葉を素直に吸収していったら、今の僕になっちゃったんで。けっして僕のことをベタ褒めしてくれるとか、甘やかしてくれるわけじゃなくて、むしろめちゃくちゃ厳しい親だったんですけど。息子というよりはひとりの人間として、愛を持って接してくれたんですよね。デレデレの愛情ではなくて。
やっぱり、それが母親だとしても「僕という人間を認めてくれる人がいる」と思えるのは、自信を持てるきっかけになりますよね。だから、中学高校では大人にめっちゃ嫌われてましたよ。「お前に何を言われても俺には自信がある」みたいな顔と態度してたんで、そりゃいけ好かないですよね(笑)。
──すごく素敵な教育だったんですね。
迷ったときに指針を示してくれたのは母親だったし、今でも朝まで一緒に飲んだり、旅行に行ったりしてます。こういう母親との話もどんどんしゃべっていけたらな、と思ってるんです。親子関係とか教育の話もいろいろありますけど、何か影響を与えられたらうれしいですよね。
「しゃべり」で誰かの背中を押せたら

──やはり「しゃべるのが好き」というのが都築さんのお笑い芸人としての原点なんですね。これから挑戦したいことはなんですか?
もちろんトリオでの仕事ももっと欲しいですけど、最近だと『遊戯王』とか『ポケットモンスター』とか、ゲームとか洋服とか、自分の好きなことについてしゃべる仕事が増えてきて。やっぱり「好きなことを仕事にしたい」ってことからスタートしてるんで、そういう仕事はもっと増えたらいいなと思いますよね。
──確かに、遊戯王もポケモンも全力で楽しんでますよね。
都築 昔から、好きなものについてしゃべり始めると止まらないんで、ずっと自然にやってたことなんですよね。それこそ楽屋で先輩に「今おすすめのマンガある?」って聞かれたら、「今はこれがおもしろくて、こういうストーリーで……」って無限にしゃべっちゃうんですよ。だからそれが収録でも、普段と同じ熱量でしゃべれるんです。
自分の好きなものの魅力をもっと伝えたいし、コアなファンにも評価してもらえたらうれしいです。「好きなことを全力で楽しんでたらこうなれるんだ」って思ってもらえるのが理想というか。
──「好きなことをつづけていたら仕事になる」というメッセージは将来に迷っている人にも刺さる言葉ですね。
そう思ってもらえたらめちゃくちゃうれしいです。それこそやりたいことが見つかってない人とか、進路に迷ってる学生さんとかがこのインタビューを読んでくれたらいいですけどね。背中を押せたら、じゃないですけど。僕がしゃべってることで、たったひとりでも「こういう生き方もあるんだ」って思ってもらえたらめちゃくちゃうれしいです。
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【総力特集】四千頭身 静かな情熱、飾らないスタイル
飄々としていて、掴みどころがなく、特異な存在感を放つ四千頭身。
都築拓紀、石橋遼大、後藤拓実のそれぞれにインタビューを行い、三者三様の情熱・スタイル・戦い方を解き明かす。関連リンク
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