「僕らがいなくなったあとにも…」数原龍友が考えるGENERATIONSの10年後

2023.12.29
GENERATIONS数原龍友

文=斉藤 碧 編集=山本大樹田島太陽


「ボーカリストとして、歌うことを極めたい」。数原龍友は取材中、何度もそう口にした。長年「踊って歌うグループ」の一員としてさまざまな不安を抱えてきた彼は、今一度、自分の夢と向き合っている。目まぐるしく変わる音楽シーンの中で必死にもがいた末に、GENERATIONSとしての活動に見出した彼の夢とは。

GENERATIONSの80ページ総力特集が掲載されている『クイック・ジャパン』vol.169より、ソロインタビューの一部を特別に公開する。

ポストカード付き特別版はコチラ 『クイック・ジャパン』vol.169 通常版/電子版はコチラ

6人の存在が心の支え

数原龍友(かずはら・りゅうと)
1992年12月28日生まれ、兵庫県出身。GENERATIONSのボーカリスト。11月に行われた倉敷公演の直前、取材で訪れたスタッフに「いっぱいヘドバンしてくださいね!」と爽やかな笑顔を見せた

数原 2017年とか2018年かな。初のドーム公演に向かって準備していたころは、みんなアドレナリンが出ていたし、ピリピリしてましたね。メンバーそれぞれに言いたいことがあって、一つひとつの考えは間違いんじゃないんだろうけど、うまく相手に伝わらないというか。なんでなんだろう?ってずっと考えていましたし、あのときは先が見えなくて、急激に怖くなりました。今だから言えますけど……当時は僕も、(片寄)涼太に対して不満を募らせていましたね。

数原 僕がドームツアーやグループの一員として歌うことに徹している一方で、涼太は俳優業に力を入れている時期だったんですが、正直、「俳優業ばっかりやってないで、もっとGENERATIONSの仕事をがんばれよ」って思っていたんです。彼なりにグループのことを考えて、「これからドームツアーをやるGENERATIONSのために何か持ち帰りたい」とか「自分がメディアに出て積極的に話題を作ることで、たくさんの人にツアーに来てもらえるんじゃないか」といった想いでがんばってくれていたのに、当時はその気持ちを素直に受け入れられない自分がいて。

今振り返ると、あのころの涼太をもっと応援してあげられたらよかったなって思うんですけど、実際のところは「俳優業があるからリハ行けませんって、どういうこと? ドームやぞ!?」っていう態度を取ってしまっていました。

数原 「俳優業が忙しい時期は、撮影がない日くらい、無理しないで休んだほうがいいんじゃない? 大丈夫……?」って感じ(笑)。ライブのリハも「こっちでいろいろ準備しておくから。任せられるところは俺らに任せて」って、自信を持って言えるようになりました。

数原 そうだといいな。逆にコロナ禍では、6人がそばにいてくれたことが、僕にとってすごく心の支えになっていて。今も未来への不安が消えることはないですけど、スタッフさんも含め、同じ痛みを分け合える仲間がいて心強く思っています。

数原 僕は歌い継がれる楽曲を作りたいなとずっと思っていますね。グループとしてもそうなんですけど、ひとりでも。たとえば、カラオケに行ったときに履歴を見ると、昔からずっと歌われてきている曲の名前が入っていたりするじゃないですか。久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」とか、中西保志さんの「最後の雨」とか。冬になるとEXILEの「Lovers Again」がよく歌われてるなぁ、とか。

これって、どんなに時代が進んでも、どれだけTikTokで“簡単に踊れる曲”がバズっても、今の10代の子たちが大人になってお酒を飲むような世代になったころでも、あのカラオケの履歴にある歌は不動だと思うんですよ。だから、そういう歌を残したいです。そうすれば、もしGENERATIONSがこの世からなくなっても、僕がいなくなったあとの時代にも、たくさんの人の中で歌が生き続けるから。そんな名曲を作ることが僕の夢であり、ボーカリストとして絶対成し遂げたい目標です。

撮影メイキング動画も公開中

GENERATIONSはなぜ「未来を信じられる」のか?

2023年12月13日(水)より発売中の『クイック・ジャパン』vol.169は、GENERATIONSとFANTASTICSのW表紙。表紙&第1特集では、10年という月日がGENERATIONSに与えた逆境と試練を振り返り、合計3万字のソロインタビューなど充実のコンテンツで<それでも「未来を信じられる」理由>を紐解く。

『クイック・ジャパン』のECサイト『QJストア』では、7人のソロ表紙風デザインの大判ポストカードが1枚セットとなる限定特別版を販売中。

『クイック・ジャパン』vol.169/特典ポストカード・数原龍友
『クイック・ジャパン』vol.169/特典ポストカード・数原龍友

※サイズは『クイック・ジャパン』と同じA5版、7種類から1枚がランダムでセット
※誌面は通常版と同内容

ポストカード付き特別版はコチラ 『クイック・ジャパン』vol.169 通常版/電子版はコチラ

【総力特集】GENERATIONS それでも未来を信じるか?
10年という月日がGENERATIONSに与えた逆境と試練を振り返り、それでも彼らがまっすぐに未来を信じる理由とは。充実のソロインタビューなどで7人の本音と魅力を紐解く。

この記事の画像(全8枚)



  • ニューミニアルバム『beyond the GENERATIONS』11月21日発売

    『GENERATIONS LIVE TOUR 2023 “THE BEST“』『GENERATIONS LIVE TOUR 2023 ”THE STORY”』と、ふたつのツアーを開催するGENERATIONSの初のミニアルバムが11月21日に発売。DVDにはミュージックビデオや『D.U.N.K. Showcase DAY3 (c)NTV』のパフォーマンス映像を収録。

    関連リンク

  • 【数原龍友×QJWeb サイン入りチェキプレゼント】フォロー&RTキャンペーン

    ■キャンペーン応募期間
    2023年12月29日(金)〜2024年1月12日(金)

    ■キャンペーン参加方法
    【ステップ1】QJWeb公式ツイッターアカウント「@qj_web」をフォローしてください。
      ▼
    【ステップ2】「@qj_web」がキャンペーン告知をしたこのツイートを、応募期間中にリツイートしてください。
      ▼
    【応募完了!】
    締め切り後当選された方には「@qj_web」からDMにてご連絡を差し上げます。フォローを外さず、DMを開放してお待ちください。

    ※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でリツイートしてください。アカウントが非公開(鍵アカウント)の場合はご応募の対象になりませんのでご注意ください。
    ※「いいね」はご応募の対象になりませんのでご注意ください。
    ※当選の発表は、こちらのDMをもって代えさせていただきます。
    ※当落についてのお問い合わせは受けかねますので、ご了承ください。
    ※本キャンペーンの当選がQJWebのインスタアカウントと重複した場合、どちらか一方の当選は無効となります。
    ※本景品は非売品です。譲渡・転売はご遠慮ください。
    ※いただいた個人情報は、本プレゼントキャンペーン以外の目的には使用しません。


この記事が掲載されているカテゴリ

Written by

斉藤 碧

(さいとう・みどり)エンタメ系ライター。音楽・俳優系を中心に、インタビュー・レポート・コラムなどを執筆。主な寄稿先は『GLAY MOBILE』『OUT of MUSIC』『リアルサウンド』など。LDHアーティストの記事多め。

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。