『艦これ』『五等分の花嫁』のコスプレがバズり、人気コスプレイヤーに!
――改めまして、九条さんのコスプレ歴を教えてください。
九条 “コスプレイヤー・九条ねぎ”として活動を始めたのは、2015年の『夏コミ(コミックマーケット88)』からですね。その後、『ワンダーフェスティバル2016[冬]』で『艦隊これくしょん -艦これ-』の霧島のコスプレをしたところ、大勢のカメラマンさんに写真を撮っていただいて。それがバズって、海外の方からもフォローしていただけるようになりました。
――『艦これ』のコスプレがブレイクスルーのきっかけだったわけですね。
九条 実はこれには裏話があるんです。このときの『ワンフェス』には、お仕事で参加していたんですけど、発注ミスでウィッグが用意されていないことが、当日、会場に入ってから判明して……。スタッフさんも「どうしよう……」となっていたんですけど、たまたま地毛が霧島の髪型に似ていたので、これでいけるんじゃないか?ということになって。ヘアメイクで似せて、コスプレエリアに出てみたところ「ウィッグよりリアリティがあっていい」と言ってもらえて、SNSでもたくさんの「いいね」をいただきました。
――地毛で違和感なくキャラクターの雰囲気を再現できるのも、コスプレイヤーとしての九条さんの強みですね。
九条 より忠実にキャラクターを再現するなら、ウィッグがあったほうがいいんですけど、私の場合、なぜか「ウィッグを用意できなかったから地毛で対応してほしい」となることが多いんです(汗)。2018年に実施された『五等分の花嫁』のコミックス発売記念イベントで、中野三玖のコスプレをしたときも、ウィッグがなかったので地毛で対応しました。さすがに髪色は違うものの、長さはほとんど変わらなかったので、なんとかそれっぽく仕上がったかな……と思っていたら、これも意外と好評で。
SNSでも「リアルに三玖がいたらきっとこんな感じだ」というふうにバズって、作者の春場ねぎ先生にもツイートしていただけたんです。「ヘッドフォンの内側に髪を巻き込む感じがよかった」と褒めていただけて。あのときはうれしかったですね。
――女性のコスプレイヤー=ファンの大半は男性というイメージがありますが、九条さんは美容や体づくりにも積極的に取り組んで、発信もされているので、女性ファンも多そうですね。
九条 そうですね。イベントには女性の方も遊びに来てくださいます。SNSにも「ストイックに頑張っているところが好きです!」といった応援コメントをたくさん送っていただいて。すごく励みになっています。
――寄せられたコメントの中で、特に印象的だったものはありますか?
九条 「ねぎちゃんのお尻がうちの3歳の娘と同じでかわいいです」というコメントに癒されました(笑)。お尻のハリ艶は特に意識しているところなので、それを“赤ちゃんと同じ”と表現してもらえるのはうれしいですね。
――そういうところは、男性より女性のほうが鋭そうですね。
九条 コスプレ以外の写真に対しても「ネイルの色と洋服が合っているね」とか、「アイシャドウの色、かわいいね」といったコメントをいただいています。細かいところまでしっかり見てもらえるのはありがたいですね。
――九条さんの今後の目標を教えてください。
九条 今は自分自身で“女性ならではの曲線美”を表現できるよう、コスプレやグラビア活動に取り組んでいますが、ゆくゆくはもっと多くの女性に曲線美を追求してほしい……という思いもあるので、そのための美容グッズのプロデュースにも挑戦してみたいです。特に“美尻の育成”に関してはよく意見を求められるので、もっとちゃんと勉強して、正確なアドバイスができるようになりたいですね。
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