島田秀平「霊感がある人」の手相とは?ドラマ『憑きそい』全話先行試写会レポート

2023.8.6

文・撮影=ナカニシキュウ 編集=高橋千里


FODオリジナルドラマ『憑きそい』の全話先行試写会が8月3日、都内にて行われた。

舞台挨拶には主人公・めぐみの各年代を演じた山田真歩、円井わん、櫛田遥流の3名に加え、監督の曽根隼人、監督兼プロデューサーの山口龍大朗が登壇。

さらにスペシャルゲストとして、手相芸人として知られる島田秀平と、事故物件情報サイト管理人の大島てるが駆けつけた。

山田真歩、ホラーは「日本で5本の指に入るぐらい苦手」

『憑きそい』は、イラストレーターで占い師の山森めぐみがインスタグラムに投稿し話題となったホラー漫画を原作とする全9話のドラマ。FODでは7月28日より順次配信が始まっているほか、8月16日からは地上波フジテレビ(関東ローカル)でも放送される。

試写会は両監督の簡単な挨拶から始まり、まず第1話を上映。その後、第2話以降の試写に先だって、キャスト陣によるトークセッションが行われた。

まず舞台上に姿を現したのは、山田、円井、櫛田、曽根監督、山口監督兼プロデューサーの5名。それぞれの口から撮影の裏話や手応えなどが語られた。

ホラー作品が「日本で5本の指に入るぐらい苦手」だと豪語する主演の山田は、「オバケのシーンでは怖くて本当に泣いていた」と明かすも、撮影現場は一貫してホラー作品らしからぬ和気あいあいとしたムードに満ちていたと証言。

事実、この日の舞台挨拶も非常に和やかな空気感で進行しており、制作チーム内の雰囲気のよさを物語っていた。

キャスト陣の「霊感」を手相でチェック!

そこへ島田、大島の両名が呼び込まれ、舞台上には総勢7名がずらり。

本作の印象について問われた島田が「怪談にはいろんな種類の怖さがあるが、『憑きそい』ではびっくりするくらい怪談の中に登場する怪異が随所に散りばめられていた。初心者の方はもちろん、怪談好き、ホラー好きの方こそすごく楽しめると思う。最高でした」と絶賛すると、大島も「言おうと思っていたことを全部言われたんですけど」と同調して笑いを誘った。

すると島田が「気づいていないだけで、実は霊感があるかもしれない人にだけ出る手相がある」と切り出し、スクリーンに「仏眼」および「神秘十字」なる相の図解が映写される。

舞台上の全員が思わず自分の手のひらを凝視するなか、山田の左手にくっきりと仏眼が刻まれていることが判明。島田から「手相的にいうと、完全に霊感があります」とのお墨つきをもらった山田は「えー、やだー!」とおびえる表情を見せた。

さらに櫛田が自分では判断しかねる様子で「ないかな……?」と島田に確認を求めたところ、「仏眼も神秘十字もどちらも入ってます」と断言される。

これに山田が「仏眼のある人がキャスティングされたってことかな」との見解を示すと、すかさず曽根監督が「オーディションの項目に入れないと」と冗談交じりに追従した。

島田秀平の怖い話は『憑きそい』超え!?

そしてトークは、登壇者それぞれが過去に遭遇した恐怖体験の話題に。

櫛田が学校のトイレでのエピソードを、円井が撮影で使った雑居ビルでのエピソードを披露すると、島田がおもむろに電車にまつわる逸話を語り始めた。

すると場内におどろおどろしい雰囲気のBGMが流され、舞台照明も怪しげな色味に変化。怪奇ムードを盛り上げる演出が施されるなか、島田は水を得た魚のようにハイクオリティな怪談話を披露して、キャスト陣および来場者を恐怖の底へと突き落としにかかる。

最終的には「『憑きそい』本編を超えるの、やめてもらっていいですか(笑)」との苦言が呈される結果となった。

実は「怖い話が嫌い」な大島てる

つづいて、事故物件の専門家たる大島に対しても「事故物件に住む方は、そういう怖い体験をされるものなんですか?」との質問が飛ぶ。

そして再び場内の演出が怪しげなムードに切り替わるも、「怖い話は嫌い」という大島からは心霊エピソードは繰り出されず、不動産売買におけるタメになる話が展開されるのみであった。

こうして、予定の時間を若干オーバーするほどトークが白熱した舞台挨拶は、和やかなムードで幕を閉じた。

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ナカニシキュウ

ライター/カメラマン/ギタリスト/作曲家。2007年よりポップカルチャーのニュースサイト『ナタリー』でデザイナー兼カメラマンとして約10年間勤務したのち、フリーランスに。座右の銘は「そのうちなんとかなるだろう」。

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