バニーガールになって初めて自分を肯定できた。美尻コスプレイヤー・九条ねぎがバニー愛を語り尽くす

2020.10.6

『艦これ』『五等分の花嫁』のコスプレがバズり、人気コスプレイヤーに!

――改めまして、九条さんのコスプレ歴を教えてください。

九条 “コスプレイヤー・九条ねぎ”として活動を始めたのは、2015年の『夏コミ(コミックマーケット88)』からですね。その後、『ワンダーフェスティバル2016[冬]』で『艦隊これくしょん -艦これ-』の霧島のコスプレをしたところ、大勢のカメラマンさんに写真を撮っていただいて。それがバズって、海外の方からもフォローしていただけるようになりました。

『艦これ』霧島のコスプレ

――『艦これ』のコスプレがブレイクスルーのきっかけだったわけですね。

九条 実はこれには裏話があるんです。このときの『ワンフェス』には、お仕事で参加していたんですけど、発注ミスでウィッグが用意されていないことが、当日、会場に入ってから判明して……。スタッフさんも「どうしよう……」となっていたんですけど、たまたま地毛が霧島の髪型に似ていたので、これでいけるんじゃないか?ということになって。ヘアメイクで似せて、コスプレエリアに出てみたところ「ウィッグよりリアリティがあっていい」と言ってもらえて、SNSでもたくさんの「いいね」をいただきました。

――地毛で違和感なくキャラクターの雰囲気を再現できるのも、コスプレイヤーとしての九条さんの強みですね。

九条 より忠実にキャラクターを再現するなら、ウィッグがあったほうがいいんですけど、私の場合、なぜか「ウィッグを用意できなかったから地毛で対応してほしい」となることが多いんです(汗)。2018年に実施された『五等分の花嫁』のコミックス発売記念イベントで、中野三玖のコスプレをしたときも、ウィッグがなかったので地毛で対応しました。さすがに髪色は違うものの、長さはほとんど変わらなかったので、なんとかそれっぽく仕上がったかな……と思っていたら、これも意外と好評で。

SNSでも「リアルに三玖がいたらきっとこんな感じだ」というふうにバズって、作者の春場ねぎ先生にもツイートしていただけたんです。「ヘッドフォンの内側に髪を巻き込む感じがよかった」と褒めていただけて。あのときはうれしかったですね。

『五等分の花嫁』中野三玖のコスプレ

――女性のコスプレイヤー=ファンの大半は男性というイメージがありますが、九条さんは美容や体づくりにも積極的に取り組んで、発信もされているので、女性ファンも多そうですね。

九条 そうですね。イベントには女性の方も遊びに来てくださいます。SNSにも「ストイックに頑張っているところが好きです!」といった応援コメントをたくさん送っていただいて。すごく励みになっています。

――寄せられたコメントの中で、特に印象的だったものはありますか?

九条 「ねぎちゃんのお尻がうちの3歳の娘と同じでかわいいです」というコメントに癒されました(笑)。お尻のハリ艶は特に意識しているところなので、それを“赤ちゃんと同じ”と表現してもらえるのはうれしいですね。

――そういうところは、男性より女性のほうが鋭そうですね。

九条 コスプレ以外の写真に対しても「ネイルの色と洋服が合っているね」とか、「アイシャドウの色、かわいいね」といったコメントをいただいています。細かいところまでしっかり見てもらえるのはありがたいですね。

――九条さんの今後の目標を教えてください。

九条 今は自分自身で“女性ならではの曲線美”を表現できるよう、コスプレやグラビア活動に取り組んでいますが、ゆくゆくはもっと多くの女性に曲線美を追求してほしい……という思いもあるので、そのための美容グッズのプロデュースにも挑戦してみたいです。特に“美尻の育成”に関してはよく意見を求められるので、もっとちゃんと勉強して、正確なアドバイスができるようになりたいですね。

コスプレイヤー・九条ねぎを構成する“三種の神器”とは?

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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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